1874(明治7)年6月17日に、現在の巡査制度(警察官)が始まったんですね。てっきり明治元年中なのかと思ってましたが、そういう簡単なものではないのですね。

江戸時代は幕府や諸大名という軍隊が治安維持を行っていたと言われますが、現実には戦国時代のすさんだ風潮が去ると、200年もの太平の時代となって、時代劇のような犯罪らしい犯罪はほとんど起こらず、100万都市江戸も100人ほどの奉行所役人がいただけで、あとは住民自治組織(町会)が治安を守っていたようです。

明治維新直後の江戸(東京)は、江戸城の無血開城により薩長政権になったばかりですから、人心の不安も極めて深刻で治安も乱れていたことでしょう。結果的には西郷隆盛の率いた薩摩の軍隊かそのまま東京の街の治安維持組織になりましたから、東京以外は「~県警察」とかになりましたが、東京だけは「警視庁」と名乗ってますね。

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江戸時代の岡っ引きは町人が幕府役人の小者として十手を手に街中を闊歩していましたが、巡査制度になってからは役所が直接警察官として雇用する制度になり、公務員として街を見守るようになったんですね。権力機構の最先端として有形力が行使できる警察組織も他国に比べたら少数精鋭でよくやっているなと感心してしまいます。それというのも、国民自体が治安を守ろうという意識が強いことによるところが大なのでしょうね。