記憶


テレビで見たのだろう。

震災のあとの町。


大きな被害を受けた町。

そして避難所の様子が
継ぎ接ぎで映し出されてから
おじいちゃんが映った。

野球帽みたいなのをかぶったおじいちゃん。

現役で働いていそうな雰囲気のおじいちゃん、
ふつうのおじいちゃんが
カメラに向かって話し始めるのを
テレビの前でわたしも
聞かせてもらった。

『ご近所さんとかよぉ、顔馴染みの友達とかに会ってもよぉ、
話っつったらよぉ、
天気のことぐれぇしかねぇんだてば。

それより他のことをしゃべっとよ?
だれかんこと 傷つけてしまわねぇかって、思い出させて悲しませてしまうんでねぇかって、思うからよぉ。
天気の話しかできねぇんだ』


おじいちゃんの
その不似合いなくらいに繊細な(小さくて大事な)やさしさが

記憶に
焼き付いている。


悲しみは

続いている。


記憶を連れていくことを続けよう。




ゴースト の ゴースト-120705_1524~0001.jpg


ご存知のとおり

ボン・ジョビのすけは小さい。

ボスの血をひく黒白柄の猫なのだが
ボスよりさらに小柄だ。

臆病でドジっぽい

いや愛嬌がある。

最近

気になっている。

なんといっても
ボスの血筋なのだ。

ボスは毎日
部屋で食べていくが

ジョビのすけも
たまに来るので

来たときは
軒下でこっそりごはんをあげている。


そんなふうです。