高3生徒自殺で学校の不手際指摘|NHK 新潟県のニュース   https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20200130/1030011017.html

 

高3生徒自殺で学校の不手際指摘

おととし、下越地方の県立高校に通う高校3年の男子生徒が、いじめの被害を訴えるメモを残して自殺した問題で、県教育委員会が設置した第三者委員会は、SNSなどによるいじめが生徒の自殺につながった一因で、学校側の対応にも不手際があったとする報告書をまとめました。

おととし6月、下越地方の県立高校に通う高校3年の男子生徒が、いじめを受けていたことを示すメモを残し自殺した問題では、県の教育委員会が設置した第三者委員会が、おととしから33回に渡って原因を調査してきました。
30日、第三者委員会は調査報告書をとりまとめ、県教育委員会の稲荷善之教育長に提出しました。
報告書では、身体的な特徴をやゆする、あだ名で呼んだり、匿名で使っていたSNSの「Twitter」のアカウントがほかの生徒に特定され、その内容が別のSNSの「LINE」で勝手に広められたうえ、生徒を誹謗中傷する書き込みがされるなど、2年生から3年生にかけて行われた10の行為がいじめだったと認定しました。
そのうえで、「いじめに起因するものを含む複数の精神的ストレスが積み重なった結果、生徒は精神的不調をきたし、自殺を選択したとみられる」として、いじめが自殺の要因の1つだったと結論づけました。
さらに、そもそも学校側が、いじめの定義について十分な理解をせず、SNSでのトラブルがいじめになりうるという観点をもっていなかったことや、生徒からの直接的な訴えがないことで安易にいじめはないと判断しサインを見逃していたなどと、複数の不手際を指摘しました。
そして、SNSのリスクに関する教職員などへ向けた研修の実施や、スクールカウンセラーといった外部の人材の活用、身近な人にSOSを発信することができる力をつけさせる教育を進めるなどして再発防止を図るべきだと提言しています。

高校3年生の男子生徒がいじめを受けていたというメモを残して自殺した問題で、調査報告書をまとめた第三者委員会は、遺族から寄せられたコメントを会見の中で紹介しました。
読み上げられた訴えは、次のとおりです。
「何もしてあげられなかった。助けてあげられなかった。毎日、悲しくつらく、後悔をしています。いくら泣いても悔やんでも息子は帰ってきません。あしたも明後日も一生、それは終わりません。こんな思いをする人がいなくなるために、学校だけでなく県や市、保育園や家でもいじめに対し他人事、事務的ではなく、思いやりをもって考えて対応して欲しいと願います」。

第三者委員会の報告書を受けて、稲荷善之教育長は「結果として生徒さんの命を守ることができずにおわび申し上げたい」と陳謝しました。
そして、「あだ名や、SNSでのいじめもあり、つらかったと思います。結果的に生徒の命を守ることができずにご遺族の方にはおわびしたい」と述べ、SNSでのいじめの対策について早急な対応を検討していく考えを示しました。
さらに、おととし報告書が提出された新潟工業高校の男子生徒のいじめによる自殺についても、第三者委員会から同様の指摘がなされ、県教育委員会として一定の対応を取っていることを踏まえて、稲荷教育長は「いじめを認めるための定義が、現場の教員にどこまで浸透しているのか、我々の課題だと思っているし、今回も指摘を受けている。今の改善策でも足りない点がないか、今後精査したい」と述べました。
県教育委員会は今後、学校の対応を精査し、関係者の処分などを検討していくということです。
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教育長は何が足りないのかわかっていないようですが、
はっきり言います。
真摯・謙虚な態度です。
何度繰り返しても、何度遺族が「また繰り返した!」と言っても、
何も変わらない、変えられない。
何故なら本気で被害者や遺族の苦しみをわかろうともせず、
被害者や遺族からの提案を受け取ろうともしないからです。
それは職務怠慢ともいうのですよ…。
机の上の議論で被害者や遺族の苦しみがわかるのですか?
わからないから今がある、繰り返すのです。
それは無能とも言います…。