先ほどのこちらの記事の続きです。
『買うな! 使うな! 身近に潜むアブナイものPART1』という本から引用させていただきながら書いています。
スーツもせっけんで手洗いできる!
ご著者の船瀬氏によると、オール・ウールのスーツでも自宅で洗えるのだそうです。
船瀬氏は、ご自分のスーツやズボン類は、ほとんど手洗いとのこと。
すごいです…。
その方法をご紹介くださっていました。
まず、大きめの洗面台にぬるま湯をため、そこに粉せっけんを軽くひとつかみ、手で混ぜて泡立てておきます。
汚れたスーツ、ズボンを浸して、ゆっくり両手で押し洗いします。
たちまち水は灰色に汚れてくる。
30回ほど押し洗いしたら、洗濯機の脱水にかけます。
同様にぬるま湯をためて、脱水したスーツ類を浸し、30回の押しすすぎ。
このとき、さかずき1杯ほどの「食酢」と「オリーブ油」を1~2ccふりこむのがコツ。
これはせっけんのアルカリ性を中和して、油分を補うためです。
あとは、バスタオルで水気を切って、型崩れを直し、陰干し。
意外なことに、このせっけん水洗いのほうが、ドライ・クリーニングより、肌触りから見た目まで、仕上がりが自然で、上品でなかなかなのだそうです。
やった~!!
実は、私は洗濯機で洗えるスーツや衣類しか持っていないのですが、もし将来、必要に迫られた場合は、この方法を試してみたいと思います。
せっけん水洗いのほうがキレイ!
クリーニングのプロですら、「ドライよりせっけん水洗いのほうがキレイ!」と言っているそうです。
株式会社シャボン玉石鹸が発行している『シャボン玉 友の会だより』(No.97)に掲載された白栄舎クリーニング社長、茂木孝夫さんの解説には勇気づけられました。
「ドライは油性の汚れは落としますが、汗などの水溶性汚れは落ちず、蓄積されて重く、汚く、臭くなっていきます」とは意外。
さらに「ドライした衣類を水に漬けるだけで、汚れが溶けて茶色になる…」にはビックリ。
高いお金を払うので、ドライ・クリーニングは万能だと信じていた主婦は、アゼンです。
ありゃまあ…(>_<)
確かに、これではお金がもったいないですね…。
茂木さんによると、ドライ溶剤は、洗濯後、フィルターや活性炭を通過して、溶剤を取り替えることなく継ぎ足してくりかえし使うので、汚れが再び吸着して黒ずむこともあるのだそうです。
この茂木さんは、ドライにたいしてウェット・クリーニング(水洗い)を提唱していることで有名。
「水溶性の汚れ落ちが大変良く、さっぱりと肌触りも良く洗い上がります」には共感。
「業界でも水はもっとも洗浄力の高い”洗剤”です」とのこと。
では、なぜクリーニング業界はドライばかりでウェットは行われていないのかというと、ウェットは「高度な技術が必要」「手間が何倍もかかる」つまり「コスト高」だからだそうです。
ちなみに、ちょっと気になって、白栄舎さんのサイトを見てみたら、ウェットクリーニングをやっていました(*^^*)
世界の業界はウェットに向かう
茂木さんによると、ドライ溶剤は、大気汚染、土壌汚染、地下水汚染や地球温暖化そして健康被害と、さまざまな問題を抱えているのだそうです。
なにしろ、いちど、環境を汚染すると地下浸透して何万年も分解されない…というから恐ろしい。
そして「洗濯作業や、そこで受付をしている人や近隣の方はもちろん、クリーニングした衣類を着用した人々の体内にも入り込み、健康被害を起こしています。今までなぜこんな危険なものが、安全だと思われて来たのでしょうか?」
茂木さんの問いかけは、良心的なクリーニング業界全体の叫びでしょう。
作業現場の彼らこそが最大の被害者なのです。
世界のクリーニング業界では、脱ドライの動きが急速に起こっているのだそうです。
良かったです(*^^*)
「できるだけ、せっけんを使った水洗いをして、水洗いできないものだけをドライにすべき」という茂木さんの考えは、まちがいなく主流になるでしょう。
そのためには、あなたも「クリーニングはドライ」という先入観をあらためる必要があります。
「ウェットでやってね」と気軽にいえるクリーニングにしましょう。
だんだんとクリーニングの仕方、考え方も変わってきているのですね!
なお、『水洗い(ウェットクリーニング)ができる宅配クリーニング4選』というサイトを見付けましたので、ご参考までにリンクを貼っておきます。(私は下記のサイトで紹介されているどの業者さんも利用したことはないので、あしからずご了承くださいませm(__)m)
最後までお読みいただきありがとうございます。