カピ子が週に3回通う、ゆるゆる通信制高校ははんなりとした都会のビルのワンフロアに佇む高校だ。



やる気が出ない子への特別なケアは今のところなさそうで、

朝起きられない子への声かけなんかもなさそうで、


学校がしてくれることは、定期的にレポートの進み具合を記した表が、保護者の元へ郵送されてくるくらい。


1クラスが10人程度なのに、毎回授業に集まるのはおおむね5人(顔ぶれは変わる)で、学校よりもバイトを優先しちゃったりする生徒さんだっている。



、、、、たぶんきっと


高校2年生に上がる頃には、辞めちゃってる子も割といるのではないかしら。


と保護者ねこまたは想像中。



丁寧な指導があってこそ伸びるタイプの生徒は、ゆるゆるタイプの通信制高校は選ばない方が良いのではないか、、、、と、入学してから1学期が過ぎようとしている今思う。



逆に、レポートの進み方や、学校生活のリズムを細かく決められると困ってしまう、カピ子のようなタイプの宇宙人キッズには、今のところぴったりとはまっている。


カピ子が通うはんなりゆるゆる通信制高校は、はんなりとした場所にあるが故に、大層はんなりとした講座がご用意されていた。



その名も、、、着付け講座。


祇園祭の開催時には、子どもたちが自分の手で浴衣や着物を着る事が出来るよう采配された授業で、



そもそも、小学5年生から通っている茶道教室のおかげで着物を着る機会があり、和の文化に馴染みがあるカピ子にとっては、



もうワクワクして楽しくてたまらない授業だったのだ。



1回目は、トルソー相手にゆかたの帯を結ぶ練習。


2回目はトルソーに浴衣を着せる練習。


3回目はトルソーに振袖を着せる様子を見学。袋帯だけ結ぶ練習。


4回目は、自分自身が浴衣を着る練習。


とまぁ、とんとんとーーんと教えてくださった。




はい。


ここで問題です。



平均IQが71で、短期記憶IQが69のカピ子は、浴衣の着付けを覚える事ができたのでしょうか??



チクタクチクタクチクタクチクタク



ボーーーーン。




さあ、答えは??




でき、、、、

、、、、、

、、、ました!!!びっくりびっくりびっくりびっくりびっくり



自分自身に浴衣を着せる授業の前に、あらかじめ予習をしておきたかったカピ子様は、


日常生活を作務衣やら着物やらでお過ごしなさるちょんまげてる爺様をとっ捕まえて、ポイズン教祖婆様にねこまたお母さんの昔の浴衣を出してもらって、


自発的にゆかたを着る練習をなされた。



ほんまかいな。

うそでしょ??


ねこまたが、パート先から汗にまみれて帰宅したリビングで、



浴衣を着たカピ子がはんなりとお過ごしなされている姿を目撃した回数2回。



脱いだ浴衣は、きちんと畳まれてハンガーにかかっている。



、、、、、、、ねー

、、、、、、、、、ねー

、、、、なんかもう、ほんまは色々できるねやん。



と思った。




そして本日。


はんなり祇園祭へ友達と浴衣着て行くねん。



と宣言していた通りに、

カピ子はひとりでさっさと浴衣を着付け、朝9時半に自宅を出て(もちろん駅までの送迎はねこまた)京都へと向かった。




9:30に出発するって言うておったのに、

9:00からリビングで化粧を始めたカピ子。

(まだパジャマ)


あーもうこれ、確実に間に合わないパターンやわチーン


と思いつつ、一切何も言わずに過ごしておると、しれ〜っとご自分の部屋へ旅立たれ、



9:20に可愛らしい浴衣姿でリビングに降臨なされた。


ほんまかいな。

びっくりやわ。

はやいやん。

すごいやん。


可愛い可愛い!すごいすごい!!上手上手!!

と褒め称えた後に、

タコ「今日は猛暑らしいから、熱中症に注意やで〜。」



と伝えたねこまたお母さんは、

何時に帰宅するのがなどは一切聞かずに、


タコ「では、楽しんでらっしゃい!!祇園祭の動画送ってや〜おねがい


とだけ言葉を発し、駅の中へと消えてゆくカピ子に手を振った。

(その後のねこっさんはもちろん灼熱のパートへ行く。ゼニズラゼニズラ。)



午後2時。






灼熱、強烈な人混みで疲労が蓄積したカピ子とお友達は、約3時間祇園祭を堪能し、すたこらさっさと帰路に着く。ねー




、、、、だよね。

、、、、人混みは疲れるよね。笑




夜まで祇園祭で遊ぶわプンプンプンプンプンプン



と、お2人で鼻息あらーく決意表明なされていたけれど、元不登校で体力がないカピ子ちゃん達の体力が、夜まで持つことはないだろうと想定し、



「夜まで遊んではいけません!!」

と、先走ってクソバイスしておかなくて良かったニコニコ





はい。


人生初めての祇園祭を浴衣で堪能した娘、午後3時過ぎに帰って来られました〜〜笑い泣き









ねこまたお母さんが、ちょんまげ爺と3時のおやつに食べようと思って買ってきたおはぎと、



ちょんまげ爺が茶道のお稽古の後にもらってきた練り切りを、はんなりといただくカピ子の図。↑





ぷぷぷ。

かーわいい。


美味しいおはぎをペロリと食べて、練り切りももちろん食べて。


冷たい氷入りのお抹茶をごくごく飲んで、



興奮したカピ子は祇園祭を語る。


宇宙人「お母さん、祇園祭の動画を撮りたかってんけどな!人混みに押されてとてもとても動画は撮れなかってん!!!爆笑


宇宙人「なんとか写真だけ撮ってきた〜絶望。」







四条通りは大混雑!!

お昼ご飯も大混雑!!



なんとかドーナツを食べてお腹をみたし、浴衣を着た自分たちの姿を残すべくプリクラを撮り、


韓国アイドルのグッズが売っているお店でショッピングを楽しんで帰ってきたらしい。


地下鉄は大入り満員で、ぎゅーぎゅー詰めで押しつぶされそうになったらしい。笑



青春らしいらしい。




おおおおおお。

へそ曲がった闇の厨二病娘が、

この世なんてクソだと罵って喚いていた、自宅のクッションに巣を設けておられたヘソ天カピバラネット中毒娘が、



現世(うつしよ)をご経験なされたよ。





、、、、。

、、、もう2度と祇園祭には行かないんだってねー



きっとどこがで誰かが倒れているに違いないんだってねー。(いやそれ前回のあなた)




ああおもろ。



さてさて。


バイトの面接に2回連続で不採用で、

それ以降1回もバイトを探しておられないカピ子ちゃんは、



この度の祇園祭により、自由に使えるカピ子へそくり(入学祝い)の残りが5000円になってしまわれたゲラゲラ



ねこまたお母さんから渡される家事手伝い給料は毎月5000円。




、、、、。



カピ子ゼニがねえ。



金欠カピ子。




さあ、どうするカピ子??




ここはひとつ、カピ子がどう動くのかを観察するだけにとどめてみよう。




クチダシタイキモチニ負けず

先走ってケイカクヲネリタイキモチニも負けず


欲はなく(ありまくる)

決していからず(瞬間湯沸かしねこまた)

ただ静かにわらっている(声でかい)


ソウイフモノニ


ワタシハナリタイ



先は長い。







マキアレイベル 薬用クリアエステヴェール


ヘビロテ。ネイビーとカーキを持っている


猿くん大喜び↑


周りの人におしゃれだと高評価↑