2022年8月に投稿した記事ですが、再投稿させていただきます。
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『3日食べなきゃ、7割治る!』という本を今読んでいるのですが、空腹がいかに心身に良い影響を与えるのかについて書かれていました。
同書の中で、ファスティング10大効能について触れられていましたが、そのうちの一つに「免疫力を上げる」というものがありましたので、備忘録のために書いておこうと思います。
食べないほど自然治癒力は強まる
野生動物は本能で断食が治癒力を高めることを知っているそうです。
だから、ケガをしたり病気のときには巣穴で何も食べずに、身を横たえ、じっと待つのだそうです。
それは、じつは人類も古来、体験的に知っていました。
日本でも病気のときは、一日、何も食べなかったり、重湯だけにして、休んで回復を待ったのです。
医者もそのような養生をすすめました。
「病人は栄養のあるものを与えないと治らない」
そんな、とんでもない発想は明治維新以降のことです。
”文明開化”で、西洋医学と栄養学が入って来てから「栄養をとらないと病気は治らない」という”常識”が社会に広まっていきました。
そのルーツはドイツ、ミュンヘン大学教授のV.フォイト博士(生理学)に行き着くとのこと。
フォイトは”近代栄養学の父”とされているそうです。
しかし、その「カロリー重視」「肉食礼賛」のフォイト栄養学は徹頭徹尾、誤りで、じつは「食べるから治らない」「肉を食べるほど病気になる」そうです。
(肉食に関する参考過去記事)
3日間のプチ断食でも リンパ球活性、白血球増加、胸腺等の増大
ファスティングを実行すると免疫力が上がることは、断食をするとケガや病気の回復が格段に早まることからも十二分に理解できる、と書かれていました。
この事実を九州大学の久保知春教授が証明しているそうです。
わずか3日間のプチ断食でも以下の3点を確認しているのです。
①リンパ球の免疫活性が高まる。
②免疫細胞の白血球が多くなる。
③胸腺や副腎の重量が大きくなり、免疫力が強化される。
風邪を引かない76%、花粉症が完治85%
断食博士として有名な故・甲田光雄(こうだ みつお)医師も「少食が免疫力を高める」ことを臨床的に証明していたそうです。
まず、甲田医院に来院する患者には、すべて「腹七分」の「少食健康法」を指導しています。
そのうち3年以上、実践している患者さん300人へのアンケート調査で247人から回答を得ています。
それによると、回答者76%が「風邪を引く度合いが目に見えて減った」と答えています。
腹七分の少食で身体の抵抗力(免疫力)が明らかに強くなったことの証明といえるでしょう。
その他、「手や足にケガをして傷ができても化膿しないで早く治る」という回答も多い。
これも免疫力が強くなったことの証しです。
その他、「アトピー性皮膚炎」「気管支炎」「アレルギー性鼻炎」「花粉症」などのアレルギー性疾患も「腹七分」の少食法で激減していたそうです。
たとえば「花粉症」の患者は85%が完治したと回答しています。
「これは獲得免疫が正常化したことを示します」(甲田医師)
少食にするだけで、こんなにも免疫力が上がるとは、すごいと思いました。
(私も、少食を実践されていた300人の患者さんたちのように、強い意志があれば、挑戦しますと宣言できるのですが…(^^;)
※甲田医院は、甲田医師亡き後、平成26年12月末日をもって閉院したそうです。
私は2013年発行の『3日食べなきゃ、7割治る!』を読みましたが、2018年に新装版が出ているようですので、新装版のほうのリンクを貼っておきます。
2019年に図解版も出たようです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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