2022年8月に投稿した記事ですが、再投稿させていただきます。

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私はこれまで、疲れている時に「翼を授けてください」と願いながらエナジードリンクを飲んでいましたが、『医師がすすめる 少食ライフ』という本を読んでいたら、長期の服用で健康上の危険が指摘されていることを知りました。

 

医師がすすめる 少食ライフ

 

エナジードリンクの飲み過ぎで死者も出ている

2017年NHKの番組で、若者がエナジードリンクの摂取が原因のカフェイン中毒で救急搬送されている実態が報道されたそうです。

日本中毒学会の調査で、5年間で101人が病院に運ばれ、うち3人が死亡していたという事例を報告していたとのこと。

 

エナジードリンクは、身体にはあまり良くはなさそうだなとは思っていましたが、まさか死者まで出ていたとは、知りませんでした。

 

エナジードリンクには、カフェインをはじめ、様々な薬効成分が含まれていますが、眠気防止、疲れていてもバリバリ働けるようにと何本も短時間に摂取したために事故が起きているそうです。

 

エナジードリンクの代表である「Red Bull」には1缶あたり80mgのカフェインが含まれています。

カフェイン量としては、コーヒー1杯で80mg、紅茶1杯で50mg程度なので「Red Bull」が特別含有量が多いというわけではありません。

 

しかし口当たりのいい炭酸飲料であるため、何杯も飲んでしまう危険があります。

 

もうひとつの人気商品「MONSTER ENERGY」には1缶あたり142mgものカフェインが含まれているため、さらに注意が必要です。

 

カフェイン量は、意外とそこまで多いわけではないんだなあと思いました。

 

エナジードリンクの効果を調べた実験結果…気分だけ上がり、脳血流は低下していた

エナジードリンクの効果を調べるために、健康な男女に「5-hour ENERGY」というドリンク(200mgのカフェイン)を飲んでもらい、認知神経学的な作業を行ってもらった実験結果について書かれていました。

 

エナジードリンクを飲むと6時間後でも元気で疲れにくいと認識していました。

 

しかし実際の作業効果はエナジードリンクを飲んでも飲まなくても変化はありませんでした。

 

すなわち元気な気分にはなるけれども、パフォーマンスの変化はなかったということです[J Caffeine Res.2014]。

 

そして血圧、心拍数に関してはエナジードリンクを飲むと有意に上昇していました。

 

さらにその作業中の脳血流は低下していることも示されています[Am J Cardiol.2015]。

 

ありゃりゃ…。

気分だけ上がって、逆に脳血流は低下していたとは…(>_<)

 

エナジードリンクではそのほか、不整脈、てんかん、自殺企図(じさつきと)なども指摘されているそうです。

 

カフェイン含有量が同程度のコーヒーの摂取は不整脈の発生とは相関を認めないことと対照的です[Perm J.2011]。

 

エナジードリンクにはカフェインだけでなく、ガラナなどの成分、大量の砂糖なども含まれています。

 

長期的な服用の影響に関してのデータはまだ不十分ですが、明らかな睡眠の質の低下[Sleep Disord.2019]、アルコールとの同時摂取での致死的な不整脈の増加は指摘されています[Food Chem Toxicol.2019]。

 

長期的な安全性データがないこと、飲んでもそれほど作業効率は上がっていない事実から、エナジードリンクを飲みながら命を縮めるリスクを負って作業するよりも、いったん睡眠をとって回復してから仕事や勉強をする方がよい、と書かれていました。

 

確かにそうですね…(^^;

 

今度から、睡眠を取るのが厳しい場合は、飲むのはコーヒーにしておこうかなと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。


 

 

☆お薦めの本☆

 

”たかが”野草のお茶で「病気が治ってもらっては困る」、利権にならないものは認めない厚労省が国民に知られたくない情報が詰まっている、価格以上の価値があると思った「健康茶」の本