筑駒出身者の語る母校 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

最近ある機会に若い筑駒出身者と話したので、簡単にその内容をメモしておきたい。息子の中学受験と関係なく、あくまで一般論として聞いたので、割と正直なところが聞けたような気がする。もちろん母校愛バイアスはあると思うので、多少なりとも割り引いてきかないといけないかもしれない。

 

以下順不同で。

 

筑駒の教育

学校の授業には全く期待してはいけない。先生は自分の好きなことをやっているだけ。筑駒の進学実績がいいのは、もともと頭のいい人間が集まっているのと、鉄緑会のおかげ。鉄緑会に中学生のうちから通っている者の割合は想像以上に多いと思う。

 

ただ、男子御三家はどこも似たようなもので、基本放任のはず。これらの学校では、学校側が説明会などで何を言おうと期待してはダメ。学校にお任せしたいのであれば聖光学院に行った方がいい。

 

水田学習は楽しいので、興味があるなら筑駒に行くべき。

 

筑駒の施設

校舎はボロい。耐震補強はされているが、とにかく古い。きれいな校舎が好みの人には向かない。

 

ただ、友人で校舎がボロいから開成や他の学校に行けばよかったと言っている奴は一人もいない。男子なんてそんなもの。

 

筑駒の同級生

同級生はすばらしい。優秀な友人がたくさんできるので、それは本当に財産になる。勉強ができる、ということは筑駒では当然の前提なので、それ以外に皆自分の売りになることを磨いていく必要がある。スポーツや芸術方面の奴もいれば、校内行事を積極的にリードする、という方向性もある。

 

もちろん、数学オリンピックメダリストなど学術面における本当の天才も中にはいるので、そのような奴はやはり皆から尊敬される。

 

筑駒の理文割合と進路

同級生の2/3は理系。東大に進学する者が多く、普通は大学院まで行く。その後は研究者、シンクタンク、民間企業などいろいろ。理Ⅲに行く連中は、トロフィー目的の者もかなりいるので、途中で医者以外の道(起業とか)に進む者がそれなりにいる。

 

文系は東大文Iに行く者が多い。その中では法曹、官僚、コンサルなどになる者が多い。

 

筑駒の行事

行事(特に文化祭)にかなりの割合の生徒が主体的にかかわっているのは事実。というより、行事に積極的に参加するつもりがないなら筑駒に行く意味はない、と言ってもいい。

 

高3の11月の文化祭に気合を入れるのもまた事実。ただ、それまで勉強していないわけではない。高3の夏くらいの時点で既に東大合格レベルに達している者が多く、ちょっとくらい文化祭にかまけても東大に合格できるということ。

 

筑駒のファッション

渋谷にほど近いところにあるのに、筑駒生のファッションセンスは壊滅的。制服がないのに、ファッションに興味のあるような人間が極めて少ないのが原因。ダルダルのTシャツにジャージみたいな恰好で登校する奴が多すぎる。渋谷で小ダサい高校生を見かけたらそれは筑駒生である可能性が高い。

 

筑駒に向いてない子

筑駒は、新しいことを知ること、理解することが大好きで、それに動かされて勉強した結果成績もいい、というタイプの人間が大部分、本当に全然勉強していないのにテストができてしまうような純粋な天才肌タイプが一握り、という感じ。なので、テストの点数を稼ぐことが勉強の第一目的になって、ひたすらガリ勉しているような子は向いていないし、筑駒では生きづらいと思う。筑駒ではそういう子は周りから評価されないし、往々にして筑駒では尊敬されるほどの成績は上げられないから。

 

また、友達と一緒に何か活動することが好きな子には楽しい学校だが、あまり友達作りしたくない、引きこもっていたい、という子には向かない学校。なぜならいろいろな局面で主体的かつ積極的なコミュニケーションが求められる学校だから。

 

筑駒に行ってよかったか

自分にとってはこれ以上ない学校だった。

 

 

以上、いろいろと聞いたが、自分にとってはいままで得ていた筑駒の情報と比べても全く違和感のない話で、想像していた筑駒像とマッチしていた。

 

やはり優秀な同級生との自由かつ濃密なコミュニケーション、これに筑駒の良さは集約されるのかなという印象である。

 

 

 

↓よろしければ押して頂けると嬉しいです。