2022年7月に投稿した記事ですが、再投稿させていただきます。
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『風景再生論』という本を読んでいたら、”超高層シンドローム”について触れていて、気になったので記事として書いておきたいと思います。
超高層マンションさらに500棟の狂気
都市は超高層を目指す。
台北には高さ508メートルもの超々高層ビルまで完成。
日本でもマンションまで競って天空を目指す。
首都圏を中心に超高層マンション(20階建て以上)建築ラッシュが続いている。
(中略)
わずか3年間で500棟近い勢いで林立乱立が進んでいる。
もはや正気の世界とも思えない。
同書が発行されたのは2007年なので、現在はさらにひどく林立が進んでいると思います。
一戸建てなどには10~12メートルの高さ制限があるのに、どうしてあんな高いものが許されるのかというと、それは都市再生政策というマジックがあるからだそうです。
「緊急整備地区」として都合よく線引きしてしまえばどうにでもなる。
そこで大規模高層開発事業と銘打てば青天井だ。
行政に”特例”のスタンプさえ押させればOK。
また、沿岸部など「容積率」がケタ外れに設定されている。
これは「土地面積」に対する建物「延面積」の比率。
これが、ほとんど無制限なので雲を突くような超高層ビルも可能となる。
もはや高さ200メートル超もあたりまえの時代となったと書かれていました…(>_<)
少しの風でもグーラグラ ”超高層症候群”
超高層マンションラッシュの原因を専門家はこう語る。
「業者は都心部の時価上昇で戸数を多く確保したい」。
これはわかる。
さらに「眺望が素晴らしい住民の人気の高さによる」
煙とナントカは、高い所に昇りたがる…と昔から言われる。
つまり、消費者が超高層マンションを買う理由は眺望だけなのだ。
よく広告に「百万ドルの夜景を独り占め」とありますが、昼間は寒々とした灰色のコンクリートジャングルが地平線まで続く光景が眼下に広がるため、「1ヶ月で飽きた」という居住者の声も聞かれるそうです。
そのあとに続く”超高層の悪夢”に気付いたときには、もはや手遅れ…。
まず「室内から空しか見えない」「自然が全く感じられない」「不安で虚無感が募る」。
さらに「朝、出勤時にエレベーターが20分以上も来ない」「災害時を思うとゾッとする」…など。
これは30階建てマンションでの苦情。
60階建てに近くなると、その不安、不満は計り知れない。
さらに「少しの風でもグーラグーラ揺れて”ビル酔い”に。めまい、頭痛、ノイローゼ寸前」
高層階に住むほど心身も破壊されるそうです。
6階以上の妊婦の流産率は約4倍。
異常分娩率も木造の2倍。
妊婦のうつ病発生も木造の4倍。
神経症も2,5倍、さらに低体温児や高血圧、ボケ、多発…これらは”超高層シンドローム”と呼ばれている。
地磁気から離れること、閉塞感、運動不足などのストレスが原因とみられる。(東海大学医学部 逢坂文夫医師の研究)
わずか6階以上でこの症状。
40階、50階…では想像を絶する。
これらの結果から逢坂医師は「人間は高層ビルに住んではいけない」と断言しているそうです。
大金を遣って住んでも、こんなに心身にダメージが来るとは…(>_<)
私は、超高層マンションの部屋に行った時、「とても高級なお部屋で素敵だなあ」と思いつつも、なぜか「住みたい」とは思えなかったのですが、もしかしたらヒトとしての本能が、危険を察知していたのかもしれません。
英国政府も「高層階の住民ほど診療所に通う回数が多い」と発表。
「子どものいる家庭では上層階に住まないように」と指導している。
米コーネル大学のCMIテストという測定法で、小学生を持つ母親の緊張度を調べた結果、やはり建物の高さが高くなるほどストレス症状が出ているそうです。
売れない!値下がり率3倍の勢い
買った後「しまった!」と思って売りに出しても、これが売れないそうです。
これら超高層のタワーマンションは、通常マンションの3倍のスピードで値下がりしている。
東京の汐留に建った47階建てタワーマンションは、発売から2年しか経っていないのに約30戸も”中古”として売りに出されている始末。
中には億ションも…なんと9000万円も値引きしても買い手がつかない。
現在は、どの位値下がりしているのかは分かりませんが、実際に住んでみてからその不便さ、不健康さに気が付くパターンが多いことが分かりました。
やはり、私は超高層マンションには住みたくないなあと思いました。
次の記事に続きを書きたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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