Fallout4(フォールアウト4)パトロール編 第16話 Vault75の闇 前編 | TES&fallout forever

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 ここはどんな実験をしていたのだろうか?ガンナーの討伐と併せて調べた方がいいかもしれない。道中セキュリティーがかかっているドアが何カ所かあり、ラボアクセスカードが必要になるようだ。B.O.Sも通れないようなので、彼等に確認してそのカードだけ例外として入手可能とした。

 しかし、その中には生き残りのガンナーもまだそれなりに残っており、B.O.Sと協力しつつ殺していった。制圧後、2階を探索すると子供部屋と思われる場所が3カ所、教室が1カ所あった。それとラボの他に管理者カードが必要なドアがあった。それ等も併せて探すとしよう。

 その他に探す過程で発電機の近くにブランコがあったりグローブが落ちているのを目撃した。子供達の遊び場だったのだろうか?だが、何となく嫌な予感がした。

 

Vault75の秘密を探れ!

 子供部屋には何も手掛かりが無かったので、教室を探索する事にした。そして、教室のターミナルを発見した。それを覗くと、地上の国の英雄たちの項目や今日の授業ーK8の項目、今日の授業Kー12の項目や[今日のじゅg?///ー08]]*]の項目があった。

 最初は地上の国の英雄たちの項目だ。スーという名前の女の子とロイという名前の男の子がおり、Vault75という特別な場所で一緒に育ち、勉強や訓練や遊びを頑張ったとある。訓練の効果は抜群で大きく強く育ったのだという。そして、ある日に女性の監督官に呼ばれたそうだ。彼女は「どうしたの、監督官?」と尋ねた。彼は「どうして泣いているの、監督官?」と言ったそうだ。監督官は「大変なの!」と涙を拭いながら言ったそうだ。

 その次に監督官は「あなた達、地上の国を知ってる?」と話し掛けた。彼女等は目をぱちくりさせつつ、首を横に振ったそうだ。彼女は「それは何なの、監督官?」と言った。監督官は「ああ、それはそれは酷い場所よ」と話し始めたそうだ。地上の国とそこに住む人々の事だ。そこではVault75の子供達のように安全に強く育てないこと。地上では皆が怪物に襲われ、悪い泥棒に食べ物を奪われ、小さな子供が大人になれないのだと。たったの1人もだと。彼女は「可哀想な人達!」と叫んで締めくくってあった。

 これ、おとぎ話とかじゃなくて洗脳のための教育のお話じゃないだろうか?インスティチュートも似たようなのをやっていたかもしれないと僕は思った。

 次とその次は今日の授業ーK8の項目と今日の授業Kー12の項目だ。これは共通してエラー、ファイルなしと表記されていた。Vault75側によって削除されたのか、システムの不調で壊れたのかは分からない。

 最後は[今日のじゅg?///ー08]]*]の項目だ。ファイルが見つからないか、ファイルの保存先が間違っていますVT3291とあった。先程の2件と同じような感じかな?

 何処かにアクセスカードが無いか調べてみると、ロッカールームの端に地下道に続く道を発見した。道なりに進むと、そこには射撃練習場が設けられていた。近くには戦闘シミュレーションのターミナルがあった。それを覗くと、コースを再スタートの項目の他に受けた人達のハイスコアがあった。1位のまとめてかかった!!が25.32秒、2位の注入!が28.46秒、3位のああああが37.29秒、4位のボブが45.16秒となっていた。

 アクセスカードを探すついでに受けてみようと思った。コースを再スタートを選ぶと、ホログラムの目標が現れた。僕は見に見えるそれをアクセラレーターで撃っていった。射撃練習場の中にもホログラムの目標があり、それを撃っていくとガンナーの死体があった。失敬して調べると、Vault75のラボのアクセスカードを持っていたので入手した。道具箱の中にも同一のものがあったが、B.O.Sとの衝突を避けるために触らなかった。それと先程の戦闘シミュレーションのターミナルを覗くと、僕は2位で28.27秒だった。何気に嬉しいかも!

 ラボのアクセスカードを使って先に進むと、実験器具等があったり、武器が武器庫ではなく机の上に置いてあるのを見た。何があったのだろうと思っていたら、生き残りのガンナー達が攻撃を仕掛けてきた。僕達はB.O.Sを援護する形で戦闘に介入した。ガンナーの中にAERを撃つ者がいたが、B.O.Sナイトが間近まで肉薄してセキュリティで殴り殺したのを目撃した。

 流石はB.O.S、最強の軍隊であると改めて思い知らされる。敵対してしまったからこそ、その恐ろしさが肌に染みてくる。僕は停戦を維持しなければならない。それが嘘の上に成り立つ欺瞞であったとしても...。

 そのまま進み研究所と思われる場所に到着したが、生き残りのガンナー達は思いの外多くいたのを実感した。B.O.Sの援護を続行しつつ殺していった。その後、僕は2つのターミナルを発見した。アシスタントのターミナルと研究者のターミナルだ。最初はアシスタントのターミナルを見る事にした。それを覗くと、試験スケジュールの項目や試験ガイドラインの項目、[PR]V4TEの項目だ。午前をジェームズ・S、午後をロヒト・Lがという名前の人物が担当していたようだ。

 最初は試験スケジュールの項目だ。それは被験者の子供達の試験スケジュールの概要だった。9時から12時まで行い、15分刻みで次の順番が回るように組んであった。例えばメレン・Bという名前の子供が9時に行ったら、次のエリー・Bという名前の子供は9時15分に行う等だ。12時に昼食時間のため閉鎖して、午後の予定に向けて研究所の準備を行うとあった。しかし、その後は9999と表示されエラーが3回続いて終わっていた。何かとんでもないことが起こったのだろうか?

 次は試験ガイドラインの項目だ。不正なページシステムと表示され、全く読める状態ではなかった。もしや反乱でもあっただろうか?あり得る話だけど...。

 最後は[PR]V4TEの項目だ。これはロヒトかジェームズでないならどっか行けと警告してあった。その中には、やあジェームズの項目や抵抗の項目、1か、kか?の項目があった。

 最初はやあジェームズの項目だ。予定管理プログラムを混乱させる事に成功。システム上ではこれから数日の間は昼食の後に誰の試験もしない事になっているとのこと。ジェームズが言っていた監督官に助手がいるという予想が当たっていたとしても、誰にも気付かれなかった筈だと自信を持っている様子だ。しばらくは彼等の監視を恐れずに準備を整えられるとあった。必要なら今は安全だから、このターミナルにメッセージを入れていいという話になったらしい。ここから弾薬を盗む準備が整ったとあり、射撃練習場から弾薬を1個か2個だけこっそり持ち出せば、誰も気付かない筈だと。まだ起爆装置の調整方法を考えないといけないが、それよりもまずは射撃練習場から弾薬を盗み出すのに時間が掛かると締めくくってあった。

 やはり反乱を企てていた様子。Vault75に嫌気がさしたのだろう。

 次は抵抗の項目だ。ロヒトは身元がバレないようにRのイニシャルのみで会話、ジェームズは名無しで応答していた。今回は会話形式なので抜粋してまとめた形で記録しようと思う。反乱の障害としては卒業していった「優秀」な上級生が挙げられたが、その可能性は低いとジェームズは考えた。ほぼ確実に上には頭でっかちでひ弱な連中しかおらず、最悪ロボットしかいないかもしれないと推測した。だが、Rはロボットにもよるが卒業生の方がマシだと考えた。彼もそれに同意した。それでもあまり心配しておらず、こっちよりあっちの人数が多い事はないだろうし、彼等によって力が強くなるように訓練されてきたから大丈夫だと考えたようだ。結局のところ,実際やってみるまで分からないと彼は打ち明けた。Rも同意し、それももうすぐ分かるだろうと締めくくってあった。

 だが、上手くいったのだろうか?Vault‐Tecはろくでもない研究をしているが、隙がある方ではないから計画の内かもしれない...。

 最後は1か、kか?の項目だ。これも会話形式なので抜粋してまとめた形で記録しようと思う。Rはジェームズに小さな子供達はどうするのか考えてあるかと尋ねた。彼は昼食の時間に出れば問題なく、念のために出来るだけ皆の足が止まらないように気を付けようとある。Rはそれに同意し、彼等の目を引き付けるために何人かは残しておくのもいいかもしれないと考えた。それを聞いた彼はアルマという名前の子供なら信頼出来ると思案し、明日の試験の時間に話してみたらどうだという話になった。その後、多分Rが話したと思うが、どうやら賛成してくれたらしい。

 う~む、全員脱出という形ではないのかな?まぁ、確かに全員助けるなんて無理な話ではあるのが現実なのだろうけれど...。

 その後は、向かい側の研究者のターミナルの所に向かった。それを覗くと、試験のプロトコル:酸素吸入の適正の項目や心拍数のガイドの項目、副作用のガイドラインの項目や研究者のメモの項目があった。

 最初は試験のプロトコル:酸素吸入の適正の項目だ。被験者の酸素吸入能力と心臓血管の状態を計測するとある。トレッドミルを操作して傾斜と速度を調整し、対象者の数値が目標値に届いて保たれるようにする。60秒以上数値を保つ事が出来たら、最大心拍数に届く、もしくは鍛えるまで負荷を増やすとなっていたようだ。

 次は心拍数のガイドの項目だ。全部記録するのは無理なので、少し抜粋する形とする。8歳なら最小で106で最大で212となる。目標値は170となる。9~10歳なら最小で105で最大で210となる。目標値は168となる。子供達を強くしてどうするつもりなのだろう?

 その次は副作用のガイドラインの項目だ。中止と続行の項目があったが、その内容は子供達をモルモットのような扱いをするためのガイドラインとして機能していたのだった。中止(危険が生じたら試験を中止する)の項目では、心停止と死亡とあった。続行(試験を続行する)の項目では、筋肉緊張や吐き気、吐くや意識不明であっても続行するとなっていた。子供相手になんてことを...。

 最後は研究者のメモの項目だ。その中にはニナの項目やああ、若さよの項目、秘密の手紙の項目や射撃練習場のメンテナンスの項目があった。

 最初はニナの項目だ。姿を見た事はないけれど、Vaultにはきっと大人になった子達がいて、監督官の補佐をしているに違いないとニナとはいつも2人で話していたとある。その通りであり、大人になった全員が外の世界に追い出されるわけじゃなかったと喜んだ。皆には君はここでもっと役に立てるし、何処へ行くよりも幸せになれると言われたらしい。自分がまだここにいて、彼女を見ている事を、どうにかして彼女に伝える方法が何かあればいいのにと悔しがった。彼女が卒業するまで2年あり、スコアが充分に高ければ、彼女も研究チームに入れるかもしれないと期待しているようだった。

 つまり、ここでは期待値以下だと地上に追い出され、期待値に達していると運営や研究チームに携われるという事だろうか?この研究者というのも被験者だった子供であり頑張って研究チームに入れたという事なのだろうか?

 次はああ、若さよの項目だ。卒業してまだ数カ月なのに、毎日監視している子供達よりずっと大人になった気分だ。ロヒトとジェームズはまだVault75を乗っ取る話をしており、誰にも聞かれていないと思っているらしい。ロビーとベッカという名前の人物は今でも抜け出して燃料ガスを吹かしているとある。こちらから丸見えらしい。彼等が自分と同じように研究チームに採用される事はないだろうと諦めていた。今でもニーナ(ニナのあだ名かな?)の姿を見られるのは嬉しい事だとあった。ただ、彼女のスコアはあまり良くない。彼女は自分のように勉強が得意ではないとのこと。それでも、身体能力はトップレベルに入っているようだ。卒業したら、いいチームに入って出世出来るだろうと。地上に行ってしまう前に、もう一度会えるといいがと胸中を明かした。

 読んだ内容から察するに、期待値に達していても地上に追い出されるか任務に出されるのだろうか?それにこの研究者はニナの事が好きなんだろうなと僕は思った。でなければこうも書かないだろうし...。

 その次は秘密の手紙の項目だ。管理者のピッセルという名前の人物が、今朝クリップボードから書類が数枚無くなったと言ったらしい。かなり焦った様子で、午前中のほとんどを書類探しに費やした挙句、自分を呼んで、監督官に会いに行く間に書類を探してほしいと言ったそうだ。書類を無くした事は、絶対に誰にも知られたくないようだとある。結局、書類は通気口に吸い込まれていたらしい。通気口の奥からか気がバサバサ動く音が聞こえたようだ。取り出すには階段を降りるしかなく、でも、その前にロヒトが下からその書類を取り出そうとしているのが見えたとのこと。ピッセルには書類は見つからなかったという事にしたようだ。何か見たらマズイ書類だったのだろうか?

 最後は射撃練習場のメンテナンスの項目だ。現在はほとんど荒れ放題に近い状態で、監督官に手直しをするための資材が手に入らないかと尋ねたが、今ある物で何とかするしかないとの返事だったそうだ。それから監督官は射撃練習場はあなたの担当場所ではないと付け足されたとある。監督官なら、上層部の卒業生に命じて物資を入手させる位は簡単だと思ったのだが、偉い人達は忙しいし、外に出るのは危険がつきものだから仕方ないのだろうと納得したらしい。あるいは来年卒業生を採用した時に地表へ行くように命令してくれるかもしれないと締めくくってあった。

 合法的にVault75から脱出出来るから、それもアリって感じかな?地上に行くのもそれはそれで大変なんだけどね。死の危険が常に付きまとう

 ターミナルを閲覧した後、僕達は管理者のアクセスカードを探すために探索に戻った。道なりに進み、ここを守っているガンナーの男性を発見した。彼は気付くと即座に10㎜ピストルで撃ってきたが、僕はアクセラレーターとプラズマ・グレネード、X6はヴェノムガンで返り討ちにした。その後、失敬して懐を探ると、管理者のアクセスカードを発見したので入手した。これで通れる場所も増えた。

 僕達は管理者のアクセスカードを使って封鎖されているドアを解除して進んだ。道中ガンナーの生き残りもいたので、しっかり殺して進んだ。その後、主席科学者のターミナルを発見した。それを覗くと、最優先指令の項目や実験概要の項目、スタッフの補充の項目や遺伝子採取手順の項目、ゲノム研究結果報告の項目があった。

 最初は最優先指令の項目だ。機密説明パケットに記載の通り、Vault75は最重要軍事機密の一環として運営されており、主席科学者は職業的技能や経験、ヒトゲノム改良に対する献身によってここでの任務に選出されたとある。記載されている手順に厳密に従う事が極めて重要であるとあった。Vault75の最重要目的は、何よりもより洗練されたヒトゲノムを作り出す事であるとされる。研究スタッフはシュレットやブラウン、ラムという名前の人物達が立案した研究計画を進めているとなっている。主席科学者には軍高官の経歴を持つ監督官の下で勤務するとのこと。監督官は主席科学者が職務で関わる被験者の訓練と維持の責任者となる。主席科学者と監督官は健全な職場での関係を構築する事が重要であるとなっていた。

 主席科学者は監督官の忠実な部下として行動し、ヒトゲノムの改良に取り組んでいたのか。

 次は実験概要の項目だ。Vault75では選択的交配、ホルモン療法、遺伝子操作、世代サイクルの加速の組み合わせによってヒトゲノムの急速な改良が実現出来るという仮説を証明するという先例のない実験の機会であるという。Vault75の目的は既に配布した手引書内に詳しく説明してあり、この実験は複数の世代に渡って実施される計画であるとのこと。そのため、その過程において予測しない研究機会が出現する可能性がある。そうした場合の暫定的な実験計画からの逸脱は主席科学者の裁量によって許可されるようだ。

 これを書いたのはV・シュレットやI・ラム、S・ブラウンとなっており、先程名前が出てきた人物達だった。この3人が監督官以外で研究の権力を握っているのだろうか?

 その次はスタッフの補充の項目だ。Vault75は閉鎖環境における長期間の実験であるので、定期的な人員の補充が重要になる。これは役目を終えた被験者の選択な雇用によって維持出来るだろうとあった。居住者全体の中の一定の割合で、高い知能スコアを示すが身体的な能力が不足しているためにゲノム採取には向かない者が存在すると予測される。これ等の被験者に監督官又は主席科学者の裁量でスタッフとしての雇用機会を与える事が出来る。

 しかし、雇用を拒否した者は不適格とされた被験者と同等の方法で処分すればいいとあった。注意が必要なのは、内部で採用されたスタッフを最低でも15年間は一般の居住人口から隔離しなければならない点だとあった。スタッフの中に以前の居住者が混在していることを、現在の一般居住者に認識させてはならないのだと。それとスタッフの中でもゲノム研究に勤務出来るのは高い水準が必要と付け加えられていた。文中に処分とあったが、まさか殺処分じゃないよね...。

 更に次は遺伝子採取手順の項目だ。18歳以上でVaultを去る被験者の内、身体、精神、社会性の全てで全体のスコアが「非常に優秀」又は「優秀」を示した者は、ゲノム研究所に送る必要があるとなっていた。処置は個人単位で実施し、細心の注意を払って実施すること。優秀な被験者はスタッフを簡単に圧倒出来る可能性がある事に注意、被験者に対して短時間のワクチン接種が必要である事を繰り返し伝え、それ以外の目的がある事に疑念を抱かさないようにするとあった。各被験者の処置については個別のファイルが存在し、その中で将来的な試料として保存するべき特定の生体組織が指定されている。これ等の指示に厳密に従い、標本を確実かつ迅速に保存することであると締めくくってあった。

 この文面から察するに、ゲノム採取の後は殺されると読んでいて感じた。この為にどれだけの子供が殺されたんだろう...。いや、僕が非難する資格は無いか。ネオ・インスティチュートの責任者だもんなぁ...。

 最後はゲノム研究結果報告の項目だ。その中には、ゲノム提供者の項目や雇用の項目、廃棄済みの項目やアーカイブの記録の項目があった。

 最初はゲノム提供者の項目だ。今年は全体的に極めて成績が高く、身体能力で「優秀」評価を受けた被験者が多かったらしい。重要な臓器に関する我々の研究の多くが恩恵を受けられるだろうとあった。ここ数年で痛覚数値の問題はほぼ解決に近付いているし、強い圧力下での心不全といったこれまでの問題もようやく解決が見えてきそうだとある。今年入手出来る遺伝子標本によって、我々がまだ数十年かそれ以上はかかると考えていた次世代の目標達成に大いに役立つ事だろうと期待しているようだ。攻撃性レベルには幾らか懸念が残り、過去にも毎年数件のストレスによる精神的破綻が観察されたとある。今年の被験者群では、その例が著しく多かったとある。精神安定剤を調剤し、ストックしておくよう提案するつもりらしい。食料の供給は将来を見通した検討が妥当だろうと締めくくってあった。

 子供達が精神的ストレスに苛まれ凶暴になってしまう前例が多くなったという事か...。

 次は雇用の項目だ。今年は研究スタッフの採用は1人だけで充分だったとある。遺伝子研究チームに助手としてワシントンという名前の男性が入ってくれたからだそうだ。被験者のスコアが全体的に低い中、彼は常に優れた問題解決能力と論理的思考力を発揮してくれているのだそうだ。監督官は彼が被験者の中の特定の下級生に特別な愛着を持っている事を心配しているが、自分は問題ないと思っていると胸中を明かしたようだ。精神分析の結果によれば、彼は非常に暗示に掛かりやすいとある。かつて関係のあった被験者を観察する役割を長時間やらせることで、今は立場が違う事を理解させているとのこと。この方法ならば、抵抗を感じることなく実験の環境に順応していけるだろうと。それまでは何も知らせないでおく事にしたようだ。

 あの研究者のターミナルでニナの心配をしていたのがワシントンだったという事か。その恋心を利用して仕事に集中させるように仕向けたのだろう。恐ろしい話だが、僕にそれを責める資格は全然無いのだ...。

 その次は廃棄済みの項目だ。今年は極めて成績が高かったおかげで、処分コストが低かったらしい。卒業生全体の74%に留まったとある。焼却処分は今週中に行われるとあった。ワシントンが本格的な業務を始めるにあたって、最初の仕事に最適な作業だと締めくくってあった。

 焼却処分という事は子供達が殺され、その後始末をワシントンにさせるという事か...。いくら何でもこれは酷すぎると思う。しかし、インスティチュートはこれに似た事は過去にもしてきた。僕はそれに加担した上に責任者となった。それを咎められる人間ではないのだ...。

 最後はアーカイブの記録の項目だ。エラー:アーカイブが壊れていますと表示されていた。紙のコピーを参照し、手動による再入力が推奨されるとなっていた。やはり、反乱が起きてこのデータが破壊されてしまったのだろうか?それとも経年劣化のか?それを確かめる手段はもうない。

 ターミナルの情報だけでこんなに気分が悪くなるのは、インスティチュートに初めて進入してバイオサイエンス部の秘匿部屋に入った時以来だ。それだけ悍ましかった。まだ監督官の部屋に行っていない。そこで真相が分かればいいのだが...。