事故に遭い
自分の耳がだんだんと
聞こえにくくなっていき
ある日完全に聞こえなくなる。
想像しただけで
怖くなります。
こんにちわ。
今日も読んでくれて
どうもありがとうございます!
図書館司書の方の
おススメの本だったので
読んでみました。
とてもいい本でした!
ダンサーになる夢を持ち
友達や彼氏との他愛ない毎日を送る
どこにでもいそうな女子高生
自転車で帰宅途中に
事故に遭い
だんだんと聴力を失っていく。
ごく普通に聞こえていた世界が
全く違ったものになってしまう。
受け入れるまでの
怒りや戸惑い
悲しみや絶望
本人、そして
家族や友達の気遣い
戸惑い葛藤など
いろんな感情が描かれています。
あまりにも感情が伝わってきて
読みながら何度か涙しました。
人と人の会話
コミュニケーションって
聞こえることが
こんなにも重要なんだなということを
改めて実感しました。
今まで他愛ないことをしゃべって
ただ一緒にいるだけで
心地よかった彼氏と彼女
家族や友達
お互いの言いたいことを
手話や筆談でするようになると
日常のどうでもいいような話や
大したことのないことを
言うことでさえ
気軽にではなく
エネルギーを必要とする。
会話というのが
自分の意志や考えを
きちんと相手に伝えるという手段になる。
目的のないどうでもいい会話を
気軽にしにくくなる。
とてもわかる気がします。
以前感音性難聴といって
耳の聞こえない生徒の
支援についたことがあります。
何か力になりたいと思って
手話を少し勉強しました。
何かを確認することなどは
簡単な手話でもいけましたが、
雑談となると
なんだかぎこちないものになってしまう。
うまく手話も使えないのに
どうでもいい話をするのは
ハードルが高いです。
口の動きを見て
何を言っているのか
分かる人もいますが、
突然聴力を失った場合は
それもすぐにはできないと思います。
伝えたいことが
うまく伝わらないもどかしさは
本当に苦しいものです。
人と人との会話、
コミュニケーションって
何でもない
とりとめもないものが
意外と重要で、
潤滑油のようなものなんだなぁって
気づかされました。
聴覚を失うというのは
想像を絶するほどのもので、
それでもその世界を受け入れ
前に進んでいる人たちの
強さや弱さ
歩いてきた道のりに
畏敬の念を抱きます。
