捨てる=認知行動療法? | 『認知症(かもしれない人)の生き方』

『認知症(かもしれない人)の生き方』

2020年秋に健忘型MCIと診断されました。
2022年夏に別のクリニックでMCIではないと言われます。
多分その間にいるのかな。

認知症っぽくなってから、空間や時間に「余白」が必要になりました。

 

クローゼットや冷蔵庫の中で欲しいものが見つからない凝視


原因は物の定位置が決まっていないからだと思い、数年前からゾーニングをしています。


でも最近、買い物のダブリがまた発生するように…。

そろそろルールの更新が必要かも知れません。


物が沢山あると目の前にある目的の物を認識できない事があるのです不安

 

 なぜ?


東京都写真美術館に行った時、自分の頭の中の状態が可視化されているようだと思った展示に出会いました。




B1F 展示室

2024.7.30(火)11.3(日・祝)

いわいとしお×東京都写真美術館
光と動きの100かいだてのいえ

―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ


シンプルな現実も合わせ鏡で見るとこんなに複雑に。

私が疲れた時の脳の感覚と似ています。



ただ、救いはこの絵でも余白があれば全然違うということ。


だからこの季節はちょっと本気の片付けをして、生活空間に余白を増やそうとしています。


先週パストへ一箱出し終わり、これは良いぞと感じました。


リユースが前提なので品物のピックアップも大胆にできるし、ダンボール箱に詰めるので引っ越し感覚?

罪悪感がゼロです。


捨てられない呪縛から解放され、作業が終わると心まで軽くなったんですよね

それで1つ思い出したことがあります。

私が、前職の最終日に感じた心のモヤモヤを引きずっていた時に、「仕事の書類を力いっぱい破いて捨てるとか、全力で真っ黒に塗りつぶす」よう勧められたのです。

これは認知行動療法の行動の部分だそうですが、その時の私はそれすらしんどかった。

でも一月経って黙々と箱に詰める作業をやってみて、最後にそれを手放した時のスッキリ感と言ったら、「こういうことだったのねキラキラ」ととても納得しました。

この爽快感に味をしめて、あと1箱分パストでダウンサイズしようと思っています。