日韓文化交流企画『ぺール・ギュント』@世田谷パブリックシアター
12月10日(日)13:00~
公演時間は3時間(15分の休憩含む)
翻訳:クァク・ボクロク
上演台本・演出:ヤン・ジョンウン
上演台本翻訳:石川樹里
美術:乘峯雅寛
照明:小笠原純
音楽:国広和毅
衣装:原まさみ
ヘアメイク:鎌田直樹
キャスト
浦井健治、趣里、浅野雅博、キム・デジン、ユン・ダギョン
マルシア、岡崎さつき、石橋徹郎、碓井将大、古河耕史
いわいのふ健、今津雅晴、チョウ・ヨンホ、イ・ファジョン
キム・ボムジン、ソ・ドンオ
演奏
国広和毅、関根真理
感想
ネタバレあります。ご注意を!
日本語と韓国語の台詞が時々入る不思議な舞台だった。韓国語には日本語字幕付いたけど、韓国人のための日本語字幕なし。簡単な単語は知ってるからちょっと嬉しかった。
浦井健治の全身全霊の演技がすごすぎた。
物語に浸るより次々に繰り出される場面転換の一つずつが刺激的で着いて行くのでこちらも必死。
韓国俳優も日本俳優もとんでもない熱量を発してた。
マルシアさん趣里ちゃんの台詞は聞きやすかった。碓井将大くんも挑戦してる、上半身ガッチリさんなのね。
浦井くんは自分をさらけ出す演技とコンテンポラリーダンスみたいな身体を全部使った動きもあり、手足の長い身体を存分に発揮しつつ芸術的な感じでもあった。這いつくばった動きは舞台が低めなので前方席からはお客さんの頭で見にくいけど、雰囲気と言うか空気で感じる。
音楽の生演奏がめちゃめちゃ良い。ロックありダンスナンバーありマリンバ?木琴?は幻想的、アラブっぽい曲もありとバリエーション豊か。たくさんありすぎて記憶出来ないくらい!
青年期から老人までジェットコースターみたいな人生のペール。かなりダメ男。
共感とかは一切無いのに、この舞台はエネルギーの塊みたいだった。
衣装も音楽も斬新!革ジャンに紙おむつに尻尾だから

音楽演奏者二人も舞台役者と一緒に演技するところあり。
国広和毅さんはギター木琴たてぶえキーボード太鼓なんでも演奏するし、歌声も良い。
恐るべし浦井健治
恐るべしヤン・ジョンウン
呼び捨てにしてごめんなさい。衝撃的すぎて消化不良で興奮しちゃいました。
次回はもうちょと物語を感じるべきかしら?
でも、感覚で観る方が面白い気がする。
正直、舞台上の裸には免疫があるので、全然えっちっぽく感じない。
全身を筋肉の動きまで見れて、バレエダンサーみたい と思ったのは私だけかな。
好みが別れるでしょうけど、私は浦井健治の挑戦を、表情豊かなペールくんを見届けたい思いでいます。
ペールくんってそんな呼び方の可愛い男でも無いなぁ。
追記
ひとつ残念な事は昨年12月のハル王子を演じて良くなった台詞の語尾が、またハッキリ聞こえてこなくなっていた事。所々なので千穐楽までに修正して欲しいです。