自己採血を800ml用意して(400を2回採血)


宇宙人「なんか、留学するみたーい🥰」


などと浮き足だって、旅行用のスーツケースに10日分の入院セットを詰め込み。


背開きの手術着にノーパンスタイルでストレッチャーに乗り、カピ子はエステを受けるかの如く手術室へ運ばれて行った。





午前9時から午後4時。


これが、今回の背骨の側わんの手術に要する最大時間だ。



ねこまたは今家族待合の部屋で、実に久しぶりにこのブログを書いている。


なんせ時間だけはたっぷりとあるので、細々と思いの丈を綴ろう。


コーヒーコーヒーコーヒーコーヒーコーヒーコーヒー



カピ子は手術の前日に入院し、夜は1人で病室で過ごした。


本当は、ねこまたお母さんは主治医からの手術説明が終わる夕方を最後に、片道2時間かかる自宅へ帰る予定にしていたけれど、


宇宙人「お母さん家に帰らんでいいやん、すぐそこ(病院近く)のネットカフェにいたら良いやん。」


とカピ子が言うので、着のみ着のままスタイルで人生で初めてネットカフェで寝泊まりした。



犬子の世話は弟の猿氏にたくし、

猿氏の世話は埴輪氏に頼んだ。



カピ子→人生初の付き添いなし入院

ねこまた→人生初のネットカフェフラットシートお泊まり

猿氏→人生初の父埴輪氏との2人寝

埴輪氏→人生初の息子との2人生活


である。


猿氏と埴輪氏の御様子については、1ミリの興味も沸かないので記録を省略す。


いつもは夕方にする犬子の散歩とエサが、夜の10:30過ぎになった事だけはしっかりと記録しよう。


、、、、犬子の肛門括約筋と膀胱は、誰よりも頑張ったに違いない。ご苦労様犬子。



さて、



小学2年生の頃に自転車でこけておまた部分を裂傷し、外科的入院をした時のカピ子を振り返ってみよう。


注射で大泣きし、看護師さんの処置ひとつに大泣きし、母がトイレに行く一分間でさえも待てずに号泣したあの頃のカピ子。


2度と、2度とカピ子の入院の付き添いは御免だ


と心に誓いたくなるくらいに、へとへとに疲れ果てたあの時。


一生手のかかる子どものままに違いない!!


と、カピ子の未来を末恐ろしく感じたあの日。



それが、、、、、、


なんという事でしょう、、、



夕方の主治医の説明までの間にぐーぐーとお昼寝したのに、


夜も1人でぐーぐーと眠り、


朝食が出ない事にも文句を言わず、


朝の7時以降は水が飲めない事にも文句を言わず、


持ち込んだノベル文庫を読みつつ、のーんびりと母の到着(8:30)を待っておられた。



手術の前日は不安で眠れない人も多いだろう。

ねこまただって、もしも手術をする事になったら、様々な不安が脳内をしめてしまうだろう。



今回、カピ子の脳内を占めていた事柄は概ね3つ。



①1人で約2週間も家を離れるなんて、まるで留学するみたい😍 わくわく


②側わん手術が終わったら、3センチは背が伸びるねん!もうお母さん見下ろすわ😚


③手術した後はしばらくご飯食べられへんらしいから、5キロくらい痩せると思う🥰



以上。


ゆるい。

ゆるすぎる。

彼女は主治医の話をほんまに聞いていたのだろうか。


聞いているのは聞いている


それは間違いない。


だがしかし理解はしていないだろう

ええねんええねん、

理解してなくてええねん


彼女の仕事は、


手術当日まで取り乱す事なく過ごし、不安感に囚われる事なく穏やかな心持ちで手術台に登る事だから


あとは、素晴らしい頭脳を持ち、さらなる努力と学びを尽くし、一生懸命に頑張ってくださる主治医と医療スタッフの皆さまに託す。


カピ子の体を構成する、日々精一杯活動してくれている各機関の細胞達に託す、



がんばれ!

カピ子細胞達!!


人間のスーパードクター達が、術後に楽になるよう背骨を整えてくださるから、君たちは全力で傷ついた細胞や骨の修復をしておくれ!!



がんばれ!

がんばれ!

がんばれ血球達!

がんばれ小さな小さなスペシャリスト達!!




ねこまたは、ゆるるんカピ子の思考回路にあえてなーんも突っ込まなかった。


手術のリスクや、術後の苦しみの目安などもごく少量の情報に止め、カピ子と一緒にゆるる〜んと過ごした。



これまでの過干渉ねこまたお母さんならば、


手術のリスクや術後の苦しみも丁寧に伝えて、カピ子が取り乱さないようにありとあらゆる対策をねこまたなりに練り、手術までにカピ子を訓練しておこう!!


と考えて行動しただろう。


カピ子の不安や痛みを共有しようとしてしまっただろう。

入院後に不都合がないように、カピ子を押しのけて自分で入院グッズを準備してしまっただろう。



それは間違いだった。



保護者ねこまたの仕事は、


日々を当たり前に過ごし、

しょうもない事でカピ子と笑い

手術を楽しみにしているカピ子と同じように楽しみに待ち、

タコ「スーツケースってめっちゃ便利やなぁ」

タコ「うわ、カピ子荷造りうまっ😳」


などと言って、入院グッズを準備するカピ子をそばでニコニコしながら見ておれば良いのだ。


タコ「もしなんか足りんかったら、ラインしてくれたらお見舞いの時に持っていくわ〜😚 ダイジョウブダイジョブ」



それだけで良かったのだ


らくなのだ


目から鱗なのだ




昨夜のカピ子は、持ち込んだ本を読み、Instagramをチェックし、22:00からの火曜ドラマを見てからYouTube動画を楽しんだ後に寝たらしい。



ねこまたも、家事を全て放棄し、犬子の世話も放棄し、カピ子への心配も放棄して



ネットカフェで山ほど漫画読んで、読み疲れて泥のように眠ったわ


おお、わたしってどこでも眠れるんや😵

多少うるさくても寝床が狭くて硬くても、熟睡できるんや😲

と、確認できて良かったわい。



まああれや、日々体力を削って生きているからな。

睡眠を取れるならばたとえどこだって良い。

それだけや、、、、。



、、、よし、埴輪氏と喧嘩をした時はネットカフェに家出しよう。



1度自宅に帰って家事を片付け、早朝早い時間に再び高速道路で病院までくる作戦


をドタキャンして


餃子の王将でひとりごはんしてから病院最寄りのネットカフェで朝寝坊する作戦


に変更して良かった!!


この1ヶ月の疲労がすっきりと吹き飛んだぜ爆笑



それもこれも、

カピ子が「お母さん病院の近くにいたらええねん」


と言ってくれたから。


宇宙人「犬子は猿くんに任せたらいいし、猿くんと埴輪パパは子どもちゃうねんから勝手にするやろ」



と言ってくれたから。



過保護と過干渉は、相手だけでなく自分自身も疲れさせる事だったんだな。


と、人生44年目にして深くふか〜く実感している。





今頃カピ子は、深い眠りについているだろう。

医療スタッフの皆さま達は、素晴らしいチームワークでカピ子の背骨を整えてくださるだろう。


7時間、立ちっぱなしで、細心の注意をはらって。




未来の不安を今考えない。

未来の不安で今を潰さない。


その時その時に最善の策を考える。

その時その時に、目の前から幸せなところを見つけてみる。



術後のカピ子はぐったりカピバラになっておる事だろう

手術せんかったら良かった、、、と泣くだろうと母ひ想定している。(最近は予想がはずれがち)



それでも、あのカピ子が元気に笑顔で手術室に入れた事は、ねこまたにとったらば、



誇らしくて、嬉しいから、温かな気持ちで胸がいっぱいなのだ。



さて、今の気持ちをブログに綴る事ができた。


家族待合を抜けて、院内カフェーで暖かなコーヒーを飲んで来るとする。











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