6年後期のサピックスは尋常でないスケジュールになる。
まず授業時間は以下のとおり。
火 平常 16:30-21:00
木 平常 16:30-21:00
土 土特 14:00-19:00
日 SS 9:00-18:45(正味9時間程度)
(校舎やコースによってはプラスαの授業時間あり)
これだけで週23時間。
これに復習時間が加わる。復習にどれだけかけるかは校舎の指示にもよるし、各家庭にもよるだろうが、全部トータルで10時間程度はかかる気がする。
そして志望校の過去問である。土曜日の午前中は過去問を1年分4科目やることを推奨される。第1志望、第2志望は8-10年分くらい、第3志望以降は3-5年分くらいを冬休みまでに完了させることが目標とされる。例えば第4志望までで合計延べ24年分やるとして、これを9月から12月までの16週で割ると、週1.5年分=6科目分となる。復習時間も入れるとこれに週8時間は優にかかるだろう。
ここまでを合計して週41時間。他にも基礎トレやらコアプラスやら細々としたものをやる時間を入れると、週45時間くらいにはなりそうだ。大人の法定労働時間を完全に超えている。
ちなみにこれは少な目に見積もった時間数だ。過去問をもっとやるとか、復習にもっと時間をかけるとかすれば、週50時間くらいは簡単にいってしまうだろう。
さらに言うと、大人は仕事時間以外は一応自由だが、受験生はこれに加えて小学校に通わなければならないのだ。中には土曜授業のある学校もあるし、学校の宿題も先生によっては沢山出る。
また、たまにある祝日は、基本的には学校別や合格判定のサピックスオープンが入る。そして時にはダブルヘッダーになる。
6年生にして、おそらく今後の人生でこれほど集中して勉強することはないだろう、というくらい勉強することになるのだ。実の6年生の保護者である私でも異常だと思うのに、中学受験を知らない方から見ると、何かが狂っているとしか思えないだろう。
正直、6年生でここまでやる必要があるのか?昔から疑問には思っているものの、流れに逆らうだけの強い意思もなく、結局は最後までその流れに乗ってしまいそうである。
ただ、自分の経験にも照らすと、ある期間、集中して勉強する経験の意義は確実にあると思っている。息子にも、せっかくだからこの時期をポジティブに捉えて欲しいと思い、よく声かけをしている。
長くなったので、声掛けの内容についてはまた明日。
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