最強寒波のニュースに、2018年1月に東京で大雪が降った……という映像が出ていた。
それでふと、あの大雪の日、会社からの帰路の出来事を思い出しました。
とにかく、今日はすげえ雪が降るらしい……。
という話は会社のそこここで言われており、その場にいた全員が、
「早く帰れって、言って……社内放送で……」
と総務辺りのエリアをちらちらと見ていました。
「大雪が降る」と予告されているにも関わらず、15時くらいまでなんやかんやと普通に働いていて、オフィスの下の道路が雪がどんどん埋もれていくのを固唾を飲んで見守っていました。
そこで総務も空気をやっと読んだのか
16時過ぎに、帰りたいやつはもう帰ってよし
とお触れを出して、ようやく脱出。
(もっと早く言うとくれ……)
JRに向かったところ遅延し始めていた為、東京メトロに乗り込みました。
新宿駅に着いてどっと人が降りたところに、またどーっと雪崩れ込むように人が乗ってきました。
私はスマホを触りながら、「もうすぐ帰れるよ」と呑気にLINEをしていたのですが、ふと顔を上げると私の目の前には小柄な女性が立っていました。
そのバッグには、妊婦さんマークが!!!
慌てて立ち上がって、
「気づくのが遅くなってすみません、どうぞ!」
と譲ると、ほっとしたように
「ありがとうございます」
と言って座ってくれました。
私は新宿駅からは10分も乗らなかったので、内心は
こんな寒くて電車が激混みの日に、妊婦さんに気づかずにぼーっとしてるとこだったぜ……!
とひと安心しました。
あの日は帰り道もけっこう道路に雪が積もっていたので、あの妊婦さんが無事に家に帰れたことを祈りつつ、私もその後帰宅。
本当に今考えても
とにかく、今日はすげえ雪が降るらしい……。
とわかってる状況で、妊婦さんが出勤するのは大変だっただろうなと。
そして、妊娠出産してから思うのですが、妊婦さんに席を譲る人は決して多くないですね。
だから基本的には譲られないものとして生きてました。
その分、優しくしてくれた人たちの記憶は心の中に残り続けます。
そういう思いやりに、期待してないなかで出会うと、はっとするほど気持ちが温まって、家に帰ってからも「こんな人がいた」と家族に話したくなります
私も元気なうちは、妊婦さんだけでなく、怪我されてる方や、ご老人や、ヘルプマークの方にももっと気にかけていかないとね
全然関係ないけど、小島よしおの情熱大陸観たらめちゃくちゃ泣いてしまった