ねこまた家に、無条件でお金をいただけるという「おこずかい制度」はない。
ビタ一文ないどーん
お手伝いはして当然の事で、金銭を与えてお手伝いをしてもらうのは、育児として良くありません。
という話はよく聞くと思われる。が、
ねこまた家のお手伝いは、お手伝いポジションではなく、ズバリ仕事である。
一回100円は、子どもからしても、母からしても大金だ。
お母さんと一緒にする〜〜。
とか、
もうあきたからやめる〜〜。
などという、ふざけた仕事に対しては100円は支払われない!!
皿洗いなら、シンク内の食器を洗って水切りカゴへ置き、シンク内のゴミを袋に詰めて捨て、シンクを洗剤で洗った後キッチンをダスターで拭きあげる。
までが100円の仕事であるねこまたはきびしいのだ。
お手伝い一回につき、10円。というルールのご家庭もあるだろうし、もちろん、無償でやられているご家庭もあると思われる。
それらも素晴らしいルールだ。
ねこまた家の家事手伝いの報酬が100円である理由は、
わたしが子ども側の立場なら、10円でこんなめんどいことやってられるか〜〜
と、怒りくるうであろうから。
ただそれだけである。
子どものねこまたなら、100円もらえるなら、多少のめんどくささは眼をつぶるだろう。
気合いを入れて、家事労働をやりまくったら、1000円貯まるのだ!!マンガ好きのねこまた少女は、喜んであれもこれもするにちがいない
そんなわたしが生み、育てた子ども達だ、
自分なら絶対に嫌だ!と思うルールを、子どもなら良しとするのはいただけない。
そんなこんなで、娘が小6の頃から、お手伝い報酬100円。は続いている。
そうして、ただ今中学1年生の娘の月収は、3000円である。
一通りの家事はだいたいこなせる(料理以外)ようになった娘が、
もはや自分の仕事であるかのごとく、
毎日してくれる家事労働がある。
それは、洗濯物をたたんでしまう。事。と、お風呂あがりに洗濯機を回す事。
何よりもわたしが1番嫌いな家事で、
できればしたくない。
人類全ての衣服が全身タイツ着た切り雀になればいいのに。。。。
などと妄想するほど、洗濯物をたたんでなおすのが好きではない。
娘がしてくれる家事の中で、わたしが最も喜ぶ仕事だ。
洗濯物は、わたしがするよりも丁寧、かつ美しく畳まれ、
合理的に仕分けされ、定位置へとおさまる。
わたしなら、靴下がひっくり返っていようが、パンツがねじくれていようが、そのまま引き出しに突っ込む(すぐ着るからええやん)のだが、
娘はきちんと裏表をかえして、靴下はセットで揃えて、収納してくれるのだ
娘が中学生になってから、わたしが洗濯物をただんだのは、本当に数えるほどしかない。(体調不良の時と、中間期末テストの前日くらい)わーい
一回100円報酬制度を設けて、良かったなと思う点は多々あり、
◯家政婦に頼めばもっと高くつくところを、100円でしてもらえる。
◯普段褒めるところがなかなかない娘を、毎日一回は心から褒めれる(大喜びで)
◯毎日する事で、家事労働の技術が確実に上がって来ている。
◯給食配膳エプロンのアイロンかけまで、報酬なしのサービス残業でやっていただけている
などがそうである。
もう、一石二鳥どころか、三鳥、四鳥といった具合!!
諸悪の根源である、普通を目指すための指導。をやめ、
「自宅で勉強の指導をしない。」
と決め、
母であるわたしが教えるのは、娘が一人暮らしをした時に、困らないための家事全般!!
とした。
おかげさまで、学校の成績は散々で、テストの点数はのび太君に毛が生えた程度になってしまっている。
が、
いらない物を整理して、分別してゴミに出したり、
洗濯機の所定の場所に洗剤や柔軟剤を入れ、お風呂の湯を自動お湯とりモードに設定して洗濯機を回したり、
部屋が散らかっていたら、さくさくと物を所定の場所に戻して、掃除機をかけてくれたり、
母が仕事の時は、朝寝坊の弟に朝ごはん(フレンチトーストやホットケーキ!!贅沢!!)を作ってくれる。
いやんもう!!
テスト0点でもいいですわ
と思えるほど、いい娘さんになってしまった。
小5、小6の頃に、
憎たらしいほどの反抗期の上、勉強も家事も出来ず、友達ともうまくいかず、わたしともうまくいかず、
家事もできず、
セルフネグレクト気味で、
あーーーー、この人の将来、
ゴミ屋敷の引きこもりやわ。
と、育児放棄したくなったあの娘が、
である。
娘と相談して、
洗濯の報酬金は、月の初めにまとめて支払う事に決めた。
毎月1日に、3000円を封筒に入れて、
◯月分 お給料 娘様
と表記して、娘に手渡ししている。
ありったけの感謝の気持ちと、褒め言葉を添えて、、、
思春期で反抗期の娘は、
つーんと、クールぶりながらも、
抑えららない笑顔を顔にちらつかせながら、
いそいそと、自分のお財布に、1000円札を3枚しまい込むのだ。