自分の弱さと向き合い
強さを持って生きていく
罪を背負うということ
許してもらうということ
覚悟をもつということ
色々と深く考えさせられる
作品でした。
こんにちわ。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます!
町田そのこさんは
私の好きな作家さんのひとりです。
心に『闇』まではいかなくても、
何か辛さのようなものを抱えて
生きている人の心を
上手く描いていると思います。
この作品も
とても読み応えのあるものでした。
ところどころ
印象に残った言葉があります。
自分のことを振り返ったり
母親と重ねてみたり。。。
そのいくつかを紹介したいと思います。
目次
1.自分の人生、親や周りのせいにしていいのは十代まで
2.謝るのは許すことを強要している
1.自分の人生、親や周りのせいにしていいのは十代まで
人生がうまくいかないことを
すべて母に捨てられたせいにして
悲劇のヒロインのように
生きてきた主人公
母親に捨てられた寂しさは
とてつもなく大きなものだったに違いありません。
『自分の人生
親や周りのせいにしていいのは十代まで。
それ以降は自分で責任をとる』
という言葉も厳しいけれど、
当たっているなと思いました。
いつまでも
人のせいにしていては
自分の人生を生きることはできない。
2.謝るのは許すことを強要している
ごめんなさい。と
素直に謝ることは
とても大事なことだと思っていました。
でも、時と場合によっては
そうでないこともあるのかなと
考えさせられました。
自分を許してほしくて、
自分が楽になりたくて謝る。
そこで終わりだと
単に無責任に思えます。
謝って許してもらうのではなく、
罪を背負って生きていくことで
自分の人生に責任をとるという覚悟
悪かったなという思いを持って
生きていくこと。
それは辛さを伴います。
でもだからこそ、
今その人との関係を
大事にしていけるのかな
とも思います。
謝らないということ
そこにはそんな強さがあるのかな
とも感じました。
内容が深く
また読みたいな~と思える作品でした。
