僕はジェラルドのバリケードの鍵を使って、彼は封鎖したバリケードを解放して先に進んだ。そこは当時のインスティチュートがユニバーシティ・ポイントの住民達を皆殺しにした後の光景があった。当時の惨劇の様相が目に浮かぶ。
気持ちを切り替えて少し戻ってから遠隔ドアの下に降りて、ジャクリーンの話にあった浸水地帯に行ってみた。そこではマイアラークや発光マイアラークがいたので僕達は返り討ちにして進んだ。その時はCWトルーパーも加勢してくれたので、安全に制圧出来た。
ユニバーシティ・ポイントの探索を続行せよ!
マイアラークを全滅させた後、僕はディーンという名前の人物のターミナルを見つけた。だが、ユーザー名はアラン・パターソンという名前の男性になっていた。覗いてみると、大学メール中継局の項目やロック管理の項目があった。
最初に大学メール中継局の項目だ。その中はキャンベル教授についての項目や大佐につながりませんの項目、君に権限はないの項目や事務所の下で工事?の項目、調査についての項目があった。2285年のタイムスタンプになっているが恐らく閲覧したのがその時だと思われ、内容的に戦前のものだと思った。恐らくジャクリーンが閲覧したのだろう。とすれば、この惨劇は約2年前に起きた事になるのか...。
最初はキャンベル教授についての項目だ。これはヘンリー・ミッチェルという名前の男性からだった。ジャクリーンが言っている教授とはこの人物かも知れない。教授が妙な動きをしたので、頼まれた通りに報告する所から始まる。夕方はいつも大学信用組合に行き、土曜日にバスケットボールの練習に向かう時はレスリー・マシューズという名前の女性と一緒に行くのを見たとある。元教え子だとか。誕生日も調べようとしていたらしい。その理由は不明らしい。それと頼まれた仕事をやったので、インターンにしてくれるのかと確認していた。なるほど、その見返りで探偵みたいな事をしていたわけか。
次は大佐につながりませんの項目だ。ドリス・パーカーという名前の男性からだった。どうやらアラン・パターソンは学生部長らしい。ローズモンド大佐とという名前の人物に電話が繋がらないという報告だった。やっと繋がっても「時間の無駄だ、君に権限はない」と言って電話を切られたようだ。もう一度電話を掛け直したら、大佐は「今は電話には出ない、話したければ車で基地に来い」と言ったようだ。電話じゃマズイ話なのだろうか?
その次は君に権限はないの項目だ。S・キャンベル教授からだった。彼は男性で、名前はイニシャルしか表記してないので分からなかった。アランにもう契約は終ったから、もう法律関係者から聞いている頃だろうと書き綴ってあった。契約に文句を付けるなら、軍が怒るだろうと。それと研究所の場所と研究内容は教えられないと告げた。何故なら権限がないから。後はローズモンド大佐に話すようにとあった。個人的な恨みではなく、これで大学には大金が入り、実験はいずれ機密ではなくなるから、どちらにしても君にはいい話じゃないかと説得するような内容だった。余程教えたくなかったらしい事が伺える。
更に次は事務所の下で工事?の項目だ。これはテレサ・ロビンソンという名前の女性からだった。事務所の下のビルで軍が何を作っているか知っているかとアランに問い詰めた。ハンマーの音が酷く、質問ならキャンベル教授にするようにと言われたが、当の教授からは「機密だ」としか言われなかったらしい。権限があるか尋ねると、契約内容を見ろと言われたとある。法務担当者が調べたら、話し合い中に教授の弁護士から「一種のグレーゾーンだ」と言われたらしい。それと何度も学生部長に話に行ったが、彼が先走ってサインした事を知ったとのこと。補助金がこの騒ぎに見合うものだといいわねと皮肉を言って締めくくってあった。まぁ、腹を立てるのも分かる気がするよ...。
最後は調査についての項目だ。これはキャンベル教授からだった。アランに対して、学部長にしてくれたのは民間企業と仕事上の付き合いがあったからだという嘘はもう信じていないと告げた。助成金を受け入れて、調査をさせてくれとある。新しいスコアボードとか、そういう無意味な物の為におこぼれを貰うのは分かっていると教授は厳しく指摘していた。休暇から戻ってこのメールを読んだら、契約書を読むように命令した。学部向けの助成金について、交渉と決定の権限はこちらにあると締めくくってあった。険悪ムード全開な雰囲気だ...。
その後、ロック管理の項目で金庫のロックを解除した。それにはキャップや44口径弾、RAD-Xがあったので入手した。
そして、僕達は教授のオフィスと思われる場所に向かった。そこにはトランクやダッフルバックがあり、彼のターミナルもあった。トランクの中には10㎜弾や5.56口径弾、フラグ地雷やフラググレネードがあった。インスティチュートと戦うための弾薬庫だったのだろうか?ダッフルバックの方は10㎜弾やスティムパックの他にジャックのメモという題名のメモが入っていた。もしやと思うがターミナルの近くで転がっているのがジャクリーンなのだろうか?床に散らばる血痕がその悲しき最期を物語っていた...。
僕はジャックのメモを読む事にした。そこにはインスティチュートが来て、外で戦っている音が聞こえてきたと書かれてあった。データの場所は突き止めたけど、もう間に合わないと父に謝罪して締めくくってあった。こういうものを見ると、インスティチュートが如何に罪深い事をしてきたかを実感する...。この贖罪は並大抵の事では達成しないと思い知らされるのだった...。
ターミナルを覗くと、大学メール中継局の項目や研究ノートの項目、講義プランの項目があった。
最初は大学メール中継局の項目だ。その中には研究の時間の項目やレスリー・マシューズの項目、もっと時間が必要ですの項目やローズモンド大佐についての項目、無許可建築の項目や知る権利があるの項目があった。
最初は研究の時間の項目だ。カーティス・マーシュという名前の男性からだった。レスリーの誕生日の意味がやった分かったとあり、デートするようになって日が浅いので、フロントオフィスで学生記録を調べる必要があったようだ。それとアランはこの週末に同級生とディナーに行くらしい。心配せずにまた土曜日に話し合おうという形で締めくくってあった。
次はレスリー・マシューズの項目だ。これはアラン・パターソンからだった。大学信用組合に何度も通っているのは知っていると彼女を問い詰めるような内容だった。この文章の中の「君」と呼ばれる男性が誰かは分からない。その誰かが金庫から何かを取り出す時、卒業生のレスリー・マシューズが必ず勤務しているのはどんな偶然なのかと。彼女と倉庫で何時間も入っているのを隠し通せるとでも思っているのかと問い詰めていた。工事や研究は何なのかを教える気がないならば、マスコミと警察に知らせると脅して締めくくってあった。
その次はもっと時間が必要ですの項目だ。カーティス・マーシュからだった。アランが言っていた「君」とはカーティスの事だったようだ。セキュリティが重要なのは分かるが、自分とレスリーが研究内容にアクセス出来るようにすもっと仕事が進むと進言した。事故から何週間も経ち、不良品のヒューズも何とかするとメールで伝えてあった。それと昨日アランがレスリーを嗅ぎまわっていた事を報告していた。ずっと尾行されたら、仕事がもっと大変になる。しまいにはローズモンド大佐が出来るだけ早くに調査するようにと凄い剣幕だったとある。彼等も彼等で大変そうだと僕は思った。
更に次はローズモンド大佐の項目だ。これもアラン・パターソンからだった。スチュワートという名前の人物に悪態をつき、ローズモンド大佐に許可をもらうしかないと言い張っていたが、君と同じ位嫌な奴だと罵った。それは機密事項だから基地から追い出されたと怒りをにじませるような雰囲気が伺えた。自分が利口だと思っているだろうが、それは昔の仲間の軍人が助けてくれただけだと嫌味を書いており、これから弁護士に相談するから覚悟するようにと罵倒して締めくくってあった。
そのまた次は無許可建築の項目だ。これもアラン・パターソンからだった。キャンベル教授に自分のファーストネームで呼ぶ権利はなく、自分は学生部長であり、休暇中に事務所の下で無許可で軍による工事が始まっているのは決して受け入れられないと告げた。何の工事なのか、何の研究なのかをすぐに説明するように命令した。
もっと次は知る権利があるの項目だ。続けてアラン・パターソンからだった。話によればキャンベル教授が研究に関して軍と接触しているらしいというのをアランは知ったようだ。自分はこの大学の責任者だから、全ての研究について知る権利や許可する権限があると誇示した。教授は同僚から高く評価され、去年の昇進の際には終身雇用も約束したとある。だが、自分と揉めるのは得策ではなく、今日の午後から休暇旅行に出かけるが、2週間後に戻ってきた時に研究の全てを報告させてもらうよと宣告した。かなりギスギスしているなぁ...。
最後は研究ノートの項目だ。それを覗くとエネルギー研究の最新メモの項目があった。それを覗くと、キャンベル教授が自分のターミナルを使っているのを勘付いたらしい。みっともない真似は止めて自分の仕事に戻るようにメールしたようだ。まぁ、勝手に自分のターミナルを除き見られたら気分悪いよね。でも、最終戦争後は僕は戦い以外に生き延びるためにターミナルを覗き見るのが定着したし、本やコミックがない時はそれが娯楽代わりになっちゃってる側面もあるから、僕も人の事言えないんだけどね...。
最後は講義プランの項目だ。覗いてみると、10月11日~15日の項目や10月18日~22日の項目があった。
最初は10月11日~15日の項目だ。それを見るとシステムエラー:ファイルは壊れていますと表示された。
最後は10月18日~22日の項目だ。学部生クラスには、真空管回路配置と中間試験用の授業中の評価とだけあった。大学院生クラスに関しては詳細が書かれてある。サブ波長の現象とプラズマ励磁についての先週の講義の続きとあった。この概念が有効化された回路構造に、将来どのように使われるか議論すると書き込んであった。 その他に、メモでレスリーの誕生日を調べること、彼女が大学信用組合で7時に待っている事をカーティスに確認とあった。
大学信用組合か...。ユニバーシティ・ポイントの内部は調べ尽くしたと思う。次はそこへ行って、調べてみたら何か見つかるかもしれない。
消えぬ罪、消えぬ亡霊
僕達は大学信用組合に向かう前、廃屋を探索した。他にも情報があるか調べるためだ。調べた際に道具箱の中からシルビアのホロテープという題名のホロテープがあった。
再生してみると、ペリーがバート市長の言っている事はどうでもよく、どんな危険に巻き込まれているか皆知る権利があるとシルビアに説得する所から始まる。子供達はインスティチュートは怪談くらいに思っているだろうが、彼女に彼等の襲撃を覚えている年齢だろうと言った。ジャクリーンに同情するのは分かるが、あの子の所為でこんなトラブルに巻き込まれたので、あの子と父親のジェラルドは責任を取る必要があると言い放った。インスティチュートが欲しがっているのを渡すか、あの子自信を引き渡すでもすれば、ほっといてくれるかもしれないと言った。
いやぁ~、気持ちは分かるけどジャクリーンとジェラルドはそこまで悪くない気がするなぁ~。恐怖で暴言を吐くのは分かるけど、横暴な物言いだなと感じた。まぁ、インスティチュート所属の僕が責める資格なんて全くないんだけどね...。
その後、僕達は大学信用組合に向かった。探索中に2階で市長のターミナルを発見した。覗いてみると、町議会ログの項目や大学メール中継局の項目、テープを再生するの項目があった。
最初は町議会のログの項目だ。覗いてみると、2285年7月1日の項目や2285年8月1日の項目、2285年8月12日の項目があった。
最初は2285年7月1日の項目だ。新たなジェネレーターへの財政支援についての話し合いという題名までは読めたが、それ以外はシステムエラーで読めなかった。
次は2285年8月1日の項目だ。議会の内容を箇条書きにした内容だった。穀物輸出制限が可決され、輸出量は産出量の20パーセントに制限された。その他には信用組合金庫で遊んでいたコーディ・コールという名前の男性を発見したが、それを不問に付すと可決したとある。いいのかなそれで?それと重要な情報を見つけた。信用組合金庫の新しいパスワードだ。Mirelurkcakesだ。これは覚えておこう。
最後は2285年8月12日の項目だ。これは特別議会としての内容だった。インスティチュートのエージェントを名乗る人物が来訪し、ユニバーシティ・ポイントに戦前の貴重な技術が残っていると主張したようだ。女の子が見つけたという話が出たので、ジャクリーン・スペンサーである事が発覚。グラディス・マクスウェルという名前の男性は策略の可能性があるとして意見を求めた。対してピート・オーウェンズはジャクリーンを差し出すようにと提案した。それを聞いたジェラルドはピートを脅迫し、小競り合いが圧制したため双方鎮圧されたようだ。そのため明日の夜に採決に入るとして議会を終了した。かなり切羽詰まっていたのが伺える。
次は大学メール中継局の項目だ。それを覗くと、子供を差し出せって?の項目やマーシャが迷惑をかけたの項目、インスティチュート!?の項目やジャクリーンの項目、あの子を差し出せの項目があった。
最初は子供を差し出せって?の項目だ。これはマーティン・ローソンという名前の男性からだった。バート市長がインスティチュートのスパイと極秘に会っており、子供を差し出すようにという話をベティがマーシャから聞いたらしい。それとウィルもインスティチュートが何処かに核爆弾を仕掛け、収穫を全部差し出さねば爆発させるんだとデマを言ったらしい。何が起きているか彼は混乱しているようだ。その混乱っぷりは容易に想像出来る...。
次はマーシャが迷惑をかけたの項目だ。これはコーディ・コールからだった。市長と市議会が何とかするのを待ち、噂を信じるなとメールした。マーシャはああいう人だから仕方がないと弁解し、この事に捉われてはいけないと進言していた。マーシャとペリーが凄い勢いで噂を広めているので、集会を開くべきだと主張した。確かに、噂に基づいた行動は良くないのは本当にそうだと思う。インスティチュートの僕が言うのもおかしいけれどね...。
その次はインスティチュート!?の項目だ。これはマーシャ・コールからだった。バート市長にジャクリーンを差し出さなかったら、インスティチュートに攻撃されるという噂は本当か詰問した。彼の子供は大きくなったからここにはいないけれど、自分の所はまだ子供がいると主張した。こんな大事な事を隠す市長に呆れたという風に書き込んである。身の安全の為に、迫る危機について知る権利があると締めくくってあった。恐怖に苛まれていたのだと思う。僕が同情するのは違うとは思うけれど...。
更に次はジャクリーンの項目だ。これは父親のジャクリーン・スペンサーからだった。バート市長に対して、どうして先に自分に話してくれなかったのか抗議した。娘は賢い子で、古い大学メール中継局に接続する方法を見つけたのにと怒りを募らせた。その男性がインスティチュートから来た証拠はあるのかと質問した。娘が商売人を見つけ、重要なデータを見つけただけとして、その男性は商売人の仲間だけかもしれないと推測した。単なる詐欺だと思うが、既にペリーを関与させた事を知り流血沙汰になると脅しをかけた。娘を助けたい一心で脅迫も辞さなかったんだと僕は理解した。それが成功しなかったのは本当に辛い事だと思う...。
最後はあの子を差し出せの項目だ。これはペリー・オーウェンズからだった。バート市長が「議会特権」なる権利を駆使して隠れた事を呆れつつ、ジャクリーンの所為でインスティチュートがここに来たのだと怒った。望み通りのものを渡せなかったら、我々は全員消されるぞと。子供達は信じていないかもしれないが、市長の妹が人造人間に殺された事を知っていると彼はメールで明らかにした。あの娘がデータを渡さないなら、あの娘を差し出すように提案した。我々ではなく、あの娘から直接取り上げればいいのだと。これが元でジェラルドと小競り合いが発生したのか。恐怖から来る暴言なのだと思う。それを咎める権利は僕には無い。何故なら僕はネオ・インスティチュートの指導者だからだ...。
今度はユニバーシティ・ポイント議会という題名のホロテープを発見したので再生した。
出席者はピート・オーウェンズやジェラルド・スペンサー、シルビア・クーパーや議長としてバート・ストリックランドが参加していた。彼女は議題が何なのか分からず、小麦を運びたいから早急に終わらせてほしいと言った。市長は非常に気がかりな訪問者が来たので録音していたと話し、これを皆で聞いてもらいたいという体で議会を開いたようだ。言い終わった後、市長は録音を再生した。
バート市長はそんな記録は見当たらないので、もう一度行ってほしいと訪問者の男性に言次に聞いた声で僕は背筋が凍った。その声はケロッグその人だった!インスティチュートのエージェントで男性とくれば、該当するのは目に見えていたのに失念していた。2285年当時ならば僕が目覚めていないので生存していて当然なのだ。だが、僕はその声を聴くと幽霊が出たような感覚に襲われる。僕にとって彼は、忘れる事が出来ない人間でもあり亡霊なのだ...。
話を戻そう。ケロッグはイライラしており、ジャクリーンがエネルギー研究の戦前のデータを見つけているのは知っているから、早く出すように迫った。バート市長は皆に聞いて回るから銃をしまうようにお願いした。
ケロッグは平静を装いつつも、インスティチュートがそのデータを欲しがっていると話し、2日以内に出すように言った。でないと、もっと荒っぽいやり方をするぞと脅迫した。
録音を聞き終わった後、ジェラルドは娘の事だと合点がいった。シルビアは彼の娘が何をしたのか尋ねた。彼は自分の娘が古い端末の中からもうすぐ何か見つかりそうだと言っていたのを話した。しかし、本当に見つかったとは思わないとも言った。だが、ピートはそれを嘘だと言った。先週それを見ていたらしい。ダイアモンドシティで何か売れば10倍のお金が手に入るとか何とかと聞きかじったようだ。
しかし、ジェラルドはジャクリーンと話をさせてほしいと言った。本当にデータを持っているか確かめるためにだ。バート市長はピートを宥め、これは誰にも言わない方針で決定した。余計なパニックを阻止するためだ。だが、それが結果的に悪い方に転び、インスティチュートに滅ぼされてしまう結果になってしまったという事だろう。
どういう解決策が適切だったのかは今となっては意味を成さないが、ユニバーシティ・ポイント側がデータを渡し、ケロッグ率いるインスティチュートの地上部隊はそれを受け取って去るという穏便に終わらせることは不可能だったのだろうか?まぁ、後の祭りであるのは確かなのだが...。
新技術発掘!
僕達は信用組合金庫に入るために近くのターミナルをハッキングしてドアのロックを解除して進んだ。少し進むと金庫室に続くドアがあり、金庫室コントロールターミナルがあった。僕は先程知ったパスワードのMirelurkcakesを入力してロックを解除して進んだ。
金庫室に入ったが、施錠された金庫以外はもぬけの殻と言った具合だった。僕は施錠された金庫を1つずつ開けようと思い、ロックピックで開錠したら一番最初でボタンを見つけた。意外と今日は運がいいかもしれない。それを押すと、隠し部屋が現れた。
どうやら研究所のようだった。キャンベル教授が隠していたのは恐らくこの事だったのだろう。そこにターミナルがあったので覗いてみると、格納に関する問題の項目やより正確な分散パターンの項目、何が起きているのだろう?の項目や研究を続行中の項目、出発の時の項目があった。ユーザーはレスリー・マシューズだったらしい。
最初は格納に関する問題の項目だ。計画の遂行は遅く、アランが研究所の場所を知ろうとキャンベル教授をいつも尾行されていると嘆いていた。他にカーティスが自由に研究所に出入り出来る方法のアイデアを出したが、教授はまずは全ての安全を確保してからだと言った。研究については電子線から拡散するプラズモンの格納についての話になった。教授の計画を何度も検討して、問題は見つからなかったが実験ではどうしても再現出来ないと愚痴を零す内容だった。研究所の秘匿しつつ、研究を続行するのは大変だなと思った。
次はより正確な分散パターンの項目だ。状況に変化があり、カーティスと彼女は研究所の全てのアクセスが出来るようになった。両親は自分の娘が大学信用組合に就職したと思っており、銀行員としてのキャリアを積むように勧めたようだ。文中にリヴェラ氏という人物が出てくるが、軍曹だと知ったら卒倒するだろうと書き込んであった。研究の話では、電子線を200nm付近に集中させる方法で試してから、プラズモンの格納に関してより良い結果が得られるようになったと喜び、カソードルミネセンスグラフの分散パターンが以前と比べてかなりまとまってきたらしい。この規模のままでは原子炉の格納に役立てるのは無理かもしれないが、小規模な工業利用や兵器利用におけるエネルギー消費を向上させる事は出来そうだとあった。だが、その後にキャンベル教授が彼女の誕生日を知らべ、カーティスがそれを調べていた事に絶句していた。何だかとても不憫に思う...。
その次は何が起きているのだろう?の項目だ。土曜日はカーティスと映画を観に行くので、研究を時間内に終わらせようとして早く研究所に来ていたサイレンが鳴ったのはその時とある。EMPによって電源が数分の間落ちたらしく、リヴェラ軍曹が安全を確認するまで研究所から出るなと言われたようだ。しかし、それから3日が経ち、断続的に爆発音が聞こえてきたとある。あの日の昼に来る筈だったキャンベル教授は現れなかったし、外には友達や家族がいる。カーティスは心配ないと言ったが、彼の目を見れば彼も必死で平静を装っていたとあった。核戦争時の様子か。Vault111で眠っていた間はかなり酷い状況なのは知っていたが、読んでいても息が詰まる思いに駆られた...。
更に次は研究を続行中の項目だ。ターミナルのよれば数週間はここに閉じ込められている状況とあった。最後のログを書いた後、爆発が起きて駐車場へのトンネルが埋まってしまったらしい。大分静まってきたが、それでも数時間おきに1度は爆発音が聞こえるようだ。研究を続ける事にしたらしく、戦争が始まったのならこの研究が役立つ筈だし、他にする事がない以上、時間を潰す方法があった方がいいという事になったようだ。研究の話ではパラボラ反射板の角度を調整して電子線を更に集中させれば、望ましい結果が得られるのではと考えているらしい。キャンベル教授が研究所に沢山の食糧と水を備蓄していたので、少なくともあと数週間はこの中で安全に過ごせるはずだと考えたらしい。気を紛らわすにはそうするのが一番だとは思う。僕も同じ立場ならそうしただろう。
最後は出発の時の項目だ。どうやら小規模の実験は正しい方向に進んでいるらしく、波長を75nmまで下げる事で、優良な捕捉率が得られたらしい。試作機はどちらもそれよりずっと大容量で稼働するとあった。それと数日前に食糧が底をついたらしい。残されたのは数本の水で、研究所の外に出る以外に道は残されていないとあった。外がどうなっているか、生存者がいるか、何も分からないが試作機の1つを研究所に置く事にしたらしい。もしキャンベル教授が来る事が出来れば、研究が完成した事が分かるだろうと考えたようだ。無駄な行為かも知れないが、カーティスも賛成したらしい。それからプロポーズもしたのだという。外の世界が少しでも残っていれば結婚してほしいのだと。彼女の答えは「イエス」だった。その後の経緯がどうなったかは分からないが、彼と彼女の勇気に僕は敬意を表した。
ターミナルを閲覧し終えた後に、僕は机の方を見た。そこには武器が2つあった。
1つはプロトタイプUP77と呼ばれるレーザーピストルで、装弾数が無限になる効果があるらしい。ターミナルでの言及通り研究が成功した分の試作機その物のようだ。インスティチュートが求めたデータは無かったが、代わりにこれを持ち帰るとしよう。でも、あくまでこれはかつてのインスティチュートの任務の継続ではなく、ネオ・インスティチュートの技術向上と戦力確保のためだ。決して略奪行為でもハイテクレイダーをやろうというのでもない...筈だ。うん、欺瞞っぽいなこれも...。
もう1つはUP77ー15と呼ばれるAERだった。ダメージ耐性とエネルギー耐性が30%無視する効果があるらしい。B.O.S主力のAERがあるのは不思議だが、これも研究していたのかな?15とあるし他にもあったかも?憶測だけどね...。オプションパーツにビームスプリッターやビームアンプ、ゼネラルアトミックMk3/MOD1エミッターや弾薬のMFC2・エクステンデッド・セルがあった。これも纏めて入手して、ユニバーシティ・ポイントを後にしたのだった。