YouTubeで大谷翔平選手のご両親のインタビューをたまたま目にしました。

そこで、幼少期のことが語られていましたが、全部納得というか、

「やっぱりそうだろな」

と思いました。


ご両親がおおらか。

夫婦仲、家族仲が良い。

そして末っ子。

あの憎めない愛されキャラはいかにも末っ子らしいですね。

お兄さんとも歳が離れていて、お兄さんからも可愛がられていたというようなことも仰ってました。

同じ末っ子でも兄弟の歳が近く、ライバル関係にあるとまた違った性格になっていたでしょう。

また、例えばご両親が上の子をガミガミ叱っていたら、それを見て、自分は叱られないようにと親の顔色を見て上手く立ち回ることばかり考えるようになっていただろうし、上の子はそんな要領の良い下の子を妬む気持ちを持って接することになっていたでしょう。

また、上の子には「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」と言って下の子には何しても甘やかすというような関わりであっても、今の大谷選手はなかったでしょう。

お兄さんも親の愛を充分受け取っていたから、弟も純粋に可愛がれたのかもしれませんね。


外では泣かない子だったけど、家では甘えん坊だったとも仰ってました。

甘やかしではなく、幼児期に充分甘えた人程、将来大成するという典型的な例ですね。


また、育児方針として、こうあるべき、とか、これだけは絶対というものもなかった、というようなことも仰ってました。

これも納得。というか、反省。

正直ここの言葉が一番胸に刺さりました。

理想を高く持ち過ぎて、現実との差に落胆するのも良くない。自然体が一番ですね。

勝手に期待して、勝手に落胆されても子どもからしたらいい迷惑ですよね。

親の理想や希望がないからこそ、子どものありのままを受け止められるのかもしれませんね。


ご両親、ご家族全てが満たされているからこそ、大谷選手に純粋な愛を届けることができ、そんな愛を受け取って育ったからこそ今の大谷選手の活躍があるんでしょうね。


そして小学校からお父さんが指導する野球チームに入り、お父さんと野球ノートを交わしていたとか…

男の子には特に小学校以降の父親との関わりが重要だと何かで見ましたが、これもまた納得です。

自分を愛してくれて大好きなお父さん、お兄さんが憧れの存在として身近にいたことも大きいですね。

幼児期に母親と充分な愛着形成を築き、学童期に父親と多く関わる。ほんと教科書通りです。

これが、ワンオペ育児で父親は育児にほとんど関わらず…だとまた違う人格になってたかもしれませんね。

もちろん夫婦喧嘩が絶えない、家庭内別居状態等であっても、安心して好きなことに打ち込めることができないので、違っていたでしょう。


ご両親がスポーツ選手だったということ以上に、こういった幼少期のご家族の関わりがあったからこそ、才能を充分発揮できたんだろうなと思いました。

安心安全の環境で、無駄に人の顔色を伺うことや、他人と比較すること、親のプレッシャーや期待に応えること、皆から愛されたいと良い振る舞いをすることに注力することなく、純粋に自分のやりたいことに情熱を注ぐことができたんでしょうね。

そして、家族から愛されたからこそ、家族以外の人とも良好な関係を築くことができ、多くの人に愛され、支えられたからこそ、誰も成し得ないことに挑戦し続けることができるんでしょうね。


他人との比較や、承認欲求、ハングリー精神だけではあそこまでの偉業を成し遂げることはできなかったでしょうね。

承認欲求が強ければ、どちらも中途半端になり失敗することを恐れて二刀流には挑戦せずに、どちらか一本に絞っていたかもしれませんね。

またハングリー精神が強くても、より成功する確率の高い方に絞っていたかもしれません。

自然体で、純粋に、面白そう、やってみたい、やれるんじゃないかと思える自己肯定感、非認知能力が充分に育まれていたからこそですね。


そういえば、元祖二刀流のベーブルースも同じく愛くるしいキャラですよね。それも偶然ではないかもしれませんね。


決めつけや、ジャッジ癖、良くないと思いつつも、幼児期の親の関わり、やっぱり影響大きそうだなと思いました。