幸せの青い鳥 | 『認知症(かもしれない人)の生き方』

『認知症(かもしれない人)の生き方』

2020年秋に健忘型MCIと診断されました。
2022年夏に別のクリニックでMCIではないと言われます。
多分その間にいるのかな。

飼っているコザクラインコから抜けた羽根を集めた写真です。

 

大きい方の2種類は尾羽根、小さいのは額の羽根、鳥の全身を見た時は緑色の印象ですが、実は様々な羽根でトータルデザインされています。

 

各パーツごとに色や形、柔らかさまで違っていて、自然の衣裳は良く出来ているとつくづく感心します。

 

実に色んな種類がありますが、1本抜けると必ず同じ場所には同じ羽根が生えて来ます。

 

しかも同じ羽根でもオレンジからグリーンに色が変わる境界線に生えてくる羽根は、この写真のように1本の羽根に2色配色されていたりします。

 

面白いですね。

 

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 緑っぽい鳥の後ろに沢山の青い羽根があることで、幸せの青い鳥という童話を思い出しました。

 

チルチルとミチルが、魔法使いに言われて幸せの青い鳥を探す旅に出る物語。

実は自分たちの家の鳥かごの中にいる鳥が青いことを、二人は大冒険の後に気付きます。

 

 

幸せは目に見えず、つい探してしまうけど、探さない方が良いですね。

実は思いもよらない所に既に存在しているのだと思います。

 

子供たちの小鳥のように。

 

幸せは失くした時に気づくことが多いけど、何もないと思う時は、見えなくてもきっと幸せが近くにあるのだと思います。

 

 

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入院していた時の事ですが、ベッドで身体を起こすのが大変だったので電動のベッドを真剣に検討していました。

 

看護師さんに介護ベッドの相談をして、商品も決めて退院したのですが、自宅のベッドの寝心地が良くて「こんなんだっけ?」と驚きました。

 

それから半年、古いベッドを買い替えようと時々思うのですが、外泊した翌日は必ず「家のベッド最高ー!」となって「あれ?」と思うのです。

 

寝苦しくて眠れないはずだったんだけど、やけに寝心地が良さげに迎えられるのは

『幸せの青い鳥』の童話のようだなと思います。

 

 

入院していた時の一定リズムの生活

 

決まった時間に起きて、決まった時間に一定量の食事を食べる。

夜は決まった時間に寝る。

 

こんな単純なことでも娑婆に出た途端に出来なくなるものです。

暮らしのどこかに幸せの青い鳥がいるのだから、彼らを驚かせないように、規則正しい生活を続けていきたいなと思います。