私の両親は他県に住んでるので、コロナ禍の
今はあまり会えないでいるが、健在。
日々を穏やかに暮らし、些細なことでも
良く笑う人たちである。
父は心臓、脳、消化器とあちこち何度も
大病をしているが、そのたびに医師が驚く
ほどの回復力を見せている。
手術中に心臓が止まった時は、亡くなった
母親(私のばあちゃん)に川の向こうから
手招きをされたこともあると言っていたが
AEDで生還した。
我が家では「奇跡の人」と呼んでいる。
そんな父は今80歳、糖尿病になり自分で
インシュリン打ちながらも一人で歩けるし
元気に過ごしている。
78歳の母はと言うと、コロナ禍以前は毎週
卓球クラブで体を動かし、機敏で体力もある。
私は母のスマッシュは拾えない。
長距離の散歩では坂道も階段もへいちゃら。
実にお達者である。
私が最初に告知を受けた段階では、
まだ詳しい病状がわかっておらず心配
かけるだけになるので、後で伝えることに
していた。
あれから医師の説明を受けて、手術の日程
まで決まったので伝えてもいいんだけど
なんとなくタイミングがわからずまだ
伝えられずにいる。
すでに若くはないけど我が子が乳がんだと
知らされたら、両親はけっこうダメージ
受けるだろうな、泣かれたらやだな。
今は自分も親になってわかる。
子どもの一大事に何にもしてやれないのって
どんな感じか。
コロナ禍では見舞いも禁止だし退院後に
身の回りの世話お願いすることもないし、
乳がんて知らせたら不安な気持ちを与える
だけ。
いっそ全部終わるまで何も言わないでおくっ
て手もあるけどそれもなんか悪いよね。
親だったら子どもの苦しい時こそ
心配したり見守ったり、できるなら
助けたり支えたり、そんなふうにも
したいもんだと思う。
やっぱりちゃんと言わないとね。
だから両親に対してどんな風に伝えようか
まだ考えています。
両親に対しての 「告知」
みたいで、難しいな。