7年ぶりの妊娠で起こったことシリーズ。

終わった気になっていましたが、

手術後のことを書いていなかったので、

覚えていることをメモしておく感じで

綴ってみようと思います。


流産手術をしてから半年が経ちました。

もうすっかり以前と変わらない

日常生活を過ごしています。

ふとした時に、

「そういえば、出産予定日がお正月だったな。」と思い出したりはします。

実は同じくらいのタイミングで

親戚が妊娠していたので、

もうすぐ出産を迎える親戚の大きなお腹を見て、

うらやましくも思ったりします。




手術当日のことを振り返ります。


前日夜から絶食で、午前中が手術でした。

術後も3時間くらいは飲食ダメだったので、

それまでつわりで食べないと

気持ち悪くなる身体だったので、

そんなに長い時間食べられないの?と

不安になったのをよく覚えています。


あと細かいことですが、

ボブぐらいの髪の長さだったので、

長いとくくった方がいいと言われて

髪をしばるゴムを持ってきていなかったので

ちょっと焦ったり。

結果、そこまで長くないからそのまま

行きましょう、みたいな感じになりました。


朝10時頃の手術で、夫も術前後に付き添ってくれていました。

テレビでみるような

無機質の手術室に入った時に

ちょっと怖かったのを覚えています。


数名のお医者さんたちが優しく

話しかけてくれて、麻酔が始まりました。

手の甲に刺した麻酔のための注射が

不慣れでちょい痛い感じがしました。

(ここに刺すの?みたいな。)


呼吸の仕方も分かりやすく指示があって、

本当に1分もしないうちに、

麻酔がきいて意識がなくなりました。

術中は呼吸も止まるので、人工呼吸器から

酸素を送る的な説明を受けていて、

そんなこと初めてなので内心ドキドキでした。

苦しいとか、痛いとかはなく、

時間もわからないうちに、

呼びかけられる声で目が覚めました。


「○○さん、終わりましたよ」


「はい、ありがとうございました。」

うたた寝から目覚めたようなボーッとした感じ。

手術室から横になったまま運ばれて

出てくる私を夫が待っていてくれて、

その時

「もう目が覚めているとは思わなかった」

と言われました。


私は見ていませんが、

後から夫に聞いた話では、

子宮からの摘出物が瓶に入れてあって

見せて頂けたようです。

正直胎児らしき形かどうかもわからなかったみたい。


その後夕方の退院まで安静のため、

夫は仕事へ行きました。


病室にうつってしばらくは寝ていました。

指から心拍数を測る機械につながれて、

2時間以上経つと圧迫され続けた指が痛くて、

早く終わらないかなーと思っていました。

時々覗きにきてくれる看護師さんも優しかったです。


絶食が明けたとき用のパンと飲み物を夫に頼んで

用意してもらっていたのですが、

自分でもびっくりするぐらいの勢いで

食べました。

(コンビニのパン3こぐらい一気食いw)


体調は、夕方にかけて優れなくなって、

退院予定時間にベッド腰かけて待っていようと

思ったのですが、気分が悪くて

横になってないとしんどかったです。

夕方の診察で、お医者さんから

夕食前の退院予定をもう一泊するか

夕食後に伸ばそうかと話があり、

絶対帰りたかったので、

夕食をしっかり食べてから、

家族に迎えにきてもらい帰りました。

気分の悪さは麻酔の副作用だったようです。

そんなこんなで無事一泊二日で退院しました。


体力もやや落ちていましたが、

普通の産後に比べたら全然ましでした。

つわりも消えたので、むしろおいしく何でも

食べられるようになって

嬉しかった記憶があります。

どちらかというと気持ちが落ちていたかなと

思います。


術後しばらくの運転を控えるよう指示があり、

何日か会社を完全に休んだあと、

その週は在宅勤務で仕事に復活しました。

しばらく家の中しか歩いていなかったので、

無理せず徐々に日常を取り戻していきました。


入院前も数週間つわりで週末は

寝込んでいたので、

久々に家族で外出できた時は

嬉しかったです。






一年程前は、

子供を授かることについてはほぼ

諦めかけていました。

仕事や自己実現にシフトしてキャリアを組み立てようとしていました。

今回の妊娠・流産の経験は、

授かることに対して

前向きに向き合えるきっかけをくれたように

思うので、今ではあのときの豆粒ほどの赤ちゃんに感謝しています。


来年は、ちょっと怖いけどより一層

向き合ってみようかなと思います。


ここまでお読みいただき

ありがとうございました。


皆さまの何かの参考になれば幸いです。