これの続き。できればこちら↑を先に読んで欲しい。




、、、、、、。




カレーライスを作りあげたねこまたお母さんは時計を見た。



時計の針は18:30を指している。



「わたしは別に緊張してないで〜口笛



と言いながら、カピ娘はカレーを食べている。




、、、、だめだ。

なんかしらんけど家にいれない。




ねこまたお母さんは、なぜか合否の結果を知りたくない。



どうしても、自分自身が大学を全落ちした時の記憶が蘇ってきて、悪い結果ばかりを想像してしまうのだ。



タコ「あ!キッチンの食器洗い洗剤ないわびっくり ちょっと買ってくるから、チャイムがなったらカピ娘が受け取りしてな〜。」



と言って、ねこまたお母さんはスーパーに逃げた真顔



、、、、最低やな自分。




と思う。



自宅で待てよ、2時間くらいゲロー



と真底思う。




しかも、めっちゃ時間をかけてスーパーを彷徨って19:30に自宅に戻ったのに、

すでに到着して結果が出ていますように!!と願ったのも虚しく、まだ到着していなかったという空回りぶりだ絶望



、、、カピ娘はいつものように、ゆったりと椅子に座ってYouTubeを見ている。




その時。



犬子が吠えた。


宇宙人「わたし、出てくるわ!!」



そう言ってカピ娘は、チャイムが鳴る前に玄関のドアを開けた。



吠え続ける犬子は、猿殿が嗜めてくれている。




宇宙人「猿!!着いてくんなやっムキー


という娘の声が響く。



娘は受け取った封筒を手に、バタバタと2階の自室へと入って行った、、、、、。



リビングへ戻ってきた猿くんに、ねこまたは声をかけた。



タコ「今はおちょけたらあかん。そっとしとこう。猿くんもいずれ経験するからな、、、、。」



姉の緊張をほぐしてやろうとおちょけたのであろう猿くんだが、今日のこの時だけは、我々には何もできる事はないのだ。








お母さん!!お母さん!!お母さんっっ!!!


娘の甲高い悲鳴が聞こえた!



ソファーにめり込んでいたねこまたは飛び起きて、2階に続く階段へと走る。



2階から、へそ曲がった宇宙人で中学不登校なカピ娘が駆け降りてくる。




合格してた!!

わたし、合格してたわ!!


カピ娘はねこまたに抱きついて号泣した。



しゃくりあげて号泣した。



実に久方ぶりに、ねこまたお母さんはカピバラ娘とハグをした。



なんてことだ!!あのやさぐれた娘が自分の力でひとつの道をゲットしたのだ!!

これはすごいことだ。

何よりもすごい事だ。



アホちゃうか?と思われてもいい。


ねこまたお母さんと娘にとったらば、合格する確率の方が多いのであろう通信制高校の合格通知が、


難関大学のソレと等しいほどに価値がある。



カピ娘はよく頑張った。本当に頑張った。

なーんもしてくれない母親に文句を言うこともなく、やり遂げたのだ。



彼女の人生で初めて手に入れた、ダメじゃない方のレッテルなのだ!!!!!!、



面接官の先生ありがとう笑い泣き

受付をしてくれた先生ありがとうえーん

体験講座で娘に声をかけてくれた先生ありがとうぐすん



ねこまたは笑った。

嬉しくて笑った。

ねこまたからは涙なんて出なかった。



涙を流して喜ぶのは、頑張った本人の特権なのだきっと。





リビングのドアから顔を出した猿くんが、

「おーい、そこ寒いから、リビングでしたら??」

と、冷めた眼差しを送る。



ふふふ。

まるで他人事だな。



自分事であるカピバラ姉の感情の爆発が、いかに自分の人生と向き合ったのかを物語っている泣き笑い




娘が握りしめていた紙には、「合格通知書」という文字が記載されていた。



ねこまたがついに得られなかった、行きたい学校への切符だ。



娘は晴れやかな顔をしている。

娘の目には光が指している。



爺様と婆様に通知書を見せに行く。

レアキャラ埴輪パパに、LINEを送る。



進学校でも公立校でも私立校でも全日制でもない、通信制高校なのに、筆記試験もないのに、倍率もちっとも高くないのに(合格率10割かもしれない)、



みんな、胴上げをしそうなほどに喜んでくれた。




闇落ちして暗闇にこもって、三角座りをして壁に穴を開けた彼女が、IQ69のあの娘が、



義務教育を卒業した次の世界を手に入れたおねがい




娘の育児は、いつもいつもモヤモヤしたものに憑きまとわれていた育児だった。


娘にも自分にもダメレッテルを貼り重ねた育児だった。




今の空は青い。

分厚い雲の上に掛かる、虹を見た時と同じ気持ちがする。






、、、明日は、はま寿司でお祝いをして欲しいらしい。笑



いつもは注文を許可してもらえない、はま寿司パフェを食べたいらしい。笑笑




うん。いいよ。

パフェ食べていいよ。

母ちゃん眉間にシワを寄せずに、笑顔で注文を見守るよ。




お疲れ様娘。


春が楽しみだねおねがい




追伸


、、、、、、母ちゃんは、1/26締め切りの学費1年分約86万ゼニー(専門コースなので、通常コースよりも30万ほど高い)を見て、瞬殺で現実に引き戻されている。ネガティブ



授業料は、途中で辞めなければ来年の5月に戻ってくるんだって真顔




、、、、。



すみません。



できれば、、、、。1年間は通ってほしい、、、、。




と、密かに思ってしまっておるよ。




授業料が戻ってきたら、それを来年度の支払いに回したいからな、、、、ネガティブ




、、、、、、、滝汗ゲローお願いチーンゲホゲホ笑い泣きオエー

(↑嬉しい気持ちと来年度にかかるゼニーへの恐怖により気持ちが入り乱れている。)



よし。また明日から働いてゼニを稼ごう。




えいえいおー




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