カピ子が、、、
あの、
平均IQが71で、言語理解能力が著しく低く、主語がなくて起承転結もないというぶっ飛んだ会話能力を待ち、動きがまるでマナティー(あくまでもねこまた目線)
(時速8Kmをこえるスピードは、ほぼ出さない派)
な、
ああああああああの永遠の7歳児カピ子が????
成長した。
本日、人生で初めて自らの力で採用にこぎつけたアルバイト先での勤務日数が、6日目となる。
初日→優しい人で嬉しい
2日目→意地悪で怖いおばさん最悪
3日目→優しくて面白いおばあちゃん好き
4日目→意地悪で怖いおばさんもう辞めたい
となったカピ子は、5日目の勤務に行くか行かないかで非常に悩んでおられた。
カピ子が勤務する先のキッチンは極狭い。
意地悪で怖いおばさん(あくまでもカピ子目線)とマンツーマンで1日過ごすのは辛い。
泣いちゃう
もう泣いちゃう
だって怖いもん
と、新米カピ子は悩んでおられた。
明日休もうかな、、、、
もう辞めようかな、、、
いやでも、やめたらお金稼がれへんしな、、
続けるかやめるかの選択肢の狭間で、揺れ動くカピ子の姿オモロイ。
はっはっは!そりゃ災難でしたなぁ
ひゃ〜こわいおばちゃんや!泣かずによくがんばったやん!
ふむ。初めてのバイトはみんな3日で辞めたりするから、気にせんでええで。
へ〜、そうなんや。
ほうほう、カピ子の仕事やから、どうするかはカピ子が決めたらいいねん。
ねこまたはまず、口から漏れ出そうな山ほどのクソバイスは封印し、
秘技はひふへほ(返事は全てはひふへほで済ます)を全力で行使した。
カピ子はアドバイスや指示を求めていない。
ただ、聞いて欲しいだけなのだ。
主語がなくて起承転結もないカピ子の謎トークを、突っ込まずにただ聞く。
という行為は、謎トークの滝に打たれるくらいに厳しい修行だ。
、、、、はらたつぜつかれたぜ。
ひとりで落ち込んだり怒ったり、笑ったり喜んだりして脳内の整理整頓を終えたカピ子は、



と、お決めなされた。
へー、よかったね。
え?ねこまたの本心は??
心底どっちでもいいである。
もう、脳内で鼻をほじほじしながら聞いていたもんね。
カピ子は5時間半働いておられるから、今現在カピ子が働いた日の家事(洗濯掃除皿洗い)はねこまたが請け負う事にしている。
カピ子は、家事も私がするわ!と張り切っておられたけれど、何事も、最初から全て頑張ろうとしてはいけないのだ。
完璧を求めてはいけない(これまでの経験により導き出された尊い結論)
バイトを四日目で辞めたら辞めたで、カピ子はまた家事をして月に15000円の報酬を受け取れば良い。




わたし行くわ!
どうやら、意地悪で怖いおばちゃん(カピ子の前にも立て続けに3人のバイトが辞めているらしい)に、物欲が買ったようだ。
さすがカピ子、物欲の塊の女王









というわけで、5日目である一昨日、カピ子はバイトに行った。

と宣言して。
バイトに行く!ときめたカピ子に、唯一ねこまたが授けたアドバイス
ニコニコしている16歳は好かれる
を胸に、1日中ニコニコと笑顔を返したらしい。
教えてくれてありがとうございます
はい、やってみます
すみません
ある人からは娘、
またある人からは孫のような年齢であるカピ子だ。
ぶすーっと不貞腐れて返事もないという16才は困るけれども、それなりに動いてニコニコと返事をするゆっくりガールならば、受け入れてもらえる可能性もあるだろう。
多少ポンコツな所はあれども、年末年始、土日祝日、ベテランパートさんが休みたい日などに自由にシフトに突っ込めるカピ子の存在(休学中で暇だから)は、きっと彼女らの助けになるはずなのだ。
5日目の相棒は優しい人だったらしい。
意地悪で怖いおばさんはホール業務をしていたらしい。
ニコニコ働いて、みんなからの質問にも答えて、世間話にも参加したカピ子が帰る時、
意地悪で怖いおばさんにも「さようなら」と笑顔で挨拶をしたら、「はいお疲れさん」と返してくれたそうだ。
よかったね、カピ子。
カピ子は、ひとまず「辞めることを辞める」事にした。
パートのおばちゃんズに習って、カピ子はコンビニのおにぎりとペットボトル飲料を辞めて、お弁当と水筒を持っていく事に決めなすった。

などと言っている。
昨日の夜、ねこまたお母さんとカピ子は新しい水筒とお弁当箱を買いに出かけた。
夜のうちに、カピ子は買ったばかりのお弁当箱と水筒を洗い、洗った水筒にお茶を入れる。

だそうだ。
朝7時に起きてきて、カピ子はお弁当を作った。
冷凍のチキンナゲットをチン
晩御飯(オムライスとサラダ)の残りをつめつめ
と話しかけると、

とおっしゃる。
あんなになんもできなかったカピ子が、
自分で物事を考えて悩み、結果を導き出し、頑張ろうとしている。
ささっと動けるわけではない。
もちろん、会話能力だって相変わらずのとんちんかんだ。
カピ子の、平均IQが71の脳みそや、各種分野の最大能力値は、この先もきっと変わる事はない。
それでも、人間は成長するのだ
と、カピ子をただ観察していて思う。
経験は積み重なり、ぽんこちゅガールカピ子の人生を彩ってゆく。
どんなに悲しい経験も
どんなに嬉しい経験も
等しくミルフィーユなのだ
ねこまたお母さんが、ポンコツカピ子にしてあげられる事は、指示や指導ではなかったのだな。と気づく。
今のゆるゆるお母さんのねこまたが、カピ子にしてあげられる事は、
カピ子の愚痴を、あっはっは!と笑って聞く
お疲れ様やったなぁと、ケーキ屋さんでケーキを買う
ご褒美に、2人でカフェやファミレスでまったりと過ごす
カピ子がこれから経験するであろう、やるせなさや悲しさや辛さの間に、
オカンと美味しいもの食べたな〜
の経験がミルフィーユされることだけを望もう。