IQ69の娘は、実は視力も悪い。
物心つく頃から、人の顔を覚えず。
道順を覚えず。
保育園のお友達の、顔と名前が一致するのは、母子ともに付き合いのある数名の子どものみで、その他のクラスメイトは、畑に転がっている、かぼちゃやスイカのような具合だった。
小さい頃から、何度視力を測っても、
計測不可。
小さな病院でも、大きな病院でも、
計測不可。
知能の問題かな〜。発達検査で引っかかってる??
あ、引っかかってないんだ。
そのうち視力検査の方法が理解できたら、きちんと測れると思いますよ。
という言葉を、何度耳にしただろう。
親である私ですら、
視力検査のcの空いているところを指で示せ。
という意味が、娘にはわからないんだろう。
と、思っていた。
自宅で何度練習してもできない。
まぁ。毒親モードマックスで指導していたのだから、怖すぎて萎縮していた。
のかもしれない。
小3の視力検査で引っかかった時に、地元では超絶不人気な、気難しい先生がいる眼科へ行き、
この子は眼球の表面(角膜の表面)が、歪な形をしている。
凸凹があるレンズを通しているから、焦点が合わない。
本人が、周りをどのように見ているかはわからないけれど、まぁ、普通には見えていません。
歪んでるか、二重に見えているか、もやがかかったようなのか。。
この検査ではわかりませんが、網膜にも何か支障があるかもしれない。
網膜の視神経から、脳につながるところも、正常に機能しているかは、今の段階ではわからない。
と、言われた。
ハードのコンタクトレンズをはめてみて、角膜の凸凹を強制的に押さえてみて、どう見えるか試してみましょう。
と、言われた。
言われるがままに、コンタクトレンズをつけてもらった娘。。。
慣れるまでの間、待合室でお待ちください。
と、娘と2人並んで座ることしばし。
「お母さん!!時計って、見えるねんな!!」
と、摩訶不思議な事を、娘がつぶやいた。
え??なんて??
と、固まるわたし。
娘は、小3にして初めて、
歪んでいない世界を見たのである。
つまり。
階段をふみはずして、よくこけるのも、
水たまりにはまるのも、
溝におちるのも、
時計が読めずに、時間がわからないのも、
クラスメイトの顔と名前が一致しないのも、
先生に当てられても、気づかないのも、
見えてなかった。
と言うことでございました。
その昔、
道路をはさんだ向かい側から、娘に手を振ってくれているクラスメイトを、娘がガン無視した時、
ちゃんと挨拶はしないとあかん。
たとえ恥ずかしくても、手をふってくれたら、自分も手をふって答えさなさい。
と、わたしが怒った時も
つまり、その、ただたんに、
見えてなかった。
と、言うことである。
娘にしたら、教室の壁にかかってある時計も見えなかったし、
前後左右、斜めとなりに座っているクラスメイト以外は、
誰がどこにいるのかも見えなかったらしい。
そもそも、生まれてからずっと、そのような視界の中で生きて来たのだから、
自分が見ている世界が、他の人と違う。なんて、
知る由もない。
地元の不人気な眼科の先生のお陰で、
娘は、新世界を手に入れ、
一度、見える世界を経験した娘は、
ハードレンズを入れずとも、視力検査ができるようになり、
小4になる前には、自分にぴったりのメガネをかけるようになっていた。
視力に関しては、問題がなくなったわ〜〜
と、安心していた所に、
この、中1の2学期の眼科検査で外斜視。
と、診断されたのである。
どうやら、もはやメガネでは、娘の歪んだ角膜を、四六時中抑えておくことはできそうにないらしい。
背骨の側わん。知的な発達の遅れ。眼球の歪み。
運動音痴に歌も音痴。
娘の成長とともに、いろんなところから、
大判小判(頭を悩ます問題)がザックザク〜〜〜〜♪
である
、、、、この気持ちはなんだろう。
この世の「普通」のひとが、映画アイ・ロボットの新型ロボとしたら、
娘はあれだ。あれ。
スターウォーズの金ピカのやつだ。
動きがカクカクしてるやつ。
ふむ。よく見れば、若干斜視のような気もしてきた。
(⚠︎C-3POさんは、ものすごく優秀なロボットであられるので、これはあくまでも、わたしの主観である)
アイロボットの、新型ロボに比べれば、どうにもポンコツな気がするC-3POさんだが、比べなければ素晴らしいロボットだ!!
自分の相棒になるロボットをくじ引きで選べ!!
と言われ、
金ピカロボットが相棒になったら、
正直、ちょっぴりガックリするが、
まぁ、意外と楽しい相棒になるかもしれない。
「メガネではなく、コンタクトレンズにしましょう。」
と言われ、
娘は喜んだ
お化粧や、おしゃれに目覚めた今日この頃の娘である。
コンタクトレンズで過ごせるなんて、ハッピー以外の何者でもない。
小3の時に試したハードレンズは、
娘には扱いが難しく、学校内でのコンタクトレンズトラブルには、先生も対応ができなかったため、
今回はソフトレンズを処方してもらった。
ソフトレンズには、角膜表面の歪みを抑える力はないので、ソフトレンズを付けても視力が出ない恐れがあったが、
お試しレンズを付けての視力検査では、よく見えている。ということで、
ワンデイのソフトレンズを、1ヶ月分購入させてもらった。
高い出費だわ。
娘には、
必ず、自分の力でコンタクトレンズを着脱すること。
(時間がかかる間は、早起きすること)
付けたまま寝ないこと。
高価なものであることを理解し、粗末に扱わないこと。
を約束させた。
さて、
娘がコンタクトレンズを装着してから、
今日で3日目となった。
たまに、洗面所でキーキー怒っているが、
自分一人で着脱している。
メガネよりも、世界がはっきり見えるらしい。
娘には、外斜視の診断がおりているが、
このままソフトコンタクトを装着する事で、
焦点を合わせて、見ようとする力が上がれば、
このくらいの外斜視は落ち着いてくれるそうだ。
冬休みになって、コンタクトレンズをつけて、
興味しんしんのお化粧をご自分にほどこして。
いそいそと髪型を整えている娘は、
ご機嫌なC-3POだ。笑
追伸。
看護師さんに、コンタクトレンズ装着をしてもらっている時に、怖がって何度も白目になってしまう娘にわたしがブチ切れ
「怖かろうがなんだろうが、この目の前のコンセントの穴(娘の目線の先にあったので。。)を見つめつづけろ!! そして目を見開け!!」
と、しゃしゃり出てしまった。
(、、、、頼みの綱のムーディーさんは、思考回路の果てにぶっ飛ばされてしまわれた。。てへぺろ)
お邪魔しました。ごめんなさい
無事装着後、
しずしずと退散するねこまたでした。