東急歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレ問題について、再度、東急お客様センターに電話しようと思っています。

 

前回電話した際は、言いたいことをきちんと整理できていなかったので、今回はあらかじめ意見をまとめてみました。

 

私は、歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレには、大きく分けて2つの問題点があると思っています。

1. ジェンダーレストイレは性犯罪の温床となりかねない

海外の事例

中国…昨年7月に河南省鄭州市(かなんしょう ていしゅうし)のバーで、27歳の男が16歳の少女を男女共用トイレの個室に連れ込んで暴行しようしている映像が拡散され、大きな波紋を呼びましたが、「東急歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレでも、同様の犯罪が発生する恐れがある」と懸念する声が上がっています。(参照:『東急歌舞伎町タワーが開業 犯罪の温床になりかねない男女共用のジェンダーレストイレ、中国を思わせるテーマパークに物議』)

 

イギリス…男女兼用トイレを設置したことでトラブルや問題が噴出、その結果、公共施設における男女別のトイレの設置を義務付けることを決定しました。

ある中学校では、新学期が始まる時期に合わせて、校内のトイレ全てを男女共用に改装したため、女子生徒たちがトイレに行くのを嫌がり、生理期間中は学校を休んだり、トイレを我慢して膀胱炎になるケースなどが出たそうです。

また、ある学校では、13歳の少女が校内の男女兼用トイレを利用していた際、同じく10代の男子生徒から暴行を受け、負傷する事件が発生しています。

イギリスの内務省でも、2018年に4万ポンド(約667万円)かけてオフィスビルの公共トイレから女性専用トイレを撤廃、男女兼用トイレに改装したそうです。
その結果、女性職員たちは女性専用のトイレがある他のビルにわざわざ足を運ぶようになったそうです。

このように女性が気軽にトイレを利用できなくなったため、政府に対して批判が殺到、結局、公共施設に男女別トイレを設置することが義務付けられることとなりました。(参照:『【イギリス】公共施設で男女共用トイレを設置しトラブルが続出、男女別トイレ設置を義務付ける』


2. 男性、女性、トランスジェンダー、誰ひとりとして快適に利用できないトイレになってしまっている

歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の理念でもある『誰一人取り残さない』ことに配慮し、新宿歌舞伎町の多様性を認容する街づくり、という「理念のため」に導入したとされていますが、実際は真逆の状況になってしまっています。

 

炎上した”ジェンダーレストイレ”がある2Fの入り口付近では、大学生ぐらいの男性グループから「ジェンダーレストイレ見た? 覗きにいこうぜ」「カワイイ女の子の後に入りたいよな」といった心無い発言が聞こえてきた。
(中略)
また、このジェンダーレストイレを含む一帯は、西武新宿駅側(奥手)からも入ることができるのだが、そちら側には警備員も立っていないため、特に用事もないのに興味本位で通り抜けていく男性グループの姿が多く見られた。
(『〈ジェンダーレストイレに非難殺到!?〉炎上中の“歌舞伎町タワー”ルポ「終電間近になるとビル前で嘔吐」「ゴミのポイ捨てがひどい」深夜帯にはステージ上で踊りだす酔っ払いも…』より)

 

利用者の中には次のような”被害”に遭った方もいます。

中の個室のトイレ入ったらドア閉めるときに手洗いスペースのとこにいた男がこっちくるのが見えてドア閉めたあと隣に誰か入った音がして、なんか嫌な感じしたから用足さずすぐ個室出たんだけど、そしたら隣からその男がすぐ出てきて明らかに挙動不審

(『男と女が隣で用を足す「歌舞伎町タワー」共用トイレに批判殺到…化粧直しの女性と目があった男性記者は恐縮しきり』より)

 

また、利用者から次のような声も聞かれます。

「女子トイレに行列ができていて、仕方なくジェンダーレストイレを利用したんですけど、便座が上がってたんですよ。それだけで直前に男性が使っていたんだなって分かるのも嫌だし、男性は立って用を足すから周りに尿が飛び散ったりしてるんですよ。これも女子トイレなら見ずに済むモノなので不快に感じました」(20歳女性・大学生)

「個室トイレから出てきたら、その場にいる男性がチラっと見てくるんです。普通のトイレならありえない光景なので違和感もありますし、もし変な人がいたらどうしようという怖さもあるので、もう利用したくありません」(25才女性・会社員)

「若い男性たちが観光みたいにトイレを出入りしているのがすごく気になります。それに、女性トイレって赤ちゃんの授乳にも使うんですよ。わざわざ別の階に上がるのも子供がいると一苦労だし、女性のことを考えられていないと思いました」(34才女性・主婦)

(『〈ジェンダーレストイレに非難殺到!?〉炎上中の“歌舞伎町タワー”ルポ「終電間近になるとビル前で嘔吐」「ゴミのポイ捨てがひどい」深夜帯にはステージ上で踊りだす酔っ払いも…』より)


また、利用者からの批判が殺到したため、警備員による立哨(りっしょう)警備が行われることになりましたが、男性利用者は警備員に「大をする」と答えた場合のみ、ジェンダーレス仕様の個室トイレを使用できる仕組みになったため、「声を出したくないトランスジェンダーも喋らないといけないわけだから、何重にも苦しみを生み出してる」という声や、次のような声もあります。

「男子トイレは小便器しかないので、仕方なくジェンダーレストイレに来たんですけど、それって大便しにきたのがバレバレじゃないですか。場所柄、綺麗な女性も多いからすごく恥ずかしいんですよ。気にしてコソコソしちゃいます(笑)」(27才男性・会社員)

(『〈ジェンダーレストイレに非難殺到!?〉炎上中の“歌舞伎町タワー”ルポ「終電間近になるとビル前で嘔吐」「ゴミのポイ捨てがひどい」深夜帯にはステージ上で踊りだす酔っ払いも…』より)

 

このように、男性も女性もLGBTも、誰一人として快適に利用できないトイレが作られ、人々の安心・安全を脅かす事態となってしまっています。

 

また、ゲイのインフルエンサー『カマたく』さんがおっしゃっている内容から、実際にトランスジェンダーの方々の意見を聞いて設置したとは思えません。

ここ最近、トランジェンダーへの配慮を口実に、女性専用トイレをなくし、代わりに男女共用の公共トイレを設置する動きが高まっていますが、カマたくは、こうした自治体や企業の動きを受け、「ゲイという業界で20年以上やってきましたけれども、少なくとも私の周りでジェンダーレストイレを欲してる人、見たことも聞いたことも会ったこともない」と断言しました。
 

また、カマたくは、「私の憶測で申し訳ない」としながら、歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレについて「あれはきっと(当事者などに要望を)聞いてないと思う」と指摘。

「もしアンケートを取っていたら、あのトイレはああはならなかったのでは」と指摘し、「LGBTQ以外の人たちが憶測で作ったとしたら、誰のためのトイレなの? ってことになると思う」と疑問を投げかけました。

 

 

私は、防犯アドバイザー/犯罪予知アナリストの京師美佳氏の意見に賛同します。

個人的には女性専用を無くす事は反対です。ジェンダーレス、ジェンダーフリーなど色々考えての事だと思いますが、防犯的には女性専用がないのは問題です。盗撮カメラを仕込みやすく回収もしやすくなるからです。

また人が少ない時に女性が襲われる可能性もあります。そもそも警備員さんを置く必要のあるトイレ安全ですか?
海外では沢山の男女がいる中で女性が個室で性被害に遭うなどもあり、寧ろ共同トイレは撤廃される動きです。

男女と誰でも使える多目的トイレを設置で良いのではないでしょうか。どなたも安心して使えますよ。

こちらのページより引用)

 

 

近いうちに、東急お客様センター(電話番号:03-3477-0109 営業時間:平日・土日祝ともに9:00~17:00)に電話をして、上記の意見を伝えさせていただこうと思います。

(番号の前に184を付けて、非通知で電話することができました。自動音声で「鉄道以外のお問合せは4をプッシュしてください」と流れてきますので、4をプッシュすればオペレーターの方とお話することができます)

 

実は今日、電話をかけてみたのですが、回線が混みあっていて、なかなかつながらなかったので、日を改めることにしました。



私はこれまで東急ストアや東急スクエアで買い物をしたり、東急電鉄の『電車とバスの博物館』に遊びに行くほど、東急さんに対して親しみを持っていましたが、このようなトイレを作るとは、本当に本当に残念です。

 

東急さん、どうか歌舞伎町タワーの2階フロアのトイレを改築し、男性用、女性用、誰でも使える多目的トイレの3つを設置してください。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

追記:東急歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレは「安心して使えない」という抗議が殺到したため、開業から4か月後の2023年8月5日に廃止され、男女別のトイレとなりました。

東急さんによると、今後ジェンダーレストイレを作る予定はないそうです。

 

 

 

 

 
 
 

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