「中学への算数 必ず解きたい算数の100問」の本年度版が予約受付中である。5月17日発売予定らしい。
我が家は中数を年間購読するついでに申し込んでおいたのだが、届いたら早速取り組んでいこうと思う。
こちらは昨年度版に掲載されていた中から30問を残し、今年の入試問題から新たに70問選んで掲載している。「教育効果の高い」問題を有名進学塾の講師が選んで解説しているということもあり、おすすめできる問題集である。
ちなみに本書の構成などについては昨年度版についての以下の記事をご覧頂きたい↓
昨年度の記事については、今年の初めくらいの段階での難易度評価だったので、今の6年生を前提に以下でアップデートしたい。
問題の難易度
昨年の前提でいうと、問題のレベルは中数の日々の演習レベルがメインで、発展演習レベルが数問という感じである。
わかりやすく目指す学校のレベルで表現してみたい。
サピックスの偏差値55前後くらいの学校
本問題集の出題の多くは算数の最後の大問レベルの問題で、解けなくても他の科目で稼げば合格できるレベル(要するにできなくても致命傷にはならない)。
サピックスの偏差値60前後くらいの学校
本問題集に掲載されるレベルの問題がいくつか出題されるので、できれば最終的に半分以上は正答できるようになりたい。算数で稼ぐ目標であれば8割できるようになりたい。
灘・開成・筑駒など最難関
最終的には8割以上できるようになりたいレベル。
サピックス算数偏差値ごとの使い方
サピックスの算数偏差値で考えるお勧め度合いは以下の通り(個人的な意見です)。他塾の方は概ねプラス5くらいで考えて頂ければいいと思う。
サピックスの算数偏差値55前後
現段階では難しいと思う。サピックスの平常授業・土特の算数を完全に理解することを優先するべき。それができているのであればプラスアルファとして取り組んでもいいと思う。
サピックスの算数偏差値60前後
おそらくこの辺が本書の教育効果が一番高いレベル。これから志望校に向かって入試レベルまで算数の力を伸ばして行こうという受験生が、サピックスの算数に追加でやるには良い教材である。
また、このレベルにいるが、「中学への算数」を毎月取り組むのも時間的にしんどい、他の教科にも課題がある、という場合に、「中学への算数」ではなくこちらの問題集に取り組むのもよいと思う。
ただ、これをやらないと合格できないというものではなく、サピックスの算数だけでは演習量が足りないと考える方だけで良いと思う。
サピックスの算数偏差値65以上
このレベルの受験生にも現段階では決して易しくはないと思う。また分野的に網羅されているので、穴を探すという目的で利用してもよい。強化したい分野に絞って取り組んでみるのもいいだろう。
以上ご参考になれば。
実際に使用してお勧めできる参考書・問題集