「えっ?  未来の人が過去の時代に……?  そんなことが出来るわけないじゃない!」

   そう言って、よねは思わず笑ってしまった。



「だから、もしも……と言っておろうが!」




   当時、タイムマシンやタイムトラベルといった、未来や過去を行き来する発想も言葉も身近にはなかったため、よねが笑い出すのも無理はなかった。


    因みにタイムマシンという言葉が初めて使われたのは、1895年、イギリスのハーバード・ジョージ・ウェルズの小説「タイムマシン」です。


   なんと100年以上も前にウェルズによって命名された「タイムマシン」というこの名前は、私たちの日常会話に何の不自然性もなくごく普通に取り入れられていることに驚きを隠し得ません。


   ウェルズは、時間というものを科学的に捉えることによって、この「タイムマシン」という非現実的な機械を作り上げてしまったのです。


   ウェルズの発想を簡単に説明すると、点は0次元、線は1次元、その線に囲まれてできる面が2次元、さらに高さが加わることによって、我々が暮らしているこの立体的な空間、3次元ができあがります。


   しかし、3次元は過去から未来に向けて流れる時間の中にあってはじめて成り立つので、時間を第4の次元とみなす考え方が成立します。


   それならば、我々がふだん3次元の中を動き回れるように、4次元、つまり時間の中を移動することも、科学の力で可能になるのではないか……。


   こうしてウェルズは「タイムマシン」を生み出しました。


   そして驚いたことにウェルズは、相対性理論の基礎となるロシアのミンコフスキーが独自の発想で、空間座標と時間座標を結び合わせた4次元空間を唱える12年前、すでにこのような発想を持っていたのです。


   ウェルズは、主人公にこんな台詞を言わせています。


「世間には、4次元についていろいろいう連中が大勢いるが、このことがわかっている者は、誰一人としていない。4次元とは、いま説明したように時間のことなんだ。


   本質的には、空間である3次元と時間である4次元は変わらないのだが、人間は時間の過ぎ行くままに身をまかすことしかできないので、時間を空間と同じように動き回れる次元として見られないだけのことなのだ」


   ウェルズを「海底2万マイル」や「80日間世界一周」の作者、フランスのジュール・ベルヌ(1828~1905)と比較する人がいるかもしれません。


   ベルヌはまだ、馬車や汽船しかない時代に、潜水艦や宇宙ロケットなど、近い将来に実現可能な科学技術を空想しました。


   一方、ウェルズは「透明人間」や「宇宙戦争」といった非現実的な作品を発表していったのです。


   でもここで重要なのは、二人を比べることではなく、その後どれだけの素晴らしいイマジネーションをこの二人が我々に与えてくれたことなのではないでしょうか?




   では、物語を進めましょう。


「すると、信長は死なずにすむ。そして、次の天下人になる筈だった……、それは誰だか知ってるかな?」


   よねは、何だか歴史の授業みたいになってきたことに多少の不快を感じつつ「豊臣秀吉!」とぶっきら棒に答えた。


「そうじゃ、豊臣秀吉じゃ。そして、もし信長が本能寺の変で死ななければ、秀吉の天下は来なかったかもしれん。その後に来る家康の江戸幕府もどうなったかわからん。


   ……このように歴史を変化させてしまうことをタイムパラドックスを利用したタイムウェポンと言う。……おお、これはな『時間兵器』とでも言うのかな」


   老人は、よねに質問される前にそう説明しながら、ヨレヨレのズボンのポケットから出したこれまた皺くちゃの小さなタオルで額の汗を拭った。


「そして、もしもこのタイムウェポンを使用した場合、その者には銀河系内の有力なブラックホール候補でもある『はくちょう座X-1』への永久追放が決定されているのじゃ。おぉ、恐ろしい!」

   そう言って老人は身体をブルブルッと震わせた。


   しかしよねは、老人と話していることが何だかバカバカしくなってきた。

   ブラックホールだとかタイムウェポンだとか、実際、よねの日常生活には何の関わりもない言葉ばかりが飛び出し、正直こんな話、自分には到底関係があるとは思えないからだった。


   しかし、唇の隙間から泡を吹いて話している老人の姿を見ていると、取り合えず少しだけつきあってあげるしかないとも思った(どうせ、夢なんだし……)


「ふーん、じゃあ私が未来を知ってしまうと、本来来るはずの未来の歴史を変えてしまうかもしれない……っていうこと?」


「そう、その通り!」

   老人は、よねが理解してくれたことがひどく嬉しかったらしく大声を出した。


「だからワシは、これからおぬしに起こる未来の出来事を、もう教えることができんのじゃよ」


「エーッ!」

   さっきまではくだらないと思って聞いていたよねだったが、老人からそう言われるとそんなのつまらない、とでもいうように今度はよねが大声を出した。


「もし、私が自分の未来を知っても歴史を変えたりしません、と言ってもダメなの?」

「ダメじゃ」と言って老人は笑った。




ワカバよもやまコーナー 
(95)

   さぁ、いよいよ「魔人ブウ編」の始まりだよ〜❣️  ワカバは、魔人ブウが一番好きかなぁ💖
   前作「闇鬼」でも、どこかで「魔人ブウ」って言っちゃったし〜笑

   悟空ファミリー大集合だよ〜⬇️ 

   ⬆️ 悟空の次男・悟天も手前にいるよ〜✨


   悟空の長男・悟飯は、ビーデルという可愛いガールフレンド❓が出来たし〜⬇️


   ビーデルは、何と自称・人類史上世界最強チャンピオンのミスターサタンの娘なんだよねぇ⬇️

   でも、ビーデルは舞空術を悟飯から教えてもらって、空も飛べるようになってくよ〜

   そして、久しぶりに優勝賞金1000万ゼニーをかけた「天下一武道会」が開催される…から悟空は、時間制限をもらって、24時間だけ海王星から帰ってきて参加〜…と、その時…


   ⬇️ 魔導師・ビビディの子である、バビディが現れて、悟飯の超人パワーを〜…

   何と「魔人ブウ」の封印を解くために利用しちゃったァァァ

       🎶 ビビディ・バビディ・ブウ〜 🎶


    悟空、悟飯達はそうはさせまいと、界王神様と共に、バビディの潜伏先へ向かうよ〜



  ところで〜…… 超人が居なくなった「天下一武道会」の決勝戦は、何とクリリンの奥さんとなった人造人間18号 VS ミスターサタン〜⬇️

   ⬆️ しっかり、漫画の場面が再現されてるねぇ ⬇️


   2000万ゼニーでワザと負けてやる…と、人造人間18号〜笑


   ミスターサタンは、喜んじゃうねぇ〜


   あらぁ、18号には効かないよ〜笑笑

   わぁー、ミスターサタンのインチキ優勝🏆


  緊迫感の中に、こういうお笑いを取り入れるところ…鳥山先生、大スキ〜❤️💚💜💛💖


   ⬇️ で、その頃、魔人ブウ ㊨ はベジータのワガママ…かなぁ❓もあり、復活しちゃったァァァ

   真ん中はバビディ、左は手下のダーブラ〜


   圧倒的なブウの強さに、ベジータは…

   ⬆️ ブウとの戦いに死を覚悟して「ママを大事にしろ」と息子・トランクスを抱きしめる…(泣)⬇️ 

   ベジータは全パワーをブウに放出〜ブウは大爆発〜💣💥    でも、ベジータもカサカサの石になって死んじゃった…うわぁぁん😭😭


   初めて、みんなのために役に立ったベジータ…と思ったら、魔人ブウは死んでなかったぁ💦


(つづく)


   今週はさらに忙しくなりそうなので、お返事、コメント、いいね!がかなり遅れると思います。どうぞご容赦ください〜(💖ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ。:.゚ஐ⋆*


第19章「存在理由なんていらない!」④  へつづく

※ 一部 SNS よりお借りした画像があります。


「およねさん」


 今回の主な登場人物…


土志田(どしだ)よね…この物語の主人公。土志田家次女。朝美台(あさみだい)尋常小学校5年生。まだ自分にもわからない未知の能力を秘めている切れ長の目を持つ10歳の女の子。


白い髭の謎の老人  …????


(ブログは毎週火曜日0時2分に更新予定です)