Fallout4(フォールアウト4)パトロール編 第12話 消えた町 | TES&fallout forever

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 残りの居住地支援の候補は4つだ。受け入れる事がほとんどなくとも、コモンウェルスの為に行動し続けるのみだ。

 

イーグレット・ツアー・マリーナを支援せよ!

 12番目はジャマイカ・プレインから見て西にあるイーグレット・ツアー・マリーナと呼ばれる場所に向かった。だが、そこはフラググレネードやフラグ地雷が至る所に配置されており、侵入者対策が万全だった。流石の僕達も回避に専念せざるを得なかった。

 その後、灯りの灯っている家を見つけたので向かってみると、1人の老婆が僕達に銃を突き付けてきた。自分がおかしくなる前に早く立ち去るようにと警告してきたのだ。僕が落ち着くように説得したが聞く耳持たずといった状況だった。彼女は自分が人造人間と思い込んでいるらしい。

 余計状況を混乱させるのは承知の上だったが、僕達はネオ・インスティチュートである事を正直に話した。仮に人造人間だったとしても何か助けになれるのではと考えたからだ。

 だが、やはりというべきか、彼女の疑心暗鬼を加速させる結果となった。コントロールするための何かを持っていたり、何かの信号を送ったり、オレンジ色が見えたりしたら自爆させられる等と言って一触即発な状況になった。しまった、何でも正直に話せばいい訳ではなかった...。

 

老婆「やっぱりね...。一目で分かったよ。アンタ等の装備や服装もインスティチュートのそれだ!名前を変えたところで性根の悪さは変わらない。だから、私を回収しに来たんだろう!このクズ共め!!」

X6「ほう?大きく出ましたね。ならばここで貴女を殺して人造人間かどうか確かめましょうか?」

パーマー「止めるんだX6 !申し訳ありません。ですが僕達はかつてのインスティチュートの悪行を今行っているのではなく、居住地支援を行っていてここに来たんです。貴方を攫うとか回収するとかじゃありません!」

老婆「フン!どうだかね...」

 

 老婆は僕達が立ち去るかインスティチュートに操られた自分に殺されるか選ぶように言い放った。僕は辛抱強く説得を試みた。どうして人造人間だと思うのかと。

 老婆は落ち着きを取り戻し、僕達に打ち明ける気になった。彼女の名前はフィリス・デイリーという名前で娘が亡くなり、孫のサミュエルと2人だけの生活になったらしい。ファームの仕事を見つけたが老体には堪えたが、きちんと食べていけたと言った。 だが、ある夜に彼女が警備当番の時に事件が起きたようだ。

 フィリスは続けた。銃を膝に座って丘を見ていたそうだ。そして、寝てしまった後に悲劇は起きたのだという。銃声に叩き起こされた後、気付くとサミュエルは足元にいて、そこら中が血塗れだったとのこと。

 とても辛い光景だったと思う。僕は彼女が辛いのは承知の上で、その後どうなったのかを尋ねた。続きはなく、そこにいたのはフィリスとサミュエルしかおらず、レイダーやガンナーもいなかったらしい。

 あるのは血だけで、次の瞬間サミュエルは死んでしまったとのこと。まだ幼かったらしく、フィリスは涙声でそれを話すのだった。悪い事をしてしまった。続きを聞くべきではなかった...。

 フィリスさんは全ては自分の責任で、インスティチュートの僕達には想像も出来ない事だろうと皮肉を添えつつ言った。X6 は反論しようとしたが僕が止めさせた。その後、僕は家族を失う事程辛い事はないと彼女を慰めた。僕の長い旅路の始まりはネイトさんやノーラさん、ショーン君の為に始めた旅だったからその気持ちは理解出来るつもりだ。

 それを聞いたフィリスさんはインスティチュートの一員である僕がそんな事を言うとは思っておらず、驚きつつも家族はこの世界で一番価値がある物であると言った。僕もそう思う。

 でも、フィリスさんはサミュエルは本当は自分の孫じゃなかったのでは?と思うようになっていた。その記憶を植え付けられた人造人間ではないかと。でなければ、自分の大切な肉親を殺せるのかと言ったのだ。これはマズイ。疑心暗鬼が加速していく。自分がどうしてイーグレット・ツアー・マリーナにいるのかは明白で、操られて自分が殺してしまわない内に目の前から消えてほしいのだと。自分が人造人間だから信用出来ないのだと言った。どうにかして説得しなければ!

 僕は説得を続けた。フィリスさんは人造人間ではなく、ただの事故だったのだと。だが、そうだったとしても孫のサミュエルは帰ってこない。彼女はそれを問い、もう自分には何も無いと絶望していた。

 それを聞いて僕は自分を癒す最良の方法は、他者を癒す手助けをする事だとアドバイスした。今までの旅路では誰かを助けたり助けられたりしてきた。そのおかげで何かを得る事もあれば失う事もあった。他者の為に行動していけばどんな形であれ自分にも良い形で返ってくる。僕はそれを身に染みて実感している。それがフィリスさんの今後の生きていく糧になると思うからだ。

 

 パーマー「いつも思ってきた事ですが、自分を癒す最良の方法は、他者を助ける手助けをする事だと僕は思います」

 フィリス「インスティチュートのアンタがそんな事を言うなんてね...。でも、そうかもしれないね。でなきゃ、恨まれてるのにここまで行動なんて出来ない...。武器を向けて悪かったね、若いの」

 X6 「何はともあれ、これでやっと話が出来る状況になりましたね...」

 

 フィリスさんは僕が言っている事を正しいと言った。過去と折り合いをつけていかねばならないし、それから逃げることは出来ないと彼女は言った。その言葉には僕にも響く。僕はインスティチュートを助けるためとはいえ、大勢を裏切った極悪人だ。その為に随分汚い事もしてきたので、折り合いは付けられても忘れる事は許されない。僕が死ぬその時までその咎や罰は永遠に続くのだ...。

 そして、イーグレット・ツアー・マリーナの居住地支援をフィリスさんは受け入れてくれた。今後はここを使っても良い事になったのだ。だが、彼女の気持ちもしっかり整理がつくまではそっとしておこうと思う。それが終わった後に改築工事をしっかり行おう。

 

サマービル・プレイスを支援せよ!

 13番目はイーグレット・ツアー・マリーナから見て南にあるサマービルズ・プレイスと呼ばれる場所に向かった。道中人型の像にペンキを塗りたくった怪しげな芸術品を見かけた。近くでレイダーがその芸術活動に勤しんでいた。殺すべきか迷ったが、それだけに取り組んでいるならばそのままにしようと思い、見逃した。もし入植者達を殺そうとすればその時は殺すまでだ。

 そして、僕達はサマービルズ・プレインに到着した。入植者は父親と思われる男性と息子と娘が住んでいた。居住地支援を申し出たが、やはり断られた。それは『インスティチュートを信じるのはレイダーを信じるようなもの』という格言が広まっているのと同義で、信用がない事の表れだったのだ。僕達は立ち去る他なかった。

 

 入植者の男性「いくら変わったと言ってもインスティチュートを信じることは出来ない。帰ってくれ!」

 パーマー「...分かりました。失礼します」

 

 

マークウォーター建設現場を攻略せよ!

 14番目はウィルソン・アトマトイズ工場の西にあるマークウォーター建設現場と呼ばれる場所に向かった。そこはマイアラークやマイアラーククイーンが住処にしていた。

 僕はアクセラレーターでX6 はヴェノムガンで返り討ちにしていき、いつものように全滅させた。その後、そこを開放した。多分しばらくはマイアラークも住み付かないだろう。これで改装工事がしやすくなったと思う。居住地支援候補は残り1つだ。頑張ろう。

 

スペクタクル・アイランドを攻略せよ!

 15番目はワーウィック農園から見て北東にあるスペクタクル・アイランドと呼ばれる場所へ向かった。少し泳ぐ事になったが無事到着出来た。しかし、そこはマイアラークやマイアラーク・レイザ―クロー、マイアラークハンターやマイアラークキングがそこを住処にしていたのだ。僕達は返り討ちしてそれ等全滅させた。

 その後、スペクタクル・アイランドの中心部分に居住地があり、信号塔があったがそこには誰もいなかったが机の上にシグナル・チェックリストという題名のメモが置いてあった。ランディという名前の人物に宛てたないようのようだ。それには3つの大事な決め事が書かれてあった。

 1つ目。ジェネレーターにワイヤーが全て適切に接続してあるか確認すること。漏電によってジェネレーターが停止することだけは避けるようにとあった。

 2つ目。ジェネレーターは信号塔を作動させる前に必ず起動させておくこと。それと添え書きでジェネレーターのスイッチを入れる時は、水から離れた方がいいとあった。何かあるかもしれない。注意しておこう。

 3つ目。信号が出ているかどうかはとにかく分かると茶を濁すような言い回しで書かれていた。フィードバックが止むと、スピーカーから何も聞こえなくてもそこからは音が聞こえ、それはマイアラークには聞こえる音だと書かれていた。これも注意しておこうと思う。

 その後、僕達は信号塔から繋いであるパワーパイロン(大)を追って廃船に辿り着いた。そこのブレーカーを入れてジェネレーターを起動させた。しかし、それによってマイアラークやマイアラーク・レイザ―クロー、マイアラーククイーンが襲い掛かってきた。シグナル・チェックリストの2つ目の添え書きの通りの内容になった。僕達はそれ等を返り討ちにした。

 そして、僕は信号塔のブレーカーを起動した。その信号塔からは騒音のようにスペクタクル・アイランド中に響いた。茶を濁すような言い回しだったのは煩いからだったのか!

 改造人間となった僕は聴力も強化されていたので頭に響いた。さしものX6 もこれには顔を顰めた。だが、それだけでは終わらない。シグナル・チェックリストの3つ目にある通りにマイアラークに聞こえる音だったので、マイアラークやマイアラークハンター、マイアラークキングが目覚めて襲い掛かってきた。それを僕達はいつものように返り討ちにして全滅させた。

 これで居住地支援候補は全部巡った。これから改装工事に着手すべきだろう。だが、スペクタクル・アイランドは保留しようと思う。交通が不便だという事や通信可能でも孤立しやすいからだ。その問題を解決してから開拓した方がいいと思ったからだ。もし方法が無かったら今あるやり方で対応せざるを得ないだろう。

 

ユニバーシティ・ポイントを視察せよ!

 僕達は居住地支援の候補地を全て見て周った後、ある場所に向かった。昔、ディーコンに聞いたことがある町、ユニバーシティ・ポイントに向かおうと思ったのだ。インスティチュートによって滅ぼされた町だ。どんな所なのか知った方がいいと思ったから行くのだ。
 そのユニバーシティ・ポイントはジャマイカ・プレインから見て北東にあった。ここは戦前はマサチューセッツベイ・コミュニティーカレッジがあった場所だと分かった。かなりレベルの高い大学なのは知っていたが、実際に来たのは今日が初めてだ。
 X6 はユニバーシティ・ポイントでの戦いを知っており、人造人間の軍団は見事なものだっただろうと誇らしげに言った。まぁ、彼はインスティチュートの軍事力を偉大だと信じて疑わないだろうし、その正義も信じているだろう。CWトルーパーのブラステックも強力だからね。だが、そのインスティチュートによって滅ぼされたここの住民達の事を思うと、素直にそれを喜べなかった...。
 そして、僕はレイザ―グレインが植えられている所を通ろうとすると、CWトルーパーが急に現れた。隠れるために一時的に機能停止していたのだろう。心臓に悪いなぁ...。だが、X6には心臓も機械化しているから何を今更という風な感じでツッコミを入れた。気持ちの問題だよ!

 CWトルーパー「フルパワーで稼働中」
 パーマー「どわぁ!心臓に悪い!!実に心臓に悪い!!!」
 X6「何を言っているんですか?とっくに心臓も機械化されているではありませんか?」
 パーマー「気持ちの問題だよ!」

 その後、急に起き上がったCWトルーパーを皮切りに、他にもCWトルーパーが何体もいた事に気付いた。ここを巡回か資源等を持ち帰るために配置されているのだろうか?見て周れば分かるかもしれない。

 僕達はユニバーシティ・ポイントの内部に入った。そこでもCWトルーパーが巡回していた。最初は右端にある部屋に行くと、学生記録のターミナルがあった。覗いてみると学生ディレクトリ(2077-2078年度)の項目と学生ディレクトリのアーカイブの項目があった。

 最初は学生ディレクトリ(2077-2078年度)の項目だ。それを覗くと登録済み学部生の項目と登録済み大学院生の項目があった。

 最初は登録済み学部生の項目だ。A~Zの項目を見てみたがシステムエラー:ディレクトリが壊れていますと表示された。経年劣化で壊れたのだろうか?プログラムを組むのが出来ないのでそこの仕組みは分からないが、かつてのインスティチュートが削除なり破壊したのだろうか?

 その次は登録済み大学院生の項目だ。そこには大学院生の成績が記録されていた。戦前よりも昔の記録なので特に気に留める必要はないかもしれない。

 最後は学生ディレクトリの項目だ。これにもA~Zまでの項目があったが、学生の成績がきちんと記録されていた項目もあれば、システムエラー:ファイルが壊れていますと表示される項目もあった。戦前以前の学生の成績がインスティチュートが必要とするとは思えないので、特に関係がないのかもしれない。

 探索を続行しよう。内部を探索し続ける内にジェラルド・スペンサーという名前の男性の所有する部屋を見つけ、彼のターミナルを発見した。覗いてみると、ユーザーログの項目や大学メール中継局の項目があった。
 最初はユーザーログの項目だ。その中には、どうしたらいいのか分からないの項目や彼女が本当にやったの項目、ジョセフィーヌの項目があった。順に見ていこうと思う。
 最初はどうしたらいいのか分からないの項目だ。妻に心中を吐露する場面から始まる。ジョセフィーヌという名前らしい。娘はジャクリーンという名前らしく、彼女が廃墟でデータのような物を見つけたようだ。。その後、何処かの男性が自分がインスティチュートの人間だと説明したようだ。その彼が市長を脅迫した事で、ユニバーシティ・ポイントは混乱する羽目になった。まともじゃないのは確かのようだが、誰かがジェラルドの娘が人造人間であると告発したらしい。今では皆が差し出すように迫っているとか。追い出されるかもっと酷い目に遭うかもしれないと思い詰めていたようだ。

 次は彼女がやったの項目だ。ジャクリーンの成長を喜ぶ内容のようだ。ジャクリーンはあだ名ではジャックと呼ばれているらしい。ジョセフィーヌが残したメール中継に関する古いメモを発見した事が発端だった。マイアラーク狩りに行く時に、ジャックは必要な部品を探すために浸水地帯に連れて行くように1週間ずっとせがんだようだ。そして、ようやく見つけたらしい。これでメール中継が出来るようになり、町のどこにいてもメールのやり取りが可能になった。メールが無くても直接会いに行けばいいだけだが、14歳の頃の自分とは比べものにならないと褒めていた。聡明な子だったんだろうなぁジャクリーンは。

 最後はジョセフィーヌの項目だ。彼女の死から3年が経ち、今でも彼女の事を想っていると綴ってある。ジャクリーンの成長ぶりを見てもらいたいとも書かれており、6歳の誕生日には古い道具箱をプレゼントしたとのこと。翌日には店の商品の半分が解体されていたらしい。段々と似てきたので会いたくてたまらないと締めくくられていた。妻や娘を本当に愛しているんだなと僕は思うのだった。

 今度は大学メール中継局の項目だ。それを覗くと、ジャクリーンを外に出すなの項目やあなたの娘は何をしたの?の項目、今のうちに出ていっての項目があった。ジェラルドの話にあった「皆」の話だろうか?読むのは辛いが読む事にした。

 最初はジャクリーンを外に出すなの項目だ。これはバート・ストリックランドという名前の男性からだった。どうやら彼が市長のようだ。友人として忠告するとインスティチュートの男性かどうかは知らないが、危険人物なのは理解したらしい。脅しに立ち向かう気は彼には無く、市民は怖がっていて攻撃出来る相手を探している始末のようだ。自体が解決するまでは人目に付かせないでほしいとお願いしていた。もしデータを持っているなら引き渡す用意をすべきだとジェラルドに申し出たようだ。なるべく穏便に済ませたかったのかもしれない。

 次はあなたの娘は何をやったの?の項目だ。これはマーシャ・コールという名前の女性からだった。ジャクリーンがジェラルドの命取りになると何度も警告をしていたらしい。町のお役所言葉は意味を持たず、自分の娘だったら何年も前から厳しくしつけていると指摘していた。妻であるジョセフィーヌ(どうやらあだ名ではジョセフィンと呼ばれていたらしい)が亡くなったのは不幸中の幸いだと書き込んでいた。恥を知れと罵り、もし自分の子供に危害が及べば殺してやると締めくくってあった。きっとインスティチュートが怖いからこういう態度に出たのだろう。言葉は強いけど...。

 最後は今のうちに出ていっての項目だ。これはシルビア・クーパーという名前の女性からだった。彼女はジャクリーンを自分の娘のように思っていて辛いが、2人で町を出ていくべきと忠告した。すぐに逃げて、コモンウェルスから出ていくべきだと。若いからまだゼロからやり直せるし、ジャックはとても賢いが、周りは悪口ばかり言っているのを危惧しているのだと。仮にインスティチュートの名を騙る詐欺師だったとしても、先に近所の人達に襲われてしまうと気が気でない様子だ。きっとこれを書いた時の彼女は辛かったに違いない。

 読み終えた後、ターミナルの近くに鍵が置いてあるのを見つけた。ジェラルドのバリケードの鍵と表記されていた。インスティチュート対策で作ったのかもしれない。必要になると思ったので入手した。

 ジェラルドの部屋の探索を終了後、バリケードのある所まで行くと、ジャクリーンことジャック・スペンサーのターミナルを発見した。誰にも見てほしくないようで、大きなドクロマークがメインメニューにて表示された。覗いてみると日誌の項目や大学メール中継局の項目、遠隔ドア操作の項目やテープを再生する項目があった。

 最初は日誌の項目だ。母の誕生日の項目やすごい発見の項目、やった!の項目やひどい日だった!の項目、何てことをしてしまったんだの項目があった。

 最初は母の誕生日の項目だ。お墓に花を手向け、父から母の思い出話を聞いていたらしい。もう顔を覚えていないと言ったけれど、部屋で泣いているのは知っていたようだ。それにはうんざりしており、浸水地帯でゴミ漁りをしようと考えた。新しいものが見つかるかもしれないし、ネットワークポートの調子が悪いとシルビアが言っていたので、その部品も探すようだ。

 次はすごい発見の項目だ。ジェラルドが泣き止み、自分が浸水地帯に忍び込んだことがバレないように祈っているとある。上手くやったからマイアラークにも気付かれなかったらしい。シルビアの為に代わりのネットワークポートは見つからなかったが、大型コンソールからハードディスクを外す事は出来たらしい。中には無傷のデータもあるようで、フォーマットし直す前に色々調べるつもりのようだ。何か面白いものがあるかもしれないので、とてもウキウキしているのが伺えた。

 その次はやった!の項目だ。先述のハードディスクを調べたら、データの断片から驚くべき情報が入っていたのが分かったようだ。原子炉の作業効率の研究データだったらしい。一部は壊れていたが、何処かで残りのデータが見つかる知れないと考えており、通りがかりのキャラバンに残りのデータが見つかったら何が手に入るのか相談したらしい。「彼」と呼ばれる人物が言うには取引相手が見つかったら100キャップ支払い、買い手を見つけたら報酬として25キャップを渡す条件で決まったとある。後は残りのデータを探すだけとあるが、この時の「彼」がインスティチュートの工作員だった可能性があるなと僕は思った。

 更に次はひどい日だった!の項目だ。データ探しは進展しないし、マイアラークは再び攻撃してくるし散々だったようだ。更にジェラルドが市議会の会議から帰ってきたら、浸水地帯で何か探しているのを知られてしまったとある。父に全てを隠され「もうゴミ漁りはするな」と警告されたと嘆いた。データの事を説明しようとしたら、聞いてはくれたが様子がおかしくなったようだ。すると「自分の部屋に戻って、私が事態を処理するまで出て来るな」と言われたようだ。何が起きているか分からない様子だった。彼女はインスティチュートの脅威を知らないのだろう。

 最後は何てことをしてしまったんだの項目だ。ジャクリーンは自分のしてしまった過ちに後悔していた。町の皆から「インスティチュートはお前を犯人だと疑っているぞ」と言われるようになったとある。メールがどんどん来る。「お前は人造人間だろ!」と責める人までいたらしい。まだ完成してもいない原子炉の調査について嗅ぎつけたようだ。ジェラルドは詐欺師かレイダーと言っていたが、ジャクリーンは不安に苛まれるようになった。インスティチュートかどうかは分からないが、浸水地帯で何とかデータを見つけないと焦った。かなり追い詰められているのが伝わってくる...。

 次は大学メール中継局の項目だ。それを除くと、もうゴミ漁りはするなの項目やバカな娘めの項目、削除済みのメールの項目だ。項目で大体の内容が察せられるなぁ...。

 最初はもうゴミ漁りはするなの項目だ。これは父親のジェラルド・スペンサーからだった。市議会での騒ぎが終わるまで、娘にこれ以上のゴミ漁りはしないように警告した。でも、市長が言っていた男性が詐欺師だと思うとメールして安心させようとした。それにインスティチュートは長いこと姿を見せなかったから、今更姿を見せるとは思えないとジャックにメールした。自分は町中の騒ぎを押さえようと努力しているし、今夜の投票を邪魔する出来事を防ぐだけの力もあるという。怒ってはいないが、今は大人しくしておくようにと娘にメールした。愛しているからこその心配だと僕にも分かった。

 次はバカな娘めの項目だ。これはピート・オーウェンズという名前の男性からだった。インスティチュートがユニバーシティ・ポイントの住民を皆殺しにする可能性が高まった事で恐怖し、ジャクリーンを何度も罵る言葉を綴ってあった。ジェラルドが娘が彼等が追っているデータを持っていないと言っていたが、それが本当ならインスティチュートの手先であり、皆知っているぞと締めくくってあった。これもまた疑心暗鬼だと思った。だが、彼を責める資格は僕にはない。僕はその組織の責任者になったのだから...。

 最後は削除済みのメールの項目だ。家から離れるなの項目やあなたの責任じゃないの項目、何が起こったんだ?の項目や人造人間め!の項目、お前のために死ぬつもりはないの項目があった。どれも読めなくなっていた。バートやシルビアからは心配されているのが伺えたが、マーシャからはジャックのために死にたくないと怒りの情念が伺えた。こういうのが続けば嫌にもなる。

 その次は遠隔ドア操作の項目だ。僕はそれを開放させると近くの封鎖されたエレベーターのドアが開いた。降りられるように底が抜けていた。後で探索しよう。

 その後、僕はジャックのホロテープという題名のホロテープを入手した。僕はそれを再生した。最初に父親であるジェラルドに謝った。何か大変な事に手を出してしまった事は分かっていたし、見つけたらトレーダーが何かくれると思ってたと言った。まさかインスティチュートが狙っており、町がトラブルに巻き込まれてしまうとは全然分からなかったと胸中を述べた。

 心配しないように言っていたが、皆が自分を追い出そうとしているかもっと酷い目に遭わせつもりなのもジャクリーンは理解していた。オーウェンズとその取り巻きがどう思っているか知らないが、データを持っていないのは本当だと弁解した。だからこそ、浸水地帯に戻る必要があると彼女は言った。これを解く鍵はあそこにあるし、色んな情報を組み合わせて考えないといけないと言った。あの教授が関わっていると思うと言った。教授とは戦前のマサチューセッツベイ・コミュニティーカレッジの時の人だろうか?
 そして、見つけたらインスティチュートに渡すとジャクリーンは言った。そうしたら、ほっておいてくれるかもと期待を口にした。しかし、インスティチュートにそんな慈悲の心は無いのは僕は知っている。とりわけ地上の人々の命に対しては無関心なのはよく分かっている。ネオ・インスティチュートへと組織を刷新してもそれが改善するのは困難なのも実感していた...。