2022年8月に投稿した記事ですが、再投稿させていただきます。
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ドライ・クリーニングで仕上がったスーツやコートを着ていると、ガンになるおそれがあることを、『買うな! 使うな! 身近に潜むアブナイものPART1』の本を読んで知りました。
残留ドライ溶剤でガンになる
ドライ・クリーニングとは、文字通り「水を使わない」で洗濯する方法です。
では、何を使うか?
有機溶剤です。
ベンジンで油汚れを落とすのと同じ仕組みです。
溶剤には①塩素系、②フッ素系、③石油系の3種があります。
現在、国内で主に使われているのが①の塩素系の有機溶剤・パークロロエチレンで、毒性、刺激性が強く、毒物で ”洗濯” しているのがドライ・クリーニングの実態なのだそうです。
その毒性は、発ガン性、生殖障害、皮膚刺激性、流産、肝障害、腎臓障害、神経毒性などが指摘されているとのこと。
ドライ・クリーニングがこんなに危険だったとは知りませんでした…(>_<)
軒先で30分は風にあてる
アメリカの推計値によると、毎年約300人のアメリカ人が、残留ドライ溶剤によるガンで死亡しているそうです。
仕上がった背広などをビニール袋から出すと、ツンと石油臭が鼻をつきます。
これが有毒溶剤。
そのままタンスにしまうと、中の衣類全体に”発ガン物質”が移ってしまう。
クリーニングで仕上がった衣類は、軒先などに30分くらい吊るして溶剤を飛ばしてから、着るようにしましょう。
風にあてて溶剤を飛ばせばいいのですね!覚えておきたいと思います。
「ドライした合成皮革ズボンをはいたら1~2時間で膝や腿がヒリヒリ痛み、赤く腫れ、水ぶくれになった」という被害例もあるそうです。
これは残留したドライ溶剤による「化学火傷(やけど)」です。
100~1300ppmもの高濃度の石油系溶剤が検出されています(埼玉県生活科学センター)。
イライラや不安の原因にも…
この臭いが強いほど有毒溶剤の残留はきついそうです。
残留した有機溶剤、いわゆるVOC(揮発性有機化学物質)によって、イライラ、不安、暴力などを引き起こすこともあるとのこと。
環境先進国のドイツなどの洗浄機は、ドライ溶剤を大気中に放出させないため、中の溶剤濃度が一定の安全な数値に下がらないとフタが開かないような仕組みになっているそうです。
しかし、日本では労働現場や残留について規制はゼロ。
ただ、環境省が「大気中濃度を一定以下(1立米あたり年平均230マイクログラム以下)」に定めているだけ。
日本は、ドライ・クリーニングの溶剤濃度に関しても、規制がユルユルなんですね…(>_<)
次の記事に続きを書きたいと思います。