【手の感触】
皆さんは、日常生活で、恐怖体験までとはいきませんが、思い返してみると、不思議な体験をされた方も数多くおられると思います。
先日、帰宅途中に感じた不思議な体験を今回は、お話ししようと思います。
私は、学生時代に膝を怪我した事が原因で、現在、歩行時に杖を使用して生活をしています。
時折、膝の調子が悪い時には、歩行時に近くの壁に手を添えながら歩くことがございます。
会社の帰り道、丁度、膝の調子が悪く、バスを降りて改札口へ向かう途中、壁伝いに歩いている時、証明写真機の入り口付近手を置いて、立ち止まり休憩をしていた所、左手の上に柔らかい感触がつたわってまいりました。
ビックリして、左手に視線を送ると、証明写真機の入り口から、私の左手を覆うように、女性の手が覆いかぶさる様に重なっておりました。
証明写真を撮る人がいて、邪魔になったのかと思い、即座に手を引っ込めて、証明写真機の短いカーテンの下を見てみると、蛍光灯に照らされた、丸い椅子が物静かに設置されておるだけでした。
訳が分からず、不思議に思って、確認の為に、もう一度よく見ましたが、自分の顔がレンズに反射しておりました。
不思議に思いましたが、気のせいだと思う事にして、改札口へ急ぎ歩き始め、無時、電車に乗り込むみ椅子に座って、先程の事を考えていると、電車の心地よい振動と暖房のせいもあり、知らないうちに夢の中へ落ちてゆきました。
時折、あの事を思い出しますが、いったいあれは、なんだったのか、今だにわからない不思議な体験でした。
不思議なことは、考えても答えは、出ないので、今夜は、熱めのお風呂に入って、おいしものでも食べて、早めに床に入る事と致しましょう。

