中学受験のための学校説明会。あくまで個人の感想です。
情報も間違っている場合があるかもしれませんのでご了承ください。
今回は開智日本橋です。
中学受験のためのと書きましたが、完全中高一貫校なので高校からは入れません。
東京には完全中高一貫校も多いですよね。都立ですら高校募集を停止する傾向にあります。
千葉での完全中高一貫校は東邦大東邦1校しかなかったはずです。
日本橋女学館が2014年開智学園と提携し、2015年に開智日本橋学園に改名され共学化。
内容的には新設に等しいくらい教育内容が変わったように思えます。
日本橋にあり、通いやすさ、受験日程の多さ、特待制度、探求型授業、英語教育、進学実績、偏差値などから、難関以上の学校を受ける人たちの併願校によく選ばれているようです。
この学校の特徴の最たるものと言えば『国際バカロレア』の教育プログラムでしょう。
詳しい説明に関しては学校説明会に参加して、わからない事は質問する方がいいと思います。
国際バカロレア資格を用いることで海外の大学を目指す人も増えており、実績も伸びているようです。
最寄り駅は浅草橋駅、馬喰町駅、馬喰横山駅です。それぞれの改札からかかる時間は違いますが、一番近い地下道の出口をでると1分ほどで校舎につきます。駅近です。千葉でも東京寄り在住なら通いやすい位置だと思います。
初めて校舎を見たとき少し戸惑いました。佇まいが駅前のマンションだったからです。中に入ると、なるほど学校っぽい雰囲気もあります。建物の上の方(5.6F)が多目的ホールになっており、そこで説明会が開かれました。この時はエレベーターを使いましたが、在校生は階段で移動するそうです。これは大変そうだ。
川沿いに校舎が建っていて校庭もないです。その環境の為運動部よりも文化部の方が多いようです。スポーツに力を入れたい人は戸惑う環境だと思います。7,8Fが体育館で屋上が運動場になっています。運動部で校舎で出来ないものは、近隣のグラウンドを借りて活動しているようです。高校2年の10月で部活は引退になります。
説明会の間子供たちは教室で探求学習の体験授業を受けていました。最後の方だけ少し見学できたのですが、割りばしと輪ゴムを使って柱の間に橋を架ける授業でした。最後に橋に重りをのせて、より多くの重りに耐えたチームが勝ち!というものでした。ただし、輪ゴムの数が少ないほど評価が高くなるというのも併せてあったようです。遊び感覚で話し合い、いろいろ試して結果を見る、非常に興味深い授業でした。
説明会では先生方の話(教育理念や教育プログラム、実際にどんなことをやっているかの具体例、進学実績)や生徒代表の方の自分の経験に即したプレゼンテーションがありました。どちらも分かりやすく、聞きやすく、堅苦しい感じはありませんでした。学校の説明会というよりは、企業のプレゼンを聞いてるような不思議な感覚がありました。
プログラム、授業の進め方からして伝統校とは全く異なる印象を受けました。普通の進学校としての授業もしながら、それをベースとした探求型授業により重きが置かれている印象です。それから英語がとにかく身近にあるのかなということも感じました。国際バカロレアという事から言うまでもないですが、多様性も重視します。
国際バカロレアの理想の学習者像は、探究する人、知識のある人、考える人、コミュニケーションが出来る人、信念を持つ人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バランスの取れた人、振り返りができる人だそうで、この事についてよく触れていました。
生徒がやりたい、調べたいことがあるとまず自主的に生徒が大学教授や企業にアプローチしたりもする。それが出来ない子や、アポを断られてしまった場合は先生の出番で、手を尽くしつなぎを作ってくれる。生徒が主体でうまくいかないときのサポートは学校側が全力でしてくれる、そんな学校なんだなと私は理解しました。いままでの日本の学校っぽくないですが、海外の学校に行きたい!海外で働きたい!日本で起業したい!リーダーシップを発揮したい!とことん自分の興味ある分野を探求したい!といった目的意識がはっきりしている人にはとてもいい学校なんじゃないかな、という印象を持ちました。
生徒たちは学校の規則や制服などに疑問を持つと、生徒間で話し合い、学校と交渉し、ルールを作ったり撤廃したり改善したりということも行っているという話を聞きました。校舎の形状上、エレベーターの使用に関しては生徒の中でも不満があるらしく、学校側と掛け合っている最中だと言う話もありました。
食堂はなく、お弁当を持参するか、朝8時までに購買に注文したお弁当(500円)を食べるかだそうです。
完全な都市型で、教育方針も校舎も学ぶ生徒も現代的な学校だなという印象を受けました。