Fallout4(フォールアウト4)パトロール編 第9話 Vault118殺人事件 後編 | TES&fallout forever

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 僕達は今度はジュリアナ・リグスのアリバイを確認するために彼女の部屋に向かった。そこでは彼女と思われるロボブレインと男性のロボブレインが口論していた。その男性はバート・リグスという名前らしく、彼女の夫だと分かった。

 しかし、どうにも頓珍漢な話し合いを彼女はしている気がする。Mr.スクラフィ―がどうのとか。姿は見えないが誰だろう?バートは科学者で医者らしく、神経インターフェースのマトリックスを調べてみようと提案したがジュリアナは断った。風邪を引いただけだと主張したのだ。

 それを聞いたバートは呆れた。先月の話だとはしかに罹ったと主張していたらしい。ジュリアナはバートに向かって医者じゃないくせにと言い返した。その次はマラリアに罹ったかもと言った。すかさず彼は自分はそもそも医者であると呆れ気味に言い返した。滅茶苦茶だなぁ...。

 まだまだジュリアナは続ける。ロボット工学は医学の博士号とは無関係だからほっておいてと言った。その後、僕は決定的な事を聞いた。バートはロボブレインのスーツの中にいる限り、風邪を引く事はないと断言したのだ。それが正しければ彼女は嘘を吐いてる事になるだろう。

 

バート・リグスのアリバイ

 ジュリアナさんはこれ以上話す気はないらしく、バートさんに研究室に戻るように言い放った。その後、彼女は自分が死んだ後はMr.スクラフィ―に財産を全て相続させるための遺書を書くと言って会話を打ち切った。どうやらMr.スクラフィ―とは猫の事らしい。最後には自分を信じてくれないからだと彼に文句を言った。

 それを聞いたバートさんも遂に折れて、好きにすればいいと言って研究室に戻ると言った。気まずいが話しかけるなら今だろう。

 殺人事件に関して何か考えがあるか尋ねると、バートさんは専門外だから分からないが現場にヒントがあるだろうとありがちな事を言った。まぁ、そうなるだろうね。

 次にジュリアナさんとエズラが口論していた時の様子を尋ねた。バートさんはその時研究室におり、口論の内容は聞いていないが彼女はエズラに対して常々批判的だったようだ。その理由は監督官のオフィスで何かを見つけたらしく、その話は彼も聞いたらしいが研究の事で頭がいっぱいで上の空だったようだ。

 その次はバートさんの研究は何をしているのか尋ねた。どうやら彼は初期のロボブレインの開発チームの責任者の1人だったようだ。そうなの?メカニストとの決戦の地であるロブコ・セールス&サービスセンターの地下にあったロボブレインの製造施設を思い出した。中々恐ろしい場所だっただけに、僕は内心聞いたのを後悔した。彼もこの話は万人が好む話ではないと躊躇していた。

 だが、これは何か手掛かりになるかもしれない。僕は気を確かに持って話をしてもらうように促した。バートさんは話を聞いてもらえると分かると気分を良くして話し出した。

 このVault118にいるロボブレインは以前研究していた旧バージョンとさほど違いはないが、神経抑制と再生が可能になっている点が違うと明言した。ボイス調整器と神経イマトリックスのインターフェースに少しだけ問題があり、それが不機嫌そうな声に聞こえるのだとか。だが、定期的に点検すればそれも解決出来るとのこと。

 この事は今でも機密事項だが、事件解決の一助になればと思ってバートさんは話してくれたのだ。感謝だ。この情報は有効活用すべきだろう。

 僕はついでにボイス調整器がある理由を尋ねた。それがあるおかげで本来の声が再現出来るとバートさんは言った。通常の人間の声ならどんなものでも真似出来るようだ。彼は雇用した被験者達に関する問題は、脳が自我を保とうとした所為ではないかと推測しているようだ。それだけの問題かなぁ...。自我の保持だけでなく命令の誤認もあるし、そもそも暴走しやすい設計だよね。被験者達というのも含みがある言い方だったけど。

 

 バート「我々が雇用したいわゆる...被験者達に関する問題は脳が自我を保とうとした所為じゃないか。そう推測している」

 パーマー「なるほど。だからボイス調整器を使って自我を保ち、暴走を防いだ訳ですね(ロボブレインの問題点はそれだけじゃないし、暴走しやすい設計だけどね。被験者達というのも含みのある言い方だし...)」

 

 

ジュリアナ・リグスのアリバイ

 今度はジュリアナさんにアリバイを確認する事にした。自己紹介を聞くにリグス家の娘でありバートさんは話の内容から察するに婿養子なのだろう。 

 殺人事件に関して何か考えがあるか尋ねると、キースさんやギルダさん、サンチアゴさんが怪しいと言った。ああいう連中はいつも暴力沙汰を引き起こすと言った。それは偏見だと思うけどなぁ...。

 次はエズラと口論した事について尋ねた。ジュリアナさんは彼が修繕費をもっと欲しがったのだと言った。その時の彼女自身が機嫌が悪く、彼に当たり散らしたらしい。まぁ、そういう事もあるか...。でも、何か違和感を覚える。理由は分からないけど。

 

 ジュリアナ「あの日は機嫌が悪かったから、かわいそうなあの人に当たってしまったの。もっと話を聞いてあげればよかったわ」

 パーマー「なるほど(だけど、この違和感は何なんだ?)」

 

 最後にここに置いてあるガラクタの山は何だろうかと尋ねた。ジュリアナさんはこれは夫婦の私物であり、自宅に全部持ち帰る日を待っているとのこと。う~ん、それはほぼ不可能じゃないかなぁ~。最終戦争で何もかも吹き飛ばされた後だから、それは叶えられない願いだと思う。

 

ギルダ・ブロスコーのアリバイ

 今度はギルダさんのいるビーチに向かった。そこは砂浜と僅かばかりのプールがあり、奥には立派なモータークルーザーの絵が飾られていた。彼女は僕達を見て挨拶をした。僕の姿を見て、こんなに凄い体を見たのは本当に久しぶりだと言った。もう改造人間だから完全な生身じゃないんだけどね...。

 僕は一応お礼を言って、殺人事件について質問したいと言った。だが、ギルダさんはそんな悍ましい話よりも女優人生が知りたいんじゃないかと言った。その後、かつてのミュージカルで活躍した話を彼女はし始めた。

 美しきタバコ売りの少女や草原を走る馬車、王室海軍の女の題名を出した。あれは良い経験だったと過去を懐かしんでいた。全部は鑑賞してないがその名前は僕も知っている。戦前の彼女の演技は僕も知っているが本当に凄くて美しかった。

 その事を僕が話すと、ギルダさんも僕がパーマー・エルドリッチ本人だと分かった。また昔話に花を咲かせた。だが、ストロングは退屈そうだ。いけない、昔話も大概にしないと...。

 

 ギルダ「あら?貴方エルドリッチ君なの?生身のまま生き残れるなんて羨ましいわぁ!どんな幸運に恵まれたのかしら?」

 パーマー「まぁ色々ありまして...。今はとある理由で機械を埋め込んで生き永らえてるんですよ」

 ギルダ「そうだったの?でも、それなりに五体満足で動く身体があるのは素敵な事よね!」

 ストロング(またロボットと楽しく話してる。ストロングは退屈だ!)

 

 ギルダさんは昔話が出来て興奮しているのか、国際的ないざこざが終わったら銀幕の世界に戻って映画の新たな黄金時代を築いてみせると意気込んでいた。その意気や良し、と言いたいところだけど映画を撮影出来る環境は今の所コモンウェルスでは用意出来そうにない。出来たとしても大分時間が掛かると思う。

 次にジュリアナさんとエズラの口論について何か知っていないかと尋ねた。ギルダさんは当時の事をテレサ・デュポワが衣装デザイナーをクビにした時以来のような怒り方だったと言った。絶妙に分かりにくい伝え方だなぁ...。バートさんの話にもあったように監督官のオフィスに何かがあって、それが口論の引き金になったのだと彼女は言った。その内容までは聞き取れなかったらしい。 

 その次に殺人事件に関して何か考えがあるか尋ねると、サンチアゴさんは違うと断言した。いつも何かに執着していたが人としての一線を越えることはしないはずだと。彼はギルダさんの絵を数百枚は描く程であり、女神と称しているらしい。悪い気はしなかったが自分が相手だとしても、ちょっとこだわりが強過ぎる気がすると彼女は言った。

 多分執着はギルダさん自身に向けられているのだと僕は思った。サンチアゴさんの強い想いがそうさせるのだろう。

 更にキースさんのバットが殺人現場に落ちていた事をどう考えているか尋ねた。ギルダさんは彼がエズラを殺したなんて想像出来ないと言った。付き合いが長いだけに彼の人柄を良く知っている事の証明だと思う。

 その後はゲスの勘繰りだとは理解しているが、サンチアゴさんとの関係を尋ねた。ギルダさんは気を悪くすることなく応じた。昔から男性関係が凄かったからなぁこの人...。キースさんの事は愛しているが時々構ってくれない時があり、それが寂しくて関係を持ったらしい。

 キースさんが時々構わない時が20年ぐらい続いたためにちょっと変な人の認識になっているようだ。確かに奇妙だけどずっと一緒というわけにもいかないと思うけどなぁ...。まぁ、僕がそういう経験がないから説得力は皆無だけどね...。

 最後にキースさんとのリハーサルについて尋ねた。ハリウッドを再建するために演技を磨いていたのだが、彼は何かあればすぐに狼狽えてしまうと愚痴を零した。まぁ、あんな事があれば仕方がないと思うけどなぁ...。

 僕は別れの挨拶をしてビーチを離れる事にした。ギルダさんは僕がつれない返事をするので、ここで落ち込んでいると言った。その言い方だと僕が悪いみたいじゃん。まぁ、実際極悪人なんだけどさ...。

 

監督官のオフィスで証拠を探せ!
 そして、僕達はエズラ・パーカーの部屋に向かった。そこはショーケースに納められた年代物のお宝が陳列してあった。結構なお金がかかったと思う。その奥にVault118監督官の鍵があった。これで殺人事件の証拠が得られればいいのだが...。
 そこに行くと、監督官と思われる白骨死体がそこにあった。自殺したようにも見える。ターミナルは起動していたので覗いてみると、Vault118監督官用指示の項目や作戦の手順マニュアルの項目、監督官のログの項目やテープを再生するの項目があった。この中に手掛かりがあるはずだ。

 最初はVault118監督官用指示の項目だ。ここVault118という限定空間で労働者階級と超富裕層の社会的相互作用を調べるために設計されたと分かった。クリフズエッジ・ホテルのスタッフと連携し、必要な被験者を集める豪華ホテルとして機能するとある。それと島の地元住民から構成される追加の被験者はこれよりも劣る環境のVault第2棟に収容すると書き込まれていた。これもろくなことにならない予感しかないなぁ~。

 次は作戦の手順マニュアルの項目だ。その中は住民入場の項目と優先的処置の項目、スタッフの責任と安全の項目の3つがあった。

 最初は住民入場の項目だ。人集めの手順が書いてある。Vault118は適切な富と地位を有する被験者を集める為に超豪華ホテルとして機能し、特権と排他性を好む個人を確保する為に、秘密エリアとして運営する。

 次にVault‐Tecから開始通告を受けたら、Vaultの第2棟を地元の労働者階級から選択した公衆に開放。それ等の被験者は参加の際は独占エリアから連れて来られるが、その後は混み合った第2棟に閉じ込められ、試験結果が定まるまでVaultを密閉するとあった。上手くいくとは到底思えない内容だ...。モルモット位にしか思ってないんだろうな。インスティチュートに加担した僕が言っていい事じゃないのは百も承知だけど...。

 その次は優先処置の項目だ。試験グループは2つある。富裕層と労働者階級の2つだと分かる。

 グループAは超エリートで構成され10人以下に抑えつつ、出来る限り全ての要求にロボットロボットスタッフが応じること。グループBと交流する際は、あらゆる法的措置を受けないこととするとあった。無法地帯だなぁ...。

 グループBは労働者階級で構成され300名を目指していたようだ。その人数を集めたらVaultの第2棟に閉じ込め、手段を講じて落ち着かず狭苦しい生活環境を確保。食料や配給品は限定的とし、ルール違反者はグループAに裁かれ、ロボットスタッフに処罰されるとあった。理不尽過ぎる...。まぁ、これも僕が言っていい事じゃないんだけどさ...。

 そして、スタッフの責任と安全の項目だ。極端な社会的相互作用の可能性があることから、Vault‐Tecのスタッフは監督官と主要研究メンバーに限定。その他全てのセキュリティやサービス、管理ポジションについては安全と試験の整合性を確保するためロボットスタッフに割り当てるとある。なるほど、そういう理由でMr.ハンディーが多かったのか。納得。

 最後は監督官のログの項目だ。その中は試験パラメーターの変更の項目やドアは開かないの項目、耐えられないの項目の3つがあった。

 最初は試験パラメーターの変更の項目だ。ゼネラル・アトミックスの高度ロボットプログラムの研究者とその妻が、戦争を生き延びる為にロボブレインになる事をグループAを説き伏せつつ、それを自主的に行うという話が決まった事に恐怖した。恐らくその夫婦はバートさんとジュリアナさんで間違いないと思われれる。試験結果の信憑性が完全に失われると上司達に説得しようとしたが、このアイデアに興味を抱く始末だった。何というか心中お察しするよ...。

 次はドアは開かないの項目だ。第2棟が完成していないのにVault‐Tecから試験を始めるように開始通告を受けたが、試験グループBの求人プロトコルを実施しようとしたら、締め出されたとシステムに知らされたそうだ。島の地元住民の侵入を阻止する為に試験グループAの誰かがシステムをオーバーライドさせたらしい。地元住民達は何日もドアを叩き続けているというのに、何も出来ない状況に陥ったようだ。クリフズエッジ・ホテルにフェラル・グールややたら多かった理由がこれなのだろう。

 最後は耐えられないの項目だ。数週間が経過した後、監督官は自分がグループBの被験者になった事に気付いたようだ。地元住民と超エリートとの社会的相互作用の実験が自分と彼等でやる事になってしまった事に絶望した。ロボブレインとなった彼等は永遠に生きるので、死ぬまで相手しなければならない事実にもう「耐えられない」状況になったようだ。だから、自殺を決心したようだ。

 監督官がどんな人物だったかはよく分からないが、僕もこんな惨めな死に方をするんだろうなぁ...。それまではきちんとコモンウェルスの人々に尽くしていかねばならない。気が引き締まる思いだ。

 残りはテープを再生するの項目だ。再生してみると、監督官と思わしき男性がエズラから入金がない事を不審に思っているとの内容だ。投資家達のお金を彼に預けたと言っているので、横領の疑いがあるらしい。これが口論のきっかけに違いない。

 

真犯人は...

 僕は真犯人と思わしき人物に対峙する事にした。その人物はジュリアナさんだ。口論しただけでそうなるとは思えないが、他のグループAであるキースさんやギルダさん、サンチアゴさんやバートさんは投資家でもあるがそこまでお金に執着しているようには見えず、極端に言えば自分の好きな事だけしている。お金に執着する傾向があるのは彼女だけだ。故に口論した末に殺した可能性がある。

 その隠蔽と犯人が自分と特定されないためにキースさんのバットを凶器として使い、犯行現場に残したと僕は考えた。それを聞いたジュリアナさんは観念すると思ったが次の瞬間には男の声で喋ったのだ。ボイス調整器を使って声を変えたと思ったが違った。それはエズラ・パーカー本人が自身の正体を明かした瞬間だったのだ!

 

 エズラ「残念だな。こんなに早くバレるとは...。まぁ、所詮いつかは終わる運命だった」

 パーマー「そんな...エズラ本人だというのか?ボイス調整器でジュリアナさんに成りすましていたのか?」

 

 横領がバレたエズラは迅速な対応が必要になったからジュリアナさんをキースさんのバットで殺害、服装を取り換えつつボイス調整器を使って彼女の声を使い、成りすまし続けたようだ。ほとぼりが冷めたらVault118から逃げ出すために。バートさんとの会話が嚙み合わず、頓珍漢な話し方をしていたのは彼女本人ではなかったからだ。全てが繋がった気がする! 

 エズラは地上に逃げた後、悠々自適名生活を送るつもりらしい。僕にお金を上げるから見逃して皆に嘘を吐いてほしいと交渉してきた。本来ならもう少しだけここからお金を引き出してから逃げるつもりだったらしい。

 今更ドル紙幣を何束も貰っても地上の通貨はキャップのままだから価値があるとは思えない。まぁ、何処かの地域では普通に通貨に出来るかもだけど...。それにマクスウェルからの依頼を完遂する為にも見逃すわけにはいかない。連行させてもらうよ?

 

 パーマー「...『地獄の沙汰も金次第』という諺が日本にはありますが、ここはコモンウェルス(連邦)。かつてのアメリカ合衆国ではない。貴方の殺人ショーは幕引きですよ、エズラ・パーカーさん?」

 エズラ「...では決着を付けよう」

 ストロング「やっと戦えるのか人間!ストロングは待ちくたびれていた!」

 パーマー「え?ちょっと待って!ストロング、ストップストップ!」

 

 

事件解決

 僕はマクスウェルに引き渡すつもりだったのだが、エズラは僕達を殺すつもりらしい。いざ彼がレーザーを撃とうとしたら、ストロングは今まで戦えなかったフラストレーションを発散するようにミニガンを撃ちまくった。

 あ~あ、エズラが攻撃する前に死んじゃったよ...。これじゃ探偵どころか殺し屋じゃんね...。まぁ、それに近い事はいっぱいしてきたから否定はしないけどさ...。

 正当防衛どころか過剰防衛ではあるが事件解決?といったところか?エズラは懐に500ドルを持参していた。これでコモンウェルスでやっていくつもりだったのだろうか?1キャップ分の価値があるかも疑わしいけれども。まぁ、ワークショップで物を作る時の素材として頂くとしよう。

 そして、僕達はマクスウェルの所に向かった。真犯人は死を偽装したエズラ・パーカー本人であり、転がっている死体はジュリアナさんだという事実を報告した。

 マクスウェルはエズラ・パーカーがそんな酷い事をするとは夢にも思わなかったらしい。彼がどうなったかを尋ねてきたので、僕は正直に彼が攻撃しようとしてきたので応戦せざるを得なかったと報告した。ストロングが気分爽快でミニガンを撃ちまくったのは内緒にしておいた。ややこしくなるからね。

 それを聞いたマクスウェルは、仕事に対する報酬とエズラ・パーカーが企てた恐ろしい計画を暴いた事への報酬として400ドルをくれた。今の通貨はキャップなのだが僕は受け取る事にした。彼の好意を無下には出来ないからね。

 

 マクスウェル「探偵様のおかげで事件は無事に解決出来ました!これは報酬とボーナスです」

 パーマー「いえいえ。当然のことをしたまでですよ(今はキャップなんだけどね。でも、彼の好意は無下に出来ない)」

 

 そして、僕はキースさんやギルダさん、サンチアゴさんにバートさんに事件の真相を話した。彼らは一様に驚いた。無理もない。死んだはずのエズラ・パーカーがジュリアナさんに成りすまして今の今まで身を潜めていたのだから。

 バートさんは自分の妻が殺された事を嘆き悲しんだが、僕がその仇を取ってくれた事にお礼を言ってくれた。これで妻の無念が晴れて嬉しいのだと。偶然ここに立ち寄った訳だが、そうでなければ事件解決はしなかっただろう。これも何かの縁だったのだと僕は思った。

 

 バート「ありがとう探偵君!君が真相を暴かなかったら、私は妻の死を知る事もなかったし、成りすましていたエズラの悪意にも気付かなかっただろう。彼女の無念を晴らしてくれてありがとう!」

 パーマー「僕もお役に立てて何よりです。ジュリアナさんの無念を晴らせた事はせめてもの慰めになればと思います」

 

 

ストロングとの絆

 Vault118の事件は無事に解決し、とりあえずの平穏が訪れた。こういう殺人事件が今後も起きないように教訓にしていってほしいと僕は思った。

 その後、ストロングは僕を呼び止めた。話があるようだ。彼は頭が痛くなるまで考えて決断した事があるという。僕が立派な戦士であり、スーパーミュータントと同じ位立派で自分と一緒に何度も戦ったと評価してくれた。そうだろうか...。僕はインスティチュートとショーン君を護る為とはいえ、随分汚い事もしてきた。君の評価は本当に嬉しいだけに内心苦しいのだ。

 ストロングは続ける。僕は立派なリーダーであり、フィストよりも立派だと言った。彼は僕にずっと付いて行くと言った。そんな過分な評価だと思ったが、そこまで言ってくれるならば僕もそれに応えなくてはいけないだろう。

 

 ストロング「お前はこれから、ストロングのリーダーだ」

 パーマー「でも、いいのかい?僕はインスティチュートに加担して色々な汚れ仕事を行った。そんな奴が立派なリーダーをやれるはずがないよ...」 

 ストロング「でも、お前はそれで酷い目に遭っても文句を全然言わない。それでも相手にも尽くそうとする。そういう事が出来るリーダーが人間の優しさのミルクを持っているとストロングは分かった」

 パーマー「...ストロング。君には敵わないな。分かったよ、それに応えられるように僕も頑張るよ」