ビジネス備忘録;17
百田尚樹さんの「カエルの楽園を読んで」
―――――――――――――――――――――――■
■今更ですが、反響が大きいようなので、
百田尚樹さんの「カエルの楽園」(新潮文庫)
を手に取りました。
百田尚樹さんの本に共通することですが、
とにかく、一度手に取ると一気に読み進めてしまいます。
私は小学校3年生から、30を過ぎた今でも、
少年ジャンプを読み続ける(ジャンプ歴22年)
少年のような心を持った男だと自負しています。
その私ですら、百田さんの作品を手にとってしまうと、
読み終えるまで、ジャンプそっちのけで、中毒化します。
とにかく、面白い。
問答用無用で、面白すぎる。
このような衝動にかられる文学作品は
百田さん作品のみです。
■何がいいかって、
難しい世の中の真実や事実をとてつもなく、
わかりやすく物語にして描いている点です。
1つ1つの作品に対して
物凄い調査を重ねていることが良くわかります。
したがって、物語自体はフィクションですが、
史実や、事実を加えて物語を構成しているため
私は、ノンフィクション作品として、楽しんでいます。
■ですから、読了後は、単に知識が増えるというよりは、
人生観が変わる体験があります。
(だって、事実を描いているものですから。)
これまで、「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」など、
割と百田作品の王道を走ってきましたが、
今回のカエルの楽園は、
自分の目の前見える世界が変わった体験をしました。
(大げさだと思われるかもしれませんが、、、)
■さて、前置きが長くなりましたが、
多くの議論を呼んでいる「カエルの楽園」
感想を一言でいうと、怖くなりました。
これは日本の現状と、
中国の国際ルールを無視した海洋進出先に待つもの。
ある意味、この本は、
これからの日本の最悪のケースを書いているわけですが、
本当に恐ろしいのは、北朝鮮ではなく、中国というのが
良くわかると思います。
■なぜ、阿部総理が、憲法9条改正にこだわるのか?
なぜ、日本人は中国や韓国に負い目を感じ続けているのか?
なぜ、憲法改正反対運動がおこったのか?
一つの見解として、大変示唆に富んだ内容となっています。
■なまじ中国のように巨大化しつつある
軍事力などあるために、
人間は短絡的な方法を選んでしまいます。
これは、帝国主義の時代に欧米諸国が当然のように
行っていたことを、中国が現代社会に持ち込んでいるだけのこと。
時代は繰り返しますが、全く同じ時代は二度ときません。
したがって、以前の帝国主義のようには、いかないでしょう。
ですが、このままでは間違いなく、紛争、小競り合いレベルでの
戦いは起きてしまうでしょう。
■その時に、日本は憲法を盾に、
うちは憲法9条があるから侵略されないよ。
と平気な顔をしてもいられません。
現に、中国vs東南アジアでは、
既に小競り合いが勃発しております。
なぜ日本や韓国は大丈夫なのか?
■アメリカ軍の基地があるから、
中国もうかつに手を出せないだけです。
ただそれだけです。
日本は「自衛隊基地」以外にも
「アメリカ軍基地」をもっているので、
いわば、狭い国土にも関わらず、
2か国分の基地を保有している状態です。
だから、中国は竹島問題に代表されるような、
ジャブしか繰り出せないため、
他のアジア諸国のように、
紛争レベルまでには至っていないのです。
■という知識を、この本をきっかけに、
頭の中でつながりました。
まさに、自分の世界が開けた瞬間でした。
これを読むと
なぜ、日本は原発を稼働したいのか?
本当に有事の時に、すぐに核兵器を持ち、
侵略から身を守りたいから。
原油を輸送する航路を中国にふさがれてしまった場合、
火力発電にかわる、エネルギーが欲しいから。
などなど、
こんなことも、推察できるようになりました。
■他国との日本の政治問題に発展してしまうので、
大きな声では言いませんが、国民が思っている以上に、
政治家は頭を使っており、
それだけアジア諸国は緊迫しているということです。
文学作品でも、このように、世界を知るきっかけが
ある文学なら、それは実用書を越えるもの。
このように改めて感じた次第です。
皆さんの思考が深まる一助となれば幸いです。