結果が記載された用紙に、拙いひらがなで「きずついた」と書かれていたあの検査だ。
その時担当してくれた先生が、
「次に受けるとしたら、18歳以上が受けられる大人の知能検査で良いと思います」
と言っていた事を、ねこまたは今も覚えている。
いつか、社会に出たカピ子が困ってしまってどうしようもなくなったら、改めて検査を受けて指示を仰ごうと考えていた、あのテストだ。
今、想像していたよりも働けている自分がいる。
今、不登校だった時よりも成長したと感じる自分がいる。
今のわたしは、どうなんだろう
彼女の中で、めずらしく強い自分自身への興味が湧き上がった。
、、、にやり
はーい。
どうもどうも。
仕事が早いねこまたでーっす。
電光石火の如く、カピ子が診察を受けていた子ども支援センターに電話をして(3年ぶり)、
「大人の知能検査を受けたいです!」
と伝えましたわい。
そうしたらば、カピ子を担当してくれていた先生が独立して、思春期外来を受け付ける心療内科を開いているというじゃあありませんか![]()
さくさくさくっと、子ども支援センターから診療報告書?を書いていただき、最短でとれる日に予約をしてもらって、
カピ子と2人、心療内科の門を叩いたというわけ。
(冒頭の一文にもどる)
中学3年生の診察以来、会っていなかった先生は、ちょっとイケおじみたいになっておられた。
当時はボサボサだった髪型は、七三分けに綺麗に整えられ、なんなら若返ったようにも見える。
背骨の側わんの手術をした事
1年間休学した事
扶養内ギリギリまでバイトをしている事
卒業後は専門学校に行く事
3年前の無言のカピ子がうそのように、先生の質問に答える形で敬語を使って答えるカピ子。
スクーリング授業の時は、しんどくなってしまって過呼吸気味になり、救急車を呼ばれがちな事
救急搬送先の看護師さんに、倒れてしまうのは体の問題ではなく心の問題、
「心因性非けいれん」ではないかと言われた事
1時間の間に、たくさんの事を伝えた。
「うんうん。閉鎖的な教室がしんどくなっちゃうのかな?」
「いいよいいよ、もうこの先勉強はしなくてもいいです」
オンラインゲームや友達への送金で30万円ほど使ってしまった事も、正直に先生に言っていたカピ子
「ははは
、ここに来る人達もその相談をするよ〜、先生からすれば、カピコちゃんの30万円は可愛らしいものです。」
「学校は得意で、働く事につまずく人もいるんです。カピ子ちゃんは働く事が好きだから、そこはとても強みですね」
最後に、ねこまたお母さんから大人の知能検査を受けたいという要望をお伝えする。
「カピ子ちゃんは受けてみたいと思っている?」
「はい!受けてみたいです」
「思っていたよりも低く出る事になっても大丈夫かな?」
「はい。自分が得意な事とか苦手な事を知りたいので、大丈夫です。」
先生の顔をしっかりと見て、熱意ある眼差しを向けるカピ子の気持ちは、どうやら受け取ってもらえたようだ。
今月の末に、18歳のカピ子は大人対応の知能検査を受ける。
用意するものは何もない。
下調べも練習もしない。
むき身のカピ子、あるがままのカピ子で受けてみるのだ。
あっ
という間に付き合って別れた、儚いネット彼氏くん。
君のおかげで、カピ子はまたひとつ、自分という宇宙を知る冒険ができそうだ。
不得意な事はそもそもしない
不得意な場所は避ける
パスカード(やらずに次に進む)を上手に使って、人生ゲームのコマを進めて行けるように、
一旦休みカード(とりあえず休む)を上手に使って、無理なく働いて行けるように
カピ子が持つスキルカードと経験値が、現時点でどれくらいなのかを知るために。
今カピ子は、知能検査を受ける日を楽しみにしておられる。
初めての知能検査を受けた時の、あの嫌々感は今の彼女にはない。
さぁカピ子、楽しんで受けていらっしゃい!
思っていたよりも低い数値で落ち込んだ時は、
焼肉食べ放題連れていったるわな
