あなたの周りに
『えっ?!なんで?』
って思う人いませんか?
なんでちゃんとしないんだろう?
どうして何度言ってもわからないんだろう?
何度も教えているのに
どうしてできないんだろう?
今回の寺地はるなさんの作品を通して
思ったこと。それは、
世の中には色んな人がいる。
その中には、自分には理解できない人もいる。
でもその人にも
『きっとそうするには何か理由があるのかも』
という視点をもつことが大事だなぁ。
と感じました。
こんにちわ。
小説のいいところは
登場人物の立場になって
感じることができること
だと思います。
この作品の登場人物の中には
LD(学習障害)、
ADHD(注意欠陥・多動性障害)
の人がいます。
知識としての理解はありましたが、
その人の立場になってみると
こんな風に感じるんだなぁって
少し実感できたような気がします。
心に残ったセリフを紹介します。
誰もが同じことを同じように
できるわけではないのに、
『ちゃんと』しているか、
していないか、
どうして言い切れるのか。
できることが増えるのは、
ええことかもしれんけど、
努力ってたしかに尊いけど、
努力だけが正解なんかな。
近眼の人はメガネをかける。
努力して視力をあげなさいなんて
誰も言わん。
足を怪我したら杖を使う。
でも、いっちゃん(LDの友達)は
努力を求められる。
私も仕事上でLDの子に関わることがあります。
本人は一生懸命書いているだろうに、
(でもふざけているようにも見える態度だからか)
先生には『先生にも読めるように書いて』などと言われています。
確かに本人でさえも読めないような字というか、
薄い線でミミズのような文字だったりしてます。
でもその子にとっては
それでちゃんとしているかもしれない。
やる気がないような態度に見えるのは
人の何倍もの労力がいるので
ほんとにやる気がでないのかも。
タブレットを使うとか
何か違った方法で学習できたらいいのに
と思います。
その子に合った方法で
自然でいられるような。
人は誰でも何かしらいいものを持っている
と思います。
そのいいものを生かせるような
そして誰にでも寛容な社会であってほしいものです。
