高齢者の身体的な健康問題について詳しく解説します。
加齢による身体の変化は個人差があります。
1. 運動機能の低下(サルコペニア・フレイル)
◼ サルコペニア(筋肉量減少)
加齢により筋肉量が減少し、筋力や持久力が低下します。
・原因:運動不足、栄養不足、慢性疾患など
・影響:歩行速度の低下、転倒・骨折のリスク増加
・対策:適度な運動(スクワット・ウォーキング)、
たんぱく質摂取
◼ フレイル(虚弱)
健康と要介護の中間的な状態で、体力や認知機能が
低下しやすい。
・特徴:体重減少、疲れやすさ、歩行速度の低下など
・対策:運動習慣・栄養バランス・社会参加
2. 骨粗しょう症と骨折
骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気。特に女性
に多い。
・影響:転倒による大腿骨頸部骨折→寝たきりの
原因に
・予防:カルシウム・ビタミンD摂取、適度な運動
3. 慢性疾患(生活習慣病)
高齢者に多い持続的な病気で、生活の質(QOL)を
低下させる。 代表的な疾患
・高血圧:心筋梗塞や脳卒中のリスク増
・糖尿病:神経障害、腎不全、視力低下を引き起こす
・心疾患:心不全・狭心症など
・脳血管疾患:脳梗塞・脳出血→半身麻痺や認知症
のリスク
予防・管理
・塩分・糖分を控えた食事
・定期的な血圧・血糖値チェック
・ 適度な運動(散歩・軽い筋トレ)
4. 認知症
脳の神経細胞が変性し、記憶力や判断力が低下する病気。
主な種類
・アルツハイマー型認知症:記憶障害が特徴
・レビー小体型認知症:幻視・パーキンソン症状
・脳血管性認知症**:脳梗塞などが原因
予防策
・脳を刺激する活動(読書・趣味・会話)
・運動(有酸素運動が効果的)
・バランスの取れた食事(地中海式ダイエットが有効)
5. 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
嚥下機能(飲み込む力)が低下し、食べ物や唾液が気管
に入り肺炎を引き起こす。
原因:加齢による嚥下筋の衰え、認知症、脳梗塞の
後遺症
症状:発熱・咳・痰、食事中のむせ
対策
・口腔ケア(歯磨き・うがい)
・ゆっくり食べる、適切な食事形態(とろみ食など)
・嚥下体操(パタカラ体操など)
6. 視力・聴力の低下
加齢による感覚機能の衰えが生活の質を低下させる。
◼ 視力の低下
主な疾患
・白内障:水晶体が濁り、視界がかすむ
・緑内障:視神経がダメージを受け、視野が狭く
なる
・加齢黄斑変性:視野の中心が見えにくくなる
予防・対策
・定期的な眼科検診
・紫外線対策(サングラスの使用)
・抗酸化作用のある食品(緑黄色野菜・魚など)
◼ 聴力の低下(加齢性難聴)
症状
・高音が聞き取りにくい
・会話の聞き取りが困難になる
対策
・補聴器の活用
・周囲の人がゆっくり話す工夫
7. 排泄機能の低下(尿失禁・便秘)
◼ 尿失禁(尿もれ)
種類
・切迫性尿失禁:急に尿意を感じ、トイレに間
に合わない
・腹圧性尿失禁:くしゃみ・咳で尿もれ
対策
・骨盤底筋トレーニング
・水分摂取を適切に管理
◼ 便秘
原因:
運動不足、水分不足、食物繊維不足、薬の影響
対策
・水分補給(1.5L/日)
・食物繊維の摂取(野菜・海藻・発酵食品)
・適度な運動
8. 免疫力の低下
加齢により感染症(インフルエンザ・肺炎など)に
かかりやすくなる。
予防
・ワクチン接種(インフルエンザ・肺炎球菌)
・栄養バランスの取れた食事
・適度な運動とストレス管理
まとめ
高齢者の身体的健康問題は、運動・栄養・社会
参加の3つが重要な予防策になります。
・高齢者の身体的な健康問題
・高齢者の精神的・心理的な健康問題
・高齢者の社会的な健康問題
・高齢者の健康問題
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