猫と昼寝をしている

息子の猫だ


息子が不登校になってから

ペットショップの張紙を見て

もらってきた仔猫

生後すぐもらってきた為か

兄弟間で覚えるはずの甘咬みが

全然できてない


撫でている途中で

突然、牙をむき爪を立てる

喰い込んだ牙は

なかなか外れない

血が吹き出す


痛みと怒りの中


甘咬みができない猫

対人関係が苦手だった息子

一人っ子の息子を

不完全な家庭環境で育ててしまった事

はにかんだ笑い顔と

ガラス戸を蹴破る怒りの顔

ウザい と吐き捨てられた言葉

母さん、...と眠れずに呼んでいた

か細い声


一瞬の思い出が渦巻いて

痛みを堪えて猫の牙を外す



息子が死んでから

こんなに長生きしてくれて

ありがとう


ゴロゴロと喉を鳴らし始めた猫に

痩せ細ったその身体に

顔をうずめる