ビジネス備忘録:11

ダメ時ばかり指摘して、良い時に指摘しない上司。

 

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■こんなことをいうと、

少し、複雑な気持ちになりますが

 

私は大変多くの上司に仕えてきました。

その経験から断言できるのですが

 

ほとんどの上司は

部下のダメなところを指摘することに神経を使っていて

部下のいいところを伝えていない。

 

ということが分かりました。

 

 

■つまり、部下が何かミスをする。→ 上司が指摘する。

 

この流れだけが、自分の仕事だと思っていて、

 

部下が良い行動をする。→ 上司が褒めて、継続を促す。

 

というもう1つ重要なフィードバック

を疎かにしているのではないか?と思うのです。

 

 

■部下はフィードバックによって成長します。

悪いときにフィードバックをするのも大切ですが、

良いときにも、フィードバックをしないと、

 

部下は何が良くて、何が悪いことなのか?

わからなくなるのです。

 

良く考えれば誰でもわかることです。

 

 

■たとえば、こんなことがありました。

 

私の後輩B君は、営業成績は「並」。

 

愛嬌のある営業マン。

営業はともかく、事務所の事務員からの評判が良い人物でした。

 

たとえば、

 

事務員に何かをしてもらったときに、

「ありがとう」だけではなく、「ありがとう。助かったよ」

 

といっていて、言われた事務員も「はぁーい。」

なんていって、嬉しそうにしていた所を見たことがあります。

 

私は内心、(これがB君の良いところだな。)

と、思っていました。

 

 

■ところが、ある日気づくと、

B君から「ありがとう。」としか聞こえなくなったのです。

 

「助かったよ」というB君の一言が良かったのに、

それがなくなっていました。

 

私はB君が少し心配になり、

面談を行い、そのことを聞いてみました。

 

 

■すると、B君は驚いた表情で、あれ?

 

「助かったよ」なんて

言ってましたっけ?

 

と、驚いていました。

 

ここで私も、初めて気づいたのですが、

B君は意図的にではなく、

無意識で「助かったよ」といっていたのです。

 

 

■とても良いアクションをしていたのにも関わらず、

 

誰も褒めないし、承認しないため、

B君は知らぬ間に良い行動をやめてしまったのです。

 

それも、本人が気づかぬうちに。

 

 

■これが、フィードバックの深いところです。

 

悪いことだけではなく、

良いこともしっかり伝えないと

 

本人が意図的にやっている場合を除き、

その推奨されるべき行動を辞めてしまう可能性があるのです。

 

当然、部下の成長は鈍ります。

 

 

■でも、残念ながら、ほとんどの管理職が

このことをわかっていないのです。

 

だから、平気で、自分指導力不足を棚にあげて、

「なぜ成績があがらない。こことここがダメだ。」

 

などと、トンチンカンな指導しかできないのです。

 

いえ、もはや指導にすらなっていない、

ただ部下の尊厳を傷つけているだけです。

 

 

■ダメなフィードバックも大切ですが、

それでけ、浴びせ続けると

 

「自分は嫌われている。」

 

と、相手に不信感が渦巻いてしまいます。

 

そうなれば、当然部下は上司を避けるか、

反発するか、退職するか。

 

いずれの選択肢をとらざるを得なくなります。

 

フィードバックをいい加減に考えるのは、

絶対に、NGです。

 

 

 

皆さんの思考が深まる一助となれば幸いです。