6年間、同じクラスで過ごす予定の、小学四年生の息子のクラスは、


現在、学級崩壊真っ只中である。


冬休みを挟んで、何か変化があるかな??と思われたが、3学期が始まったその日から、いつもの通り授業ははちゃめちゃなようだ。



具体的に、どんな感じの崩壊ぶりかと言うと、


①授業中に部屋から脱走する。ゲッソリ

②授業中に逆立ちを披露する。滝汗

③先生なんて大っ嫌い!!こんな授業全然おもしろくない!!と、クラスの中心で不満を叫ぶ。ゲロー

④マスクをつけずに、至近距離で喋り続ける。チーン


⑤給食の時間以外は、基本、座って授業を受けない。
   うろうろと移動する。


と言った様子らしい。(息子目線による)


ちなみに、これらの行動を行なっているのは、


実は、小1の時に息子が不登校になった原因である、ネグレクト少年(ジャイアン少年)。である滝汗


ネグレクト少年の近所から、ねこまた家が引っ越して、3年が経とうとしているが、


小1の時点でのネグレクト少年より、小4の今の彼の方が、


残念な方向へパワーアップしている。



高学年になれば、息子が不登校だった事も過去の事になり、なんだかんだ言って、ネグレクト少年ともわいわいと過ごすのではないか。



そう思っていた。



が、



3年経った現在。



ネグレクト少年は、2学期の間、好きになった女の子に(マスクなしで)ずーーーーーーーーっと唾を飛ばしながら喋りかけまくり、(ちゅーできるくらいの至近距離)。


その女の子は2学期の途中から不登校になってしまった滝汗



ネグレクト少年が、フォートナイトをするために、土日祝日、午前午後、年末年始関係なく、遊びに行き倒したお家の少年も、


学校へ来たり来なかったりの、半分不登校になってしまっている。ショボーン(学校へ行った日は、ネグレクト少年が自宅へ遊びに来てしまうから。と、本人が言っている)




そんなネグレクト少年への、担任の先生からの初期対応は、


無視。
そして放置。

だった。


無視(空気のように扱うヤツ)と、

放置(どこで何をしようがしゃべろうが、相手にしない事)。


は、

ネグレクト少年の逆鱗に触れた。


相手にされないから、諦めて、静かになる。


はずもなく、


担任の先生がしびれを切らして怒るまで、激しく煽りはじめたのだゲロー


堪忍袋の尾が切れて、ブチ切れる先生を見て、彼は喜び、先生が自分に注目した事が嬉しかったのか、それ以降、先生を怒らせるために、ありとあらゆる事を行なっている。


担任の先生だけでは、対応が出来なくなってしまった今では、

ネグレクト少年1人に対して、専属の補助の先生、学年主任の先生、教頭先生が出動してくれている。


それだけの先生が対応しても、


ネグレクト少年が落ち着く事は、今のところない。




ねこまた家が、ネグレクト少年一家の近所に住んでいたのは、息子が年少から小1の途中までの4年弱である。

わたしと息子が、ネグレクト少年の傍若無人な振る舞いに根をあげてからの2年は、出来る限り距離を置くようにしていてので、


ねこまた家とネグレクト少年のつきあいは、年少と年中の約2年間だ。


当時のネグレクト少年のお母さんは、


「うちは、怒らない育児をしている」


と言っていた。

ネグレクト少年が、何かの原因で怒り出して、超音波のようなキーキー声で地団駄をふんで怒り出したら、


息子が落ち着くまで、自分が別の部屋へ閉じこもる。


と言っていた。

怒り狂って騒ぎまくって、怒りを発散させた息子はそのうち自我を取り戻し、

「ほんとにお母さんは悪いねんから!」

と、ブツブツつぶやきながら、自分が散らかした物を片付け始めるそうだ。


やかましい音がやんでから、そうっとリビングへ戻るのだそうだ。


公園で遊んだ時も、ネグレクト少年は下に落ちていた棒をぶんぶんと振り回していた。

近くに小さな子どももいるのに。


はらはらするわたしと違い、ネグレクト少年のママは、まるで息子を見ていないように、佇んでいた。


小さな子に当たると怪我をするから、棒を振り回すのはやめてね。と言っても、
ネグレクト少年は自分に言われていると気づかなかった。


気が短いねこまたは、


キーキー騒ぎながら、一心不乱に棒を振り回すネグレクト少年をとっつかまえて、

合わない目線をぎゅっ!!と合わせて、


「ここで棒を振り回したら、小さい子が怪我をするから、振り回しません!!」


と、大きな声で怒った(他人の子には、冷静に言葉を選べるのだ。笑)


がっつりと捕まえられて、自分の目線に合わせてしゃがまれて、怒りのオーラと声でもって、目を見ながら怒られたネグレクト少年は、初めて止まった。


あわあわ。と、目線が泳いだ。


「周りに人がいるところで、棒をふりまわしたら、目に当たって目が潰れるかもしれない。頭に当たって血が出るかもしれない。棒を下に置きなさい。」


と、怖い声で伝えた。


ネグレクト少年は棒を手放し、ママの元へ走り、


「怖かった〜。」

と、しがみついた。


立ったままのママは、しがみついた息子の頭をなで、

「怖かったんか。」

と言った。

それだけだった。


怒りん坊のねこまただが、人の子を叱るのは、実はあまり気分がいいものではない。
あぶなすぎる事をしていたら、できれば親が怒ってほしい。
怒り狂う親を、他の親がフォローするくらいが、ちょうどいいのではないか。と思っている。


ネグレクト少年のママは、ネグレクト少年が何をしても、褒めないし、怒らなかった。


当時3歳のネグレクト少年は、いつもひとりで道路で遊び、近所のおばさまのお宅の塀を登ったり、車に砂をかけたり、チャイムを鳴らし続けたりしていた。

誰かの庭のチューリップをちぎって持って帰ってきた時は、ママと2人で謝りにいったそうだし、

塀を登ってあぶないからやめて欲しいと言われた時も、誤ったそうだ。



けれど、きっと、ネグレクト少年は、あぶない事をしたその時に、
キーキー声で癇癪を起こしたその時に、

自分の目線に腰を落として、目を見て、その場で怒られる事が、なかったのだと思う。


あまりにわがままが酷いときは、夜に帰宅したパパが、外で延々とネグレクト少年を怒っているのを、何度も目撃した。

「お前みたいなヤツは、家にはいってくんな!!」と、長い時間外に出され、

はい。ごめんなさい。もうしません。


と、ネグレクト少年は誤っていたけれど、きっと、何を怒られているのかわかっていなかったように思う。



そのせいかはわからないが、


ネグレクト少年は、自分が相手に嫌な思いをさせている事がわからない。


ネグレクト少年の言い分は、いつでもどこでも自分本位で、


年末は忙しいから、家に遊びに来ないで欲しい。


という友達の思いが伝わらない。


そして、驚いた事に、


「今日は遊べないので、家に来ないように言ってください。」

と、ネグレクト少年宅へ電話をしたクラスメイトのママに対して、


「すみません、もう家を出てしまいました。」

と、言って、ネグレクト少年のママは電話を切ってしまったらしい。

(そのお友達は、息子を含める悪がきボーイズとフォートナイト中だったので、計らずも実況中継を耳にしてしまった)


いやいやいや、

相手のお母さんが、年末だから来ないでと電話をしてるんだよ!!


「すみません!!もう家を出てしまいました!!すぐに連れ戻しに行きます!!えーんえーんえーんえーん


と、走って息子をとっ捕まえるのが、筋だよ、、、ショボーンショボーン






小4になったネグレクト少年は、


クラスメイトのほとんどから嫌われてしまっている。




息子のクラスには、多動で診断を受けていて、支援学級へ通っている男の子もいるが、

同じように立ち歩いていても、嫌われていない。

先生に反抗的な態度をとって、先生からは嫌われているおちゃらけ丸も、クラスメイトからは好かれている。



わたしの息子も、わたしも、


ネグレクト少年は今でも苦手だ。




お腹すいた!お腹すいた!!と、いつも言ってるネグレクト少年。
コロナ自粛で、驚くほど太って、新学期にやってきた少年。
マスクもせず、水筒も持ってこない少年。
子どもでも大人でもいいから、かまって欲しくてしかたない少年。
かまってくれる人を見つけたら、その人が根をあげるまで、付きまとってしまう少年。。



ネグレクト少年のママは、怒らない育児をしている。


と言っていたけれど、





子どもの頃に、本当に悪い事をして、大人に本気で怒られた記憶は、

大人になって思い出してもひやっとするし、


してはいけない事が、この世にはあるんだと、心に深く刻み込まれて、自分の芯のようなものになっている。


時間差ではなく、冷静な言葉かけでたしなめるでもなく、


あかんもんはあかん!!


と、激昂する事も、大事な事のように思う。




引っ越しを機に、ネグレクト少年一家とはかかわらない!!


と決め、


引っ越しして手に入った、驚くほど穏やかなプライベート生活を満喫しているねこまただが、



誰かにネグレクト少年の話を聞くたびに、3歳の頃の彼の泳いだ瞳が頭にチラついてやまない。