このあと起こったことを書くと書いておきながら、2ヶ月経ってました


絨毛検査の検査は、異常なしでした。テイサックス病や染色体異常はありませんでした。

絨毛検査の前くらいから、重症悪阻で2度入院、退院してからも、自宅で点滴を打ってもらっていました。
ある日、自宅で寒気がきて、あっという間に高熱。救急車で病院に運んでもらい、MRSAの敗血症になってしまいました。
その後は、MRSAのしんどさと悪阻のしんどさとで、あまり記憶がないほど…入院して次の日やその1週間後、まめに超音波で先生は赤ちゃんを見てくださり、赤ちゃんは元気でした。

感染も落ち着いてきて、さぁちょっとずつご飯嫌でも頑張って食べていこうかっていう段階になってきた頃、超音波した時、元気に動いていた心臓は動いていませんでした。

悪阻がひどく、感染の時にも頑張ってくれてた赤ちゃん、だいぶしんどかったんでしよう。感染が、落ち着いたら、子宮内で亡くなっていました。
14週の赤ちゃんは出産して出してあげないといけないみたいです。
出産するために膣剤を入れたりもしましたが、産まれず、手術して、赤ちゃんを出してもらいました。
小さい小さい赤ちゃん。お父ちゃんは、産まれたすぐ裸の赤ちゃんを見せてもらえ、先生からは、産まれてたら五体満足でしたと言われたそうです。
わたしのところに連れてきてくれた時には、かわいいおくるみを着せてくれていました。

とってもかわいいお棺をお父ちゃんが作ってくれ、小さいおくるみをおばあちゃん、お布団を訪問看護師さんが作ってくれていました。赤ちゃんが先に退院したので、その間、ともくんの訪問看護師やおばあちゃんが保冷剤を変えてくれたりお世話してくれていました。

赤ちゃん、ごめんね。しんどい思いさせてしまって、元気に産んであげれなくって、ごめんね。という思いが今もありますが…。
わたしが生きて帰ってこれたのは、赤ちゃんのお陰、身代わりになってくれたのかもしれない、だから、こそ長生きしなあかんし、たのしく生きな赤ちゃん悲しむで…と、ともくんのお父ちゃんから言われています。

まだまだ寂しいし、気持ちが辛くなることが多いです。早く立ち直らなくてもいいかなと最近は思います、悲しいなと思って、赤ちゃんのことを考える、これも大切な時間なような気がします。
もちろん、ともくんのお父ちゃんのような考え方もある。


今回の経験で
染色体異常がなくても、テイサックス病じゃなくても、五体満足でも、生きれない命がある。
MRSAという菌が身体中にまわっても、医療の力で助けてもらえた命がある。

テイサックス病や染色体異常を持っていても、生きてる命がある。

色んな命があって、妊娠、出産、生きる、すべてが奇跡やなと感じました。
そして、隣ですやすや寝ているこの命を一生懸命守りたいし、引き続き、生きるサポートをしたいと思いました。

うちのともくんは、すごい。
病気で頑張ってる、お友だち、いやそもそも生きている世の中のみなさん、すごいんですよ、生きているだけで。

そんな2ヶ月ちょっと、ともくんは初めてディに行ったり、ヘルパーさんや、訪問看護師さんと長時間過ごしたり、たくさん頑張りました。
体調崩さず、本当に偉かったです。


そんなディで初めてお手紙をくれました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も、病気で頑張っているお友だちやそのご家族が穏やかに過ごせますように