『自分って役に立っているのかなぁ』

成果が目に見えないから

自分のやっていることがこれでいいのか

よくわからない。。。

 

昨年初めて今の仕事(特別支援員)をした時

毎日モヤモヤした気持ちを抱えていました。

今でもそういう時ありますが。。。

 

 

こんにちわ。

今日は先日読み終わったばかりの小説から

元気や安心感をもらったので

それをシェアしたいと思います。

 

 

『月の立つ林で』 青山美智子著

 

目次

1.竹林のように私たちも繋がっている

2.きっと誰かの役に立っている

3.気持ちを込めたことは伝わる

4.私におきかえて

 

 

1.竹林のように私たちも繋がっている

竹は一本一本独立しているように見えますが、

根っこの部分では繋がっていて

大きなひとつの集合体になっているそうです。

 

この小説も短編集なのかなと思いきや

すべての話がどこかで繋がっています。

なにかしらそれぞれの登場人物になって出てきているという風に。

 

小説なので現実にはそこまで繋がらないかも知れませんが、

見えないところで大きくひとつに繋がっている

お互いに影響しあっている

私たちの社会を表しているかのような構成に

なんだか安心感が持てました。

 

 

2.きっと誰かの役に立っている

自分では大したことだとは思っていなくても

相手からしたらその行為が

心からありがとうを言うほどのこと

ってあると思います。

 

誰かの笑顔で元気になったり

声をかけてもらえてうれしい気持ちになったり。。。

 

相手は何気なくしたことでも

それが元気をくれることだってあります。

 

 

3.気持ちを込めたことは伝わる

どうやったら相手のためになるのか

喜んでもらえるか

あれこれ考えてやったこと

心を込めてやったことは

ちょっとしたことでも誰かには伝わっていると思います。

 

その気持ちを受け取ってくれる人は

必ずいると思います。

 

 

4.私におきかえて

冒頭のように

私が今やっている特別支援員という仕事は

目の前にいる生徒の困り感をサポートするというもので、

自分のやったことが成果として

見えるのはごくわずか。

 

今日はここからここまで終わらせようとか

いつまでに○○を仕上げるなど

期限や量が決まっている仕事は

やることがはっきりしているし

終わった後の達成感もあります。

 

でも自分のやっていることの成果が

目に見えない、見えにくい

成果が出るまでには時間がかかる

そういったことをやり続けるのは

不安になったり

これでいいのかなぁと

自信が持てなくなることもしばしば

なんかやりがいみたいなのも感じられず

モヤモヤした気持ちになったりもします。

 

でも子育てと一緒で

成果はすぐには表れない

思いが伝わるのは何十年あとかもしれない

そういう仕事なんだろなぁって最近は思います。

 

先日、数学の授業で

先生が『どこが分からないの?』と

一生懸命に言葉を変えながら教えているのを見て

自分が高校生の時の先生を思い出しました。

 

あの先生あまりにも力説しすぎて

字を書きながらよくチョーク折ってたなぁ

分かってほしいって気持ちで

一生懸命だったんだなぁって

今は手に取るようにわかります。

 

あの頃は数学苦手であきらめていたし

そんな力説されてもわからんわーって感じでした大あくび

 

今になって(30年たってあせる

先生の熱意が伝わったような気がしました(申し訳ない泣き笑い

 

 

自分がやっていることが

誰のためになるかなんてわからないし、

それは見えないところでなのかもしれない。

 

だけどきっと自分、そして誰かのためになっていると

願い、祈り、行動することで救われる人は必ずいるんだ

と自分を信じる力をくれた作品でした。

 

この作品に出会えたことに感謝です!