日本経済新聞が平成2年に、
国会開設100年を迎えた時、
識者数名に総理大臣十傑を選んでもらったそうだ。
1位は「原敬」
2位は「吉田茂」
1位に「原敬」が選ばれた理由は、
大正時代に初めて本格的な、
政党内閣を作った人、
軍部の政治進出を抑える努力をした人、
ということだそうだ。
恥ずかしながら私は、
「東京駅で暗殺された総理大臣」としか知りません。
そこで、記念館と生家を訪ねてみました。
記念館は撮影禁止、
刺された時の生々しい血染めの洋服が展示されていました。
出掛ける時、奥様が、
コートを着ていくよう勧めたが、
そのまま出かけてしまったと。
もし、コートを着ていたら助かったかも、と。
最近のエピソードとして、
若い女性達がこの洋服を見て、
ストライプのワイシャツなどに、
お洒落だと感心するのだと。
外務書記官としてパリで暮らしていたからなのでしょうね。
数々の素晴らしい功績を残した敬さんですが、
私が驚いたのは女性問題。
これは別の場所で書きます。
原敬生家は有形文化財に指定されています。
盛岡藩の家老を務めた祖父が立てた武家屋敷。
200坪もある大きな屋敷で、
藩主を迎えるための「御成座敷」もあったそうです。
原敬はここで生まれ15歳まで暮らしていたそうです。
その後色々あり、
今は5分の1が残っています。
江戸後期の工法や用材、
見事なかやぶき屋根、
貴重な建造物だそうです。