近年、看護師養成施設ならびに4年生看護大学の教育にも、コンピテンシー基盤型教育が重視されてきています。
コンピテンシー基盤型教育とは、簡単に説明すると、単なる知識の暗記(コンテンツ)ではなく、得た知識を社会でどう活用し、課題を解決するかという「実践的な能力(コンピテンシー)」の育成と評価を重視する教育手法とされています。
(文部科学省,2023:https://www.mext.go.jp/content/20230713-kyouiku_01-000030920-04.pdf)
また、この教育では、単に「何を知っているか」ではなく、以下の3つの要素を総合的に育成・評価します。
知識・技能:基礎的な情報や手法の習得
思考力・判断力・表現力:状況を分析し、自分で考え、他者に伝える力(認知能力)
学びに向かう力・人間性:主体的に課題に取り組み、他者と協働する力や態度(非認知能力)
(文部科学省,2023:https://www.mext.go.jp/content/20230713-kyouiku_01-000030920-04.pdf)
看護学を学ぶ学生においても、当然身に着けておくべき内容として求められてきます。
そこで、
今回は、このような視点も踏まえ、地域で生活されている成人期の方に、ご協力をお願いし、
模擬患者シミュレーション演習を実施しました。
模擬患者シミュレーション演習は、これまで何回も実施してきましたが、成人期にある地域住民の方にご協力いただけたのは、
今回が初めてでした。
まずは、対象となる患者さんの事前情報について、グループで整理します。
これから関わろうとする患者さんへのアプローチ方法(戦略)をたてていきます。
座学の講義とは違い、今回は患者さん(模擬患者さん)とコミュニケーションをとっていきますので、
患者さんへのあいさつや態度等も、しっかり考えていかなくてはなりません。。。。
そして、いざ、患者さんのベッドサイドへ
今回は学生2人ずつのペアで患者さんとかかわることを計画しましたので、
そこまで過度の緊張はなさそうです。
残りの2人は、モニター越しで観察です。
学生は初学者です。よって、患者さんとの関りの中で、
「次に何を話そうか、どう接しようか」ととまどいや緊張も生じることもあります。
そのため、今回はタイムを2回まで取っていいようにルール設定してましたが、
沈黙になることもなく、また、タイムをとることもなく、15分間、しっかりコミュニケーションがとれていました。
そのやりとりを別の実習室では、他学生がモニター上で観察しています。
しかし、この演習は、コミュニケーションができれば、それがコールではありません。
コミュニケーションを通じて得た情報を分析し、また、コミュニケーションを通じて観察できた情報(表情、器質的な面など)を
統合し分析して、今、患者さんにとって何が問題となっているかをアセスメントすること、いわゆる臨床推論を通じて、問題点を導き出していくことが、目標となります。
次のグループのチャレンジです。
実習指導教員の高野先生も
そばで見守ってくれております。
大切なのは、何を学ぶか?ではなく、何に気づけるか?ということではないでしょうか?
そして、その気づきが「体験的気づき」となり学びにもつながると考えます。
そして、問題点の発表です。
それぞれのグループで導き出せた問題点を
発表してもらいました。
最後に、今回、模擬患者さんとなっていただきました方に
コメントをいただき、リフレクションとしました。
今回の模擬患者さんは、ご自身の病気の体験と回復も含めて、お話ししていただけました。
ありがとうございました。
ただ、この模擬患者さん、背中をよ~く見てみると、「大漁祈願? fishing Managon?」
そうなんです、実は、今回お願いした模擬患者さん、
佐賀(小城市)の釣りYou Tuberとしても活動を続けられている 釣りマナゴン さんでした。
あと、全員で記念撮影です。
今回の演習体験で得た気づきを、後期からの臨床実習につなげていただきたいと思います。
お疲れ様でした。










