世界中の誰とでも友情を築ける人間になりたいと思う。そのために、あらゆる事を学び、経験し、「人間力」を高めていく。その過程を、このブログで綴っていきたい。
主人公ジョバンニとその友人カムパネルラの物語。この作品のメッセージを読み取ることは残念ながらできませんでした。基本的に小説を読むと作者の考え方に触れられるものだが、この作品ではその感覚は味わえませんでした。著者・宮沢賢治の没後に発表されな未完の作品だそうで、一般的には評価されているようですが、魂を込める前の作品だったのではないか、という考えすら持ちました。感受性が乏しいのでしょうか。もう少し、彼の書籍を読んでいきたいと思いました。
世界中の各デザイン事務所が実践するデザインシンキングの方法論をまとめた書籍。重厚長大系の業界に関する、それも財務面に比重を置いた現在の業務内容に、デザインシンキングがどのように結びつくかわかりませんでしたが、ひとまず、読み始めました。日々の業務にも役立てられそうなデザインシンキングの方法論や、各デザイン事務所のデザインに対する考え方などが纏められており、参考になりました。IDEOの事例デザインシンキングを構成する3つの要素を定めている。これらを満たすことで、初めて社会に貢献できるという考え。・Desirability 人々の欲求・Feasibility 技術的、組織的な実現可能性・Viability 財政的な実現可能性IDEOのデザイン開発の順序は、理解→観察→統合→視覚化→実現化→評価→改良→実行 となっている。
主人公が悪役であり、最後まで善によって下されない作品に出会ったのは初めてであり、新鮮であった。作品の最終盤 で、主人公以上の悪人がさらに上をいく権謀術数を弄しており、いずれ淘汰される運命にあることが示唆されており、何故か胸を撫で下ろしていた自分がいた。だが、落ち着いて考えてみると、結局そこには正義はない。単に悪が大悪に負けるという構図となっているだけである。勧善懲悪の物語に慣れすぎていた分、すっきりしない後味となった。とはいえ、ここまで重いストーリーを書ける著者は素晴らしいとおもった。
戦後30年の時を経て、海軍反省会なるものが開催された。100回を超える回数を重ね、なぜ、勝てる見込みのない太平洋戦争に突入したか、何が問題であったのかを海軍のOBが、自由に議論した内容を基に記された書籍。本書から読み取った過ちの原因を以下に列挙する。・開戦前の時点で戦争論の近代的思想が欠如しており、既存の兵力で戦い続けるというフィロソフィーと戦争中に兵力を増強し国家総動員で戦うという次元の違いがあったこと。・日英同盟が米国の謀略により破棄され、欧米とのパイプが途切れたこと。・陸軍と海軍との間の争いがあり、総合的な観点で戦略を立案できなかったこと。・日露戦争の勝利の残像に囚われて、太平洋全域を戦場と指定することなく、日本海近海での決戦を想定した戦略を立てていた事。・上意下達の組織風土で、長の考えに沿わない意見を持つ有志は排除されていったこと。・人間中心という考えがなくなり、無機質な戦術が採用されたこと。・根拠のない自信が常に論理的思考に先行していたこと。今回は戦争がテーマとなっている歴史考察書籍であるが、企業に関する競争論にも通じるところがある。抑々企業の戦略は軍事の戦略の応用であるから当然であるが。今回の書籍を読んで、最も印象に残ったのは、停滞は後退であるということ。常に新しい考え方、より良いアイデアを求める姿勢、そして実際にそれを具現化し、実行する事が大事であると思った。そのために、読書をする事、読書をして学んだ事を実行する事、幅広い交友関係を持つ事が大切であると思った。また、人それぞれの考え方や生き方があり、学ぶところはあるものの、流されない姿勢も非常に重要であると思った。自分の意見・考えを常に持っておくこと、研ぎ澄ましておくことが重要だと思う。
皇后派と天皇派の戦いに終止符。袁世凱が謀略に狂う。外国記者が清の領土を奪おうと盛んにメディアを使って煽る。民衆の為に、民衆に仕える、という精神こそ、権力者の姿であるべき、との筆者の主張が伺える。この物語が面白いのは、皇后も天皇も共に民衆の為、国の為に、夫々の「やり方」で、尽くして/そうとした点だ。最終盤になり、主人公達は、夫々が置かれた立場で、体制や組織を変革しても、立場が変わっても、結局のところ為政者の心が変わらねば、変革は何も実現しないとの悟りを得る。改革はその規模や難易度に応じて、時間軸も適切に見積もらねば、必ず失敗に終わるというのも筆者の主張の一つ。それと、天命、運命は人の努力によって、いくらでも変えていける。むしろ、自分自身こそが未来を切り拓く主体者であり、他の誰かが決めるものではない、というメッセージも頭に残った。
銀行、鉄鋼、財閥、という仕事柄よく知るバックグラウンドにて繰り広げられる人間模様が、リアリティが高く、読み応えがある。著者は物語を書く前に周到な準備をするということだが、どこまでがリアルであり、どこからが想像なのか、その境界線が分からない。ゆえに引き込まれていく。その惑わす力、別世界に誘う力こそが、作家の力量なのかとも思う。作家のフィロソフィーは重要であると思う。
小説の物語を通じて作者の主張が伝わる。小説を読むことで、人間の多面性を学び、人間の汚さを知り、人間の素晴らしさや尊さを知る。様々な人格と出会うことができる。読者の醍醐味を味わい始めつつあります。
・皇后派と天皇派の官僚同士の対立により、宮廷環境が悪化していく。・主人公は宦官となり、皇后の信頼を得る地位にまで登りつめる。・中国には革命の機運が高まりつつある。老婆が貧しい主人公に対して、将来の見通し(中国中の財宝を手中に収める)を占ったが、それは嘘であった。あまりに貧しく、また死相が出ていた主人公をいたたまれなくなり嘘をついてしまった。ところが本人はその占いを信じて人生を切り開いていく。著者の訴えたいポイントには次の2つがあると思う。1.人間には無限の可能性がある2.表面的な情報や評価に惑わされることなく、自分の頭で考えるべき2については、西太后の描写、日清戦争の捉え方(日本側は日本対中国と捉えたが、中国側は日本対李鴻章と捉えていた)など、事実かどうかはさて置き、異なる視点で歴史を振り返ることで、歴史認識の複雑さを認識でき、また歴史学習の醍醐味を味わえるような気がする。
いろいろと驚く事実がありましたが、東京の人口が約3,600万人で、世界一位。二位のニューデリーで2,000万人程という事実に驚きました。ただ、あくまでこれは都市圏の数値であり、東京都にそれだけの数が住んでいるという事ではないようです。
サントリー成長の立役者とその親友である作家のエピソードをまとめた作品。こういった書籍を読むと、高度経済成長期下の日本人の勢いというものを感じる。戦後の混乱期の混沌とした時代にリスクを負って事業を起こし、その次の世代が大きく事業を伸ばしていったというパターンが多い。戦後の混乱期には安定した生活がない(失うものが現代に比べて相対的に少ない)から、積極的にリスクを取った人が多かったのだと思う。そして、一度成功すればその後の30年間ぐらいは成長し続けるので第二世代も安泰であるケースが多く、ちょうどうまくいった世代の人々が現代の経済界の長老になっている気もする(もちろん個々別に大変な経験は必ずしていると思うが)。日本の現状を考えると、恐らく、彼らはもはや日本時のモデルケースにはなりえないかもしれない。しかし、例えば、新興国と呼ばれる国々の経営者の性質を想像するのに役立つと考えられ、如何に血気盛んでオーナー気質の彼らとパートナーシップを育んでいくかを考えるための一つの材料を提供してくれるのではないかと思う。
清王朝末期の中国を舞台に描かれる物語。貧しい農村の子供が、やがて世界の富を手に入れるとの祖母の予言に突き動かされ、人生の歩みを進める物語。現実とファンタジーがミックスアップされた世界観で、厳密な事実を追うだけの疲れる読み物でもなく、ファンタジーだけの軽く中身の無い物語でもないところが良いと思った。第一巻では、当時の中国貧困の様子、清朝の礎を築いた乾隆帝や清朝末期の大悪党(と一般的には評される)西太后の世間からの受け止められ方、科挙制度、宦官制度等々、てついて学べた。特に、一貫では科挙制度の異常なまでの厳しい試験内容と、合格を目指す民衆の狂おしい姿勢が印象的であった。現代推奨される創造性などといったものからは対極に位置する試験制度であったと思われる。(一方で、創造性を発揮する為には、基礎がしっかりしていないといけない。そのため、科挙制度というのは必ずしも絶対的におかしい制度では無かったのではないかとも思った。)