ヌーハラ 食文化 | 外国人妻の日本びっくり日記

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外国人の視点から日本でのびっくり体験を投稿します。


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「ヌーハラ」とは、「ヌードルハラスメント」の略。

「noodle harassment」なんて、本来英語ではなく、和製英語だと思いますが・・・

日本人が、ラーメン、うどん、蕎麦などの麺類を食べる時、ズルズルとすする音が外国人には不快に感じるということ。

外国人観光客が年間3,000万人を超えてしまった日本は、外国人観光客から逆にいろいろ文句を言われ出したわけですね。

このヌーハラについては、以前投稿したことがあります。私は、日本人の配偶者として日本に住んでいるので、短期観光目的の外国人とは違い、日本人が麺類を食べる時に、なぜズルズル音を立ててすすりながら食べるのかを理解する時間がありました。



とはいうものの、私も、初めて日本に来た時、日本人が麺類を音を立てて食べているのを見て、大変ショックを受けたものです。

麺類に限らず、あのように音を立ててマナー違反にはならない日本の食文化は、世界でも稀有だと思います。

「だから、不愉快だ!」とまくしたてる外国人は、見識の狭い井の中の蛙に過ぎません。だって、一部のごく少数の日本人がやっているのではないのです。大多数の日本人がやっているという事実を見逃してはなりません。

大多数の日本人が同じ行為をやっているのなら、それは日本人の日常生活に根差した文化だと理解する必要があります。

ラーメン、うどん、蕎麦などの麺類は、熱々の状態で提供され、日本人はそれらを麺がのびないうちに、冷めないうちに、一番美味しい状態で食べようとします。

あの熱々状態のラーメンを食べても日本人が口の中を火傷しない秘密は、麺と空気を一緒に吸い込むことなのです。そうすれば、麺とスープが口の中に入る時の温度を少しだけ下げることができるわけです。あの「ズルズル」という音は、空気を一緒に吸い込んでいる音なのです。

あの熱いラーメンを、そのまま口に入れれば、舌を火傷して、口の中の皮はむけてしまうでしょう。

日本人の麺類(スープ類も含む)の食べ方は、スープを少し冷ましてから口の中に運ぶヨーロッパの食文化とは全く違う訳です。ラーメン、蕎麦、うどんを少し冷ましてから食べようものなら、麺がのびてしまい、食べられたものではありません。

私も、音をたてる食べ方にすっかり慣れ、今では、日本の麺類は熱いうちに食べるのが一番美味しい食べ方であると思っています。

職場には、麺類を音をたてずに食べている日本人女性の同僚がいます。逆に、ちょっと滑稽なわけです。

熱々のラーメンを、ふーふーしながら、一気に食べるのが美味しいんですよ!

「それでも不愉快だ、ヌーハラだ!」という外国人がいるのであれば、日本人のいる店で麺類を食べなきゃいいわけです。それは、単純に、異国に来た観光客の選択肢です。

「郷に入れば郷に従え」。

食文化、新しい発見や非日常感、これが海外旅行の醍醐味であるはずなんですけどね~!

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