はいはいはーい。
明日に迫って来ておりますぞ、単位認定試験が
それでは、前日のカピ子嬢の様子を見てみましょう。
「ホットケーキMIXを使った蒸しパン」レンジで作る方が楽か、蒸し器で作る方が楽かの実験をした結果、
マグカップに生地を入れてレンジで13分加熱するという驚きの行動をする。
ねこまたが仕事から帰ったら、家中が焦げ臭い。
家事かと思って走ってキッチンへ行ったくらいに焦げ臭い。
なんなら、猿くんの習い事の付き添いに来ている今でさえも、ねこまたから焦げ臭い香りが放たれるほどに焦げ臭い。
「レンジで蒸しパンを作ろうとすると、コゲたでござる」
という結果を手に入れたカピ子は、蒸し器で蒸しパンを蒸してくれていた。
焦げ臭いリビングで食べる出来立ての蒸しパンは美味しかった。
神妙な顔つきで、「お母さん、わたし悩みがあるねん」と、蒸しパン食べているねこまたに言ってきた。
どうやら、来年は休学したいらしい。
ねこまたがカピ子にしたお返事はこちらだ⬇️
「休学?いいやん。もぐもぐ、、、オッケーオッケー、今すぐ学校に伝えようか??もぐもぐ。」
もはや即答である。
学校に行く気がないのなら、たっかいたっかいゼニを支払って通信制高校の美容専攻科に行く必要はない。
何がなんでも来年度の学費を支払う前に手続きがしたいなと考えたねこまたは、ノリノリの乗り気で笑顔でカピ子に問うた。
「え??ちょっとまって、今すぐじゃなくていいわ。なんで休みたいのかの理由とか聞かへんの??」
と、目を白黒させながら驚くカピ子が目の前にいる。
「え??だって自分で考えた結果、来年は休みたいと思ってるんやろ??めっちゃいいやん。この1年頑張ったカピ子を見てるから、次の1年をどう過ごすかはカピ子が決めたらええねん。」
「なんなら、明日の試験行きたくないとかでもオッケーやで?もう十分がんばったし〜」
「いや明日は行くし!!全部ダメかもしれんけど、勉強がんばったし!!」
しっしっしっー
へーそうなん、明日は行くんや。
お母さんも仕事の休みとってるから、約束通り明日は車で行こうか。
さて、、、、、ここでねこまたの今の正直な気持ちを記録する。
来年のカピ子が、どこで何をしておってもまじまんじで何も気にならない。
出せるゼニには限りがあるから、なんでもして良いとは言えないが、ゼニを出せる範囲ならば、彼女が何を選択しても理由を問わず賛成する。
という心づもりでいる。
いや、心づもりではない。心の底からそのつもりでいる。
いつ、どこで、誰と、何をするのか
自分の人生を、どう過ごすのか
自分の人生をどうしてみたいのか
歳若く、まだ子どもではあるけれども、カピ子がカピ子なりに考えてみるといい。カピ子が考えて導き出した行動に、ダメ出しはしない。
カピ子が自分で考えて行動した結果、失敗に終わったとしても、今のねこまたお母さんはこう言ってみせる
「そうかそうか、選択を失敗したんか、、、、まぁ人生なんてそんなもんよ?元気が貯まるまで籠っていいぞ?どんまーい。や。」
と。
カピ子は話を続ける。
「実は、、、昨日も今日も朝起きた瞬間から背中が痛いねん。12月くらいから痛かってん。」
「来年は学校を休学して、側わんの手術を受けたいなと思ってる。」
ほうほう、なるほどなるほど、
カピ子は、小5から診察を受けている側わんの具合が気になるようで、診察の結果次第では手術もしたいらしい。
昨日から「側わん 手術」で色々調べているらしい。
寝ても覚めても背骨が痛い気がする
手術を受けた人の術前の症状と似ている気がする
保護者ねこまた目線からカピ子を見ると、
どうやら彼女はとてもとても緊張しているように見えた。
慣れない勉強を毎日彼女なりに頑張っていたから、肩も腰もこるだろう。(基本姿勢はヘソ天カピバラスタイルなもんで)
合格と不合格がはっきりと出てしまうテストは、もーーーーのーーーすーーーごーーーーーく、苦手だろう。
たとえ不合格でも、新たなレポートを再提出すれば単位が取れるとわかっていても、
10:00から17:00まで、ぶっ通しで行われる単位認定テストは、不安でたまらないはず。
ねこまたお母さんは、カピ子がねこまたに伝える内容を、全て即決で全肯定した。(もちろん、カピ子に伝わりやすいように短文で)
側わんの診察の予約も、明日病院に電話をして取る事にした。
お医者さんと相談して、手術が必要ならばもちろんしたらいいし、来年1年間休学してみたいと思ったならば、側わんの手術が無くても休学するといい。
無問題なのだ。
怒られるかと思っていたカピ子は、気の抜けたねこまたお母さんの返事にほっとしたりがっかり(ダメと言われると想定して、対策を考えていたらしい)したり、お忙しそうだった。
彼女にとっての大きな悩みをふたつねこまたお母さんに打ち明け、オッケーをもらった彼女は、
「お母さん、わたしもう少し色々考えてみるわ。」
「とりあえず明日の試験は行くわ。」
と言った。
ねこまたは、
「来年度の学費の支払い期限や、タブレットの申込の締め切り日までに決めてね〜」
とだけ言った。
単位認定試験の結果次第で、カピ子の今のこの気持ちは七転八倒すると想定している。
たぶんやけど、想像以上に合格点に届いた科目が多ければ、ウキウキるんるんでそのまま高2へとコマを進めるだろう。
全落ちしたら、1年間休学するだろう(頑張った1年間がもったいないから、やめたくはないらしい←笑)
さてさて、明日はカピ子の人生で初めての、単位認定試験だ
ひーこらひーこら言うて試験を受けるはずのカピ子が、
どんな表情でねこまたの元へ戻ってくるのかを、楽しみにしよう。