よねは体中がカーッと熱くなってきた。穴があったら入りたいというのは、こういう時に使うのだろうと、ただただ頭を下げ続けた。
「大丈夫。君がさっきから僕の話を一生懸命、ノートに執っていたのはわかっているよ。君はきっと自分で分析したんだろう? 今までみんなが言ったことを比較して、どんなことを言えばもっと自分をアピールできるかってね」
時次郎が自分勝手な憶測を言い出したから堪らない。教室中の……というか、一部の女子の視線が、よねに注がれた。
(私たちが言ったことをダシに使ったのね!)
(自分だけ、認められようとして!)
何人かの女子の嫉妬の目が、よねに突き刺さってくる。
時次郎は笑いながら、みんなの視線を自分に集中させようと手を叩いた。
「OK、OK……、はい、みんなこっちを向いて! 演劇、つまり演技をするということは、みんなに注目されなくちゃあいけないんだ。その中には、憧れの目もあれば、嫉妬に駆られる目もある。いろいろな目に晒されて、役者は演技をしていかなくてはいけない。
いいかい、ここのところをよーく考えて、自分をアピールしていってごらん。はい、では次は……戸塚一二三(かずみ)君!」
時次郎のこの一言で、みんなは……というか、嫉妬に駆られた女子はとりあえず平常心を取り戻しておとなしくなった。
よねはそっと席に座り小さくため息をついた。隣の席のふみがまだよねを心配そうに横目でチラッチラッと見ているのがわかる。
よねはそんなふみにもう大丈夫だからとでも言うように、目配せをしてまた鉛筆を手にした。しかし、よねにとってはしばらくの間、罰の悪い窮屈な時間が過ぎて行ったことは確かだ。
(参ったなぁ、まったく……。私、何やってるんだろう?)
よねはそう思いながら、時次郎の言葉をもう一度ノートに書くことに精神を集中しようと気を取り直した。
そうすることで、少しでもさっきの失敗を忘れられるような気がしたし、ノートに目を移すことによって時次郎の方を見なくてもすむからだ。
しかし、自分の耳を時次郎の声だけに傾けたことによって、よねはあることに気づいた。時次郎がはじめてこの教室に入ってきてみんなに話しかけてきた声と、今の声では明らかに声の張りが違っている。
(何でかしら? ……時次郎先生は、最初すごく緊張していたみたいだったわ。でも、今は違う。ほんの少しの時間で、話す声までが……何て言うのかしら? 堂々としてきた気がするわ)
それは、よねの想像する通りだった。時次郎の姿勢がそのまま声に現われているようだ。
まさに、時次郎がこの学校の授業に賭ける意気込みが、徐々に出てきていると言っても過言ではないのかもしれない。しかし、よねにはそんな時次郎の気持ちをどのように分析したらよいのか、そこまではわからない。
とりあえず、時次郎の「気」が大きくなっていることは、つかんできたようだ。それだけでも、未知の力を手に入れようとしているよねにとって、ものすごい進歩だといって良い。
「では、次は……、平山ふみ君!」
(あら、いつの間にか、もうふみちゃんまで来たんだわ)
よねは、さっきから走り書きしている自分のノートを見つめ、改めて字の汚さにうんざりした。
「はい……私は、自分でもわかっているんですが、おしゃべりなので、持って生まれたこの才能が活かせる……えーと、何か技術を身につけたらいいのではないかと思っています。でも、それが何なのかはまだ見つかっていません」
(へぇ、ふみちゃんって将来のことを一応考えてるんだ。……そうかぁ、将来何になるかかぁ。いいなぁ、夢があって……
私だって駄菓子屋さんになりたかったのに。それなのに……、存在理由とかわけのわからないこと言われちゃって。私にはやるかやられるかの未来しかないのよ!)
どうやらよねはしばらくの間、頭の中からこの件が忘れられそうになかった。しかし、これは当然のことだろう。たかだか10歳の少女が受けた使命は、あまりにも荷が重すぎた筈だ。
いろいろなことが小さな胸に去来しつつも、よねは時次郎の言葉をノートに書き写すという作業を何とか全うしていた。
ワカバのよもやま話コーナー
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⬆️ の戦いがフィギュア化されてるよ ⬇️
でも、ブウはベジットの一瞬の隙をついて、ベジットをアメ玉にしちゃったぁ‼️
でも〜、アメ玉になっても強いベジット💪
小さなアメ玉に苦戦するブウ…笑
元のベジットに戻したよ〜(* 'ᵕ' )☆
ここでブウは、さっきちぎられた頭の尻尾みたいなのを使って、ベジットを吸収することを思いつく〜
⬆️ でも、これはベジットの作戦〜🌸🌟🌸🌟🌸🌟🌸🌟🌸🌟
⬇️ バリヤーを張って、ワザと吸収される〜
ブウをこんなに喜ばせちゃって〜…なんで吸収されちゃったの〜❓
それは、先に吸収された悟飯、悟天、トランクス、ピッコロを救出するため〜⬇️
⬆️ ブウの体内で4人を包んでいるサナギのようなものを引きちぎって救出成功✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨
太ったブウもいたぁ ⬇️
外のブウの体は鼻のないブウに変化しているんだよ キ ( ・᷄ὢ・᷅ ) モ
体が元に戻ってしまったことを調べに、自分の体内にグニャッと現れるブウ ⬇️
キモイ〜(•ω•)キモ-
ベジットの合体が解けたベジータが、突然現れたブウを挑発〜💥💥💥 ⬇️
えっ❓「オレがオレじゃなくなる…」って、どういうこと…❓
覚えてる方、いらっしゃいますかぁ🤔
(いいところでブウ編つづくよ〜)
「およねさん」
今回の主な登場人物…
土志田(どしだ)よね…この物語の主人公。土志田家次女。朝美台(あさみだい)尋常小学校5年生。まだ自分にもわからない未知の能力を秘めている切れ長の目を持つ10歳の女の子。
音羽 時次郎 …23歳の時代劇若手スター。朝美台小の「演劇学」講師となる。秘密の過去を持つ。
平山 ふみ …よねの同級生。鼻ぺちゃのお喋りで明るい性格。
(ブログは毎週火曜日0時2分に更新予定です