こんにちわ。
今日も読んでくれて
どうもありがとうございます!
私が参考にするのは、
新聞で本を紹介しているコーナーだったり、
書店で見かけて
直感で惹かれたものが主です。
今回紹介する本は、
新聞か書店で見かけて
興味を持った本だと思います。
図書館の予約待ちで
やっと回ってきたので
手に取った時には
なんでこの本?
ってこともたまにあります。
まるで、過去の自分からの
プレゼントのよう![]()
初めて読む作家さんで
どんな作品かも
前知識もなく読み始めました。
仲のいい老婆3人組が、
人生の終わり支度の旅に出る
というところから始まります。
でも読み進んでいくうちに、
戦争の話になり、
壮絶な模様に心が痛くなってきました。
私の好みとして、
戦争の辛いことが描かれて作品は
あまり読まないので、
きっと前知識があれば
読まなかったかもしれません。
読んでいて
気持ちのいいものではないけど、
まるで作者がその様子を
みていたかのような臨場感に
読む手が止まりませんでした。
国が言ううまい話を信じ満州に渡り、
戦争で負けたとたん
酷い扱いを受け、
なんとか生き延びて日本へ帰る。
悲惨な状況を
あの手この手で生き延びてきた
(当時)少女たちの強さと
必死さに心を打たれました。
人が目の前で殺される、
そしていつ自分もそうなるのか分からない。
人としてではなく、
モノとして扱われているような
悲惨な状況に胸が痛みました。
たとえ生き延びたとしても、
PTSDという
心の病気にとらわれ
廃人のようになったりすることもある。
生き延びた方が
辛い思いをするのではないか。。。
現代に生きている
私たちの想像には及ばない
過酷な状況がそこにはありました。
旅を進めていくうちに、
それぞれの人生に向き合い、
大切な友人のために老婆であれど
(老婆だからこそ)強くなっていく。
自分の人生に誇りを持ち、
それと同時に
やるせなさも抱えながら、
手を取り合って
人生の終わりへと向かっていく姿が
とても素敵でした。
人はみんな死を迎えるし、
いつかは別れる時がくる。
そんな事実を目の前にして、
友人に向かって言った言葉
『別れる辛さを思うより、
この世で出会えたことを喜びましょう』
辛かったけど
一緒に乗り越えたこと
楽しい時間を
一緒に過ごせたこと
そのすべてが
しあわせだったと
出会えたことに感謝して
終わりを迎えたいなと
思いました。
読んでよかったな~と思える作品でした^^

